- 刑務官採用試験の内容
- 刑務官採用試験の傾向
日々の学校や仕事で忙しい中、効率よく試験対策できるかどうかは、選考内容や傾向をどれだけ理解しているかが重要です。
今回は、刑務官採用の試験内容(一次、二次)を徹底解説します。試験内容だけでなく、それぞれの傾向も解説しているので、ぜひ参考にして対策を始めましょう!
その他、刑務官採用試験の概要や難易度はこちらで紹介しています。合わせて確認してみてくださいね。

刑務官採用 一次試験の内容
刑務官採用試験の一次選考では、筆記試験が行われます。
基礎能力試験
試験時間 | 90分 |
---|---|
問題数 | 40問 |
レベル | 高校卒業程度 |
出題形式 | 五肢択一式 |
解答方式 | マークシート |
配点比率 | 4/7 |
基礎能力試験とは、 計算力や読解力を測る『一般知能』と、今までに勉強してきた基礎学力を測る『一般知識』で構成される筆記試験のことです。
制限時間90分で、40問に解答します。
出題形式は、5つの選択肢から正しい(誤りの)肢を選ぶ「五肢択一式」です。
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出題科目
分野 | 科目 |
---|---|
数的処理 | 数的推理|判断推理|空間把握|資料解釈 |
文章理解 | 現代文|英文|古文 |
社会科学 | 政治|経済|社会|倫理 |
人文科学 | 日本史|世界史|地理|国語|英語 |
自然科学 | 数学|物理|化学|生物|地学 |
このように、中学校から高校までに学んだことのある内容ばかりですが、6年間で習った範囲を短期間で勉強し直さないといけないので簡単ではありません。
また、社会時事(最近、日本や世界で起こった出来事)等に関する問題もあります。そのため、ニュースを見たり、新聞を読んだりして、普段の生活から情報収集をしておきましょう。
出題範囲は広いので、どの分野が多くでるのか、どの分野は苦手なのか、出題傾向を理解したうえで勉強することがポイントです。
なお、出題傾向や勉強方法はこちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ、参考にしてください。

作文試験
試験時間 | 50分 |
---|---|
問題数 | 1題 |
文字数 | 600字 |
評価基準 | ・内容 ・表現 ・文字 |
配点比率 | 1/7 |
作文試験は、自分の考えや主張を論理的に説明する文章形式の試験です。筆記試験では判断できない、論理的思考力や読解力、人間性などを総合的に測ることを目的としています。
評価は以下の観点に沿って行われ、最終的にA~Cの三段階で評価。
- 内容
- 表現
- 文字
試験官の主観による要素も含まれるため、丁寧に、きれいに書くことが大切です。
作文は、自分では文章が書けると思っていても、意外に書けなかったり、書けた(気になった)としても課題に対してまったく十分な解答にはならないことはよくあります。
勉強すればしただけ成果が見える筆記試験とは違い、客観的な評価(添削してもらうこと)でしか習熟度がわからないため、なんとも厄介な試験といえるでしょう。
毎年、作文で評価がもらえずに不合格となる受験者は一定数いるので、早めに準備をしてください。
過去のテーマなどはこちらの記事でまとめています。

刑務官採用 二次試験の内容
刑務官採用試験の二次選考では、人物面に関する試験や検査が行われます。
口述試験(面接)
試験時間 | 20分 |
---|---|
面接官 | 3人 |
形式 | 個人面接 |
配点比率 | 2/7 |
口述試験とは、志望動機や自己アピールなどを問うことで、あなたが刑務官として相応しいかどうかを評価・判断する面接試験のことです。
試験時間は一人20分で、一般的な口頭試問(質疑応答)が行われます。
個人面接は1人の受験者に対して、集中してチェックできるため、面接官は様々な観点から評価することができます。また、集団面接とは違い、受験者は自分一人だけなので緊張しやすい形式ですが、他の受験者がいないことから集中でき、自分をアピールしやすいという利点があります。
間違いのない回答を目指すことも重要ですが、あまりマニュアルに頼るのではなく、それ以上に自分らしさや刑務官への熱意をアピールできるように準備していきましょう。
過去の質問や対策方法はこちらの記事で詳しくまとめています。

身体検査・測定
刑務官として職務を行うにあたり、健康に問題ないかどうかを判断する検査です。
- 呼吸器
- 循環器
- 眼
- 耳鼻咽喉
- 言語
- 聴器
これらの項目について検査。
体力検査
体力検査とは、刑務官として必要な、基礎的な体力が備わっているかどうかを判断する試験のことです。
検査種目は以下のとおり。
項目 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
立ち幅跳び | 205㎝以上 | 147㎝以上 |
反復横跳び (30秒間) | 44回以上 | 37回以上 |
上体起こし (30秒間) | 21回以上 | 13回以上 |
なお、正確なフォームで行わないとカウントされないので注意が必要です。正しいフォームややり方については、文部科学省の資料「新体力テスト実施要項」を参考にするといいでしょう。
刑務官採用試験の内容と傾向まとめ
今回は、刑務官採用試験の内容と傾向を解説しました。効率よく対策を始めるには試験内容の理解が重要なので、必ず把握してください。
再度、試験内容をまとめます。
対策することは多いので、やみくもに進めるのではなく、傾向を把握してから始めましょう。
今回は以上です。
刑務官採用試験の過去問はこちらでまとめています。
