刑務官採用試験の難易度は?対策が難しい3つの理由と受かるポイントを完全解説

刑務官採用試験 難易度
悩んでいる人

刑務官を目指しているけど、難しいと聞いてビビっています。独学だと合格は無理でしょうか?これから勉強を始めるど素人でも受かる方法を教えてください。

こんなお悩みを解決できる記事を書きました!

今回は、刑務官採用試験が難しい理由を解説していきます。

結論からいうと、刑務官採用試験は合格するまでに時間がかかるため、継続して対策するのが難しいです。また、試験科目や範囲が膨大なため、途中でドロップアウトしてしまう方がとても多いんですよね。

とはいえ、傾向を理解して愚直に努力を続ければ独学でも十分に合格できます!目の前の敵が多いからといって逃げてしまうのはもったいないですよ。

本記事では、『刑務官採用試験が難しい理由』と『合格率を上げる方法』を初心者でも分かるように解説しています!

えもと

『刑務官の刑務官になりたい』、『採用試験に挑戦したい』と思っている方はぜひご覧ください。

タップできる目次

【前提知識】刑務官採用試験とは

刑務官採用試験とは、刑務所や拘置所等で働く刑務官を決めるための試験で国家公務員試験の一つです。

刑務官になるためには、この採用試験を受験し合格する必要があります。

刑務官採用試験に合格すると、人事院の採用候補者名簿に記載され、このリストから受験する管轄地域内の刑務所や拘置所などに配属されて、刑務官としての仕事に従事することになります。

採用区分(受験資格)

刑務官の採用区分は、一般と社会人、武道経験者に分類されますが、試験内容はほとんど同じです。

区分(A・B)年齢制限
一般1993年4月2日~2005年4月1日までに生まれた人
社会人1982年4月2日~1993年4月1日までに生まれた人
武道1993年4月2日~2005年4月1日までに生まれた人
出典元:2022年度募集要項より作成
えもと

Aは男子、Bは女子を意味するよ!ちなみに大卒、高卒関係なく受験できます!

採用までの流れ(試験日程)

受付期間2022年7月19日~28日
一次試験2022年9月18日(日)
一次試験
合格発表
2022年10月12日
二次試験2022年10月20日~26日の間で指定された日
最終合格2022年11月22日
出典:2022年度公式案内より作成(人事院)

採用はブロック制(地域別)

刑務官採用試験は全国を九つの地域にわけて実施され、採用後は受験した地域内に属する自治体へ配属されます。(試験日は統一)

北海道北海道
東北青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県
関東甲信越静茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 山梨県 新潟県 長野県 静岡県
東海北陸岐阜県 愛知県 三重県 富山県 石川県 福井県
近畿滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県
中国鳥取県 島根県 広島県 岡山県 山口県
四国徳島県 香川県 愛媛県 高知県
九州福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県
沖縄沖縄県
出典:2022年度公式案内より作成(人事院)

地域規模によって採用者数も大きく異なってくるため、志望地域の現状をしっかり把握しておくことが大切です。

えもと

地域ごとの採用数や倍率はこちらの記事でまとめています。

試験内容

刑務官採用試験は、最初に『基礎能力試験』、『適性試験』、『作文試験』が実施され、これにクリアできれば口述試験(面接)と身体検査が待っています。

具体的な試験内容は以下のとおり。

一次試験
二次試験

最終合格するには筆記と面接の両方で点数を取ることが重要なので、いずれかの試験に偏った対策をするのではなく、計画を立ててバランスよく対策しましょう。

以上が刑務官採用試験の特徴です。

えもと

合格率を上げる方法へこちらからジャンプできます!

刑務官採用試験の対策が難しい3つの理由

刑務官採用試験が難しい理由は以下のとおり。

理由①競争試験

競争試験というのは、採用人数が決まっていて、その人数に達するまで成績上位者から順に合格させる試験のことを指します。

これに対して、簿記や英検のような資格試験の場合は、70点以上といった合格基準が設定されていて、基本的には基準点を超えた人は全員合格することができます。

資格試験と違い高得点でも全員が合格できない

刑務官採用試験は競争試験であるため、実力的には合格できるような人でも、ライバルたちが自分よりも成績が良ければ合格できないのですまた、資格試験の中には年に数回実施されるものもありますが、刑務官は年に1回しかチャンスがありません。

合格できる人数が決まっていて受験チャンスも少ないため、難度は高いと言えるでしょう。

えもと

最新の採用人数や競争率はこちらを参考にしてね!

理由②試験内容が幅広い

一次試験
二次試験

このように対策しなければいけない試験が多いので、合格までに多くの勉強時間が必要になります

学生ならまだしも、社会人が仕事をしながらこれだけの対策をしようと思っても、なかなか時間を作ることは難しいですよね。

今までの学力などもありますが、やはり合格している人は少なくとも500~600時間は勉強しています。

傾向をきちんと理解すれば、短期間でも効率よく対策できるのですが、これだけの量に圧倒され途中で諦めてしまう人は相当多いです。

えもと

僕自身、働きながら勉強をしていたこともありますが、平日はもちろん、休日さえ集中的に対策することはできませんでしたからね…。スキマ時間を上手く使って対策しましょう!

理由③試験科目・範囲が膨大

基礎能力試験の問題は高校までにきちんと勉強してきた人からすれば、それほど難しいわけではありません。

それなのに多くの受験者が悩んでいるのは、科目数・範囲が膨大すぎるからです。

たとえば、社会科目は大学受験のように日本史か、世界史か、の選択ができるならなんとか勉強できるでしょう。しかし、公務員試験の問題は日本史からも、世界史からも出題があります。さらには地理や政治、経済の知識さえも問われてくるのです。

覚えることが多すぎてパンクします…

他にも理科や数学など、勉強しなければならない科目が多いため、基礎能力試験の対策だけでもたいへんな労力を注がなくてはなりません。

あれもこれも手をつけているうちに時間だけが過ぎていき、準備不足のまま本番を迎えてしまわないように、出題傾向をきちんと理解して対策することが大事です。

以上が、刑務官採用試験が難しい3つの理由です。

刑務官採用試験の合格率を上げる5つの方法

確実に合格する方法はありませんが、少しでも合格率を上げるコツならありますよ

それが以下の5つです。

①スキマ時間を有効活用する

始めにこれを伝えておかなければいけません。

公務員試験でとにかく大切なことは、

時間は無限ではない

ということです。

じゃあ具体的にどうやって時間を捻出するの?というと、『スキマ時間を有効活用する』という結論に達します。

  • 通学時間
  • 学校での休み時間
  • 食事の前後
  • 入浴時間
  • 寝る前の10分間 など

全てを使うのは難しくても、自分の生活スタイルに合わせてこの中のいくつかを取り入れるだけでも十分スキマ時間を活用できますよ。

たとえば1回20分のスキマ時間でも、1年で7,300分(約120時間)になります。これが1日の中で3回(朝、昼、夜)繰り返されるだけで、年間365時間も勉強できることになりますよね。

最終合格までに必要な勉強時間は500~600時間なので、スキマ時間だけでも6~7割ぐらいの勉強ができてしまうのです。

えもと

時間は大切!普段の生活から使えそうなスキマを意識してみよう。

②過去問題集を軸に勉強する

勉強となれば、

『参考書で知識のインプット⇒問題集でアウトプット⇒過去問で腕試し』

といった勉強をしてきた方は多いと思いますが、公務員試験の勉強は参考書からではなく、過去問題集から始めることが重要です。

なぜなら、参考書を先に読めば、知識を理解した気にはなりますが、その覚えた箇所がどんな形で試験に出てくるのかを知らないまま読み進めても、あまり役に立たないからです。

その点、過去問題集からスタートすると、試験で問われる知識が分かることにくわえて、どういう問われ方をしてくるのかまで把握できます。

つまり、覚えるべきポイントが明確になるので、勉強効率もあがるというわけです。

大学受験のように一言一句を覚えなくても選択式なので問題ありません。問題文を見てなんとなく思い出せるくらいに覚えていきましょう!

えもと

オススメの問題集をこちらの記事で紹介しています!

③ボーダーラインを踏まえて勉強する

何割取れば筆記試験をクリアできるのか必ず意識して勉強しましょう。

ボーダーラインは採用者数や問題レベルによって変動するため確実なことは言えませんが、過去のデータから4〜5割程度だと予測ができます。
》刑務官のボーダーラインは?

したがって、満点を目指して勉強するのではなく、『5割を超えるためには「何をどのくらい勉強すればいいのか」』という思考で勉強しましょう。

具体的にいえば、過去問分析して、

✓出題数の多い科目
✓出題頻度の高い分野

といった出題傾向を理解することがポイントです。

たとえば、日本史の出題範囲が江戸時代から明治時代に限定されていたら平安時代や鎌倉時代の勉強はするでしょうか?

しないですよね。出題範囲じゃないので勉強するだけ時間の無駄です。

このような出題傾向に気づかないまま、どれだけ勉強量を増やしたとしても、時間や労力が無駄になりかねないことは覚えておいてくださいね。

えもと

過去の出題傾向はこちらをご覧ください。

④作文を軽視しない

作文は基礎能力試験と違い独学では十分な対策ができません。

独学でできることは、

  • 過去問を見て傾向をつかむ
  • 参考書を読んで『書き方』を学ぶ
  • 時間を計って書く

くらいしかできないんですね。

十分じゃないの?と思ったかもしれませんが、作文は自力で答案を書く練習をしないと書けるようになりませんし、実際に書いた答案を学校の先生や予備校講師などに添削してもらうことでしか改善点(テーマのズレや誤字脱字、文法の誤りなど)に気づけないので、まったく十分じゃありません。

たとえるなら、Youtubeでホームランの打ち方を学び、懸命に素振りを重ねてもいきなり実践でホームランが打てないのと同じです。コーチからアドバイスをもらい修正と検証を繰り返すことで、なんとか打てるようになりますよね。

とくに作文の配点比率は低いですが合否判定には大きく関わってくるので出来ない人は一発でアウトになることは覚えておいてくださいね。

えもと

作文の傾向はこちらの記事で解説しています!

⑤面接対策を試験日の2ヵ月前から始める

大前提として理解しておくべきことは、刑務官採用試験をはじめとする公務員試験は人物重視(面接や作文の評価が重要)ということです。

合格者の決定方法(公式)

身体検査、身体測定及び体力検査に合格し、作文試験で基準点以上であり、かつ人物試験においてA~C評価である者について、一次試験を含むすべての合計に基づいて決定する。

このように、筆記試験の点数だけでは最終合格できませんし、今まで面接を受けたことのない初心者が合格基準に達するには、繰り返し練習する必要があるため、かなりの時間が必要です。

すでに面接でA、B評価をもらえる人なら一次試験が終わってからでも十分間に合うかもしれませんが、面接に自信を持てない人がマネすると確実に落ちてしまいます。

なので、遅くとも二次試験の2ヶ月前から面接対策を始められるといいでしょう。

えもと

面接試験の傾向はこちらの記事を参考にしてみてくださいね。

以上が、刑務官の合格率を上げる5つの方法です。

まとめ:刑務官は難しいけどやり方次第で合格可能

刑務官採用試験の最終合格を目指すための対策は、やることが多く、勉強時間がかかる難易度の高いものです。

懸命に基礎能力試験の知識をインプットしても、人物重視の選考方針のため時間をかけすぎるのはよくありません。公務員の業務内容は基本的には住民対応が多いので、当然だともいえるでしょう。

刑務官が難しい理由は以下の3点です。

「これをやれば確実に合格できる」という方法はありませんが、「効率よく対策するために意識するポイント」はあります。

具体的には以下の5つ。

このようなポイントを踏まえて対策できれば短期間でも十分に合格を狙えます!

小難しい話になりましたが、要は、対策は難しいけど効率よく勉強すれば合格は余裕だよ!ってことです。焦る必要はないので、やれることから少しずつやっていきましょう。

この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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この記事を書いた人

公務員試験の指導を12年間やっています。新卒で大手専門予備校に就職→公務員課で5年間勤務、在職中に公務員試験を受験するも不合格→退職→公務員試験の勉強→国立大学法人、政令市、市役所に合格→現在、某大学の職員として7年目。 2018年6月からサイトを運営中。普段はカフェで珈琲飲んでます。

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