刑務官採用試験の作文対策!概要やテーマから書き方まで徹底解説

刑務官採用試験の作文試験

刑務官採用試験の一次選考で行われる作文試験。

「読書感想文みたいなやつでしょ?」と何となく内容を想像するけど、イマイチどんな試験なのか把握できていないのではないでしょうか。

そこで本記事では、これから作文対策を始める方向けに、概要や過去の出題テーマを紹介します。書き方(対策方法)も解説しているので、ぜひ参考にしてください。

*合格に向けて準備を始めたい方は『【刑務官になるには?】採用試験の内容と傾向【2024年対策】』をご覧ください。試験の全体像を網羅したガイドブックです。

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【刑務官採用試験】作文試験の概要

作文試験は、あなたの考え方や熱意といった人間性を総合的に判断する記述式の試験です。

ただ単に文章を書けば評価されるのではなく、 課題を正しく読み取り、自分の経験や体験を盛り込み説明できるかなど、知識の総合的な応用力が問われます。

制限時間は50分

作文試験の制限時間は50分ほど。

制限時間内で文章を適切に構成し、要点を明確に伝えることが重要です。また、普段から時間配分を意識して書く練習をしてください。

文字数は500字前後を目安に

最大字数は600字(25×24マス紙)です。

文字数の目安は8割程度なので、500字以上書けるといいでしょう。

文字数は誰が見ても一発でわかる評価基準なので、極端に文字数が少ないと減点もしくは採点不可の判定を受けることになりかねません。

知識や語彙が乏しいと多くの文字を書くのは難しいので、普段から語彙力も増やしてください。

評価基準はA~Cの三段階

作文試験は次の観点に沿って、2名の試験官がA~Cの三段階で評定をつけます。

評定項目着眼点
内容・課題に適合しているか、長さは適当か
・中身のある作文か。幼稚すぎることはないか。
表現・わかりやすく、よくまとまっているか。
・用語や表現は適切か。
文字・誤字やあて字が多すぎないか
・字体はていねいに読みやすく書かれているか。
刑務官採用試験の作文評価基準(令和5年度)

これらの観点に沿ってなお、いずれかの試験官がC評価をつけた場合は、第三評定者が評定を行います。

足切りに注意

2名の試験官がC評価、または第三評定者がCと評価された場合は足切り(一発不合格)

最終合格者の決定方法

第1次試験合格者のうち、身体検査、身体測定及び体力検査に合格し、作文試験において基準点以上であり、かつ人物試験においてA~Cの評価である者について、第1次試験を含む全ての試験種目の標準点を合計した得点に基づいて最終合格者を決定します。

2023年度刑務官採用試験の合格者の決定方法

評価が悪くなる理由としては、テーマの把握ができていなかったり、文字数が5割以下だったりすることが挙げられます。また、字が汚い(丁寧であればOK)、誤字脱字が多いっていうのもよくないですね。

【刑務官採用試験】作文のテーマ

刑務官採用試験の作文で出題されたテーマを紹介します。

令和5年度(2023年実施)

組織の一員として、失敗をしてしまったら

令和4年度(2022年実施)

人に寄り添うということ

令和3年度(2021年実施)

人から信頼されるために 大切にしていることは何か

令和2年度(2020年実施)

ルールの必要性について

令和元年度(2019年実施)

再犯を防止するということ

なお、平成30年度から21年度までのテーマは次の記事でプレゼントしています。ぜひ、活用してください。

【刑務官採用試験】作文の書き方(対策方法)

刑務官採用試験の作文の書き方(対策方法)を3ステップで解説していきます。

  1. テーマをしっかり把握する
  2. 文章構成を知る
  3. 書く→添削を繰り返す

テーマ(傾向)をしっかり把握する

まず、課題テーマを正確に把握することが重要です。

なぜなら、課題テーマからズレた内容を書いてしまえば、どれだけ文章力があっても評価されないからです。

たとえば、「挫折した経験とそこから得たこと」という課題テーマの場合、『挫折した経験から何を得たか』がメインテーマなので、挫折経験だけで終わっている作文では課題テーマを正確に把握しているとはいえません。

作文を書くときは何を書かせたいのか(求めているのか)を把握したうえで書き始めましょう。

文章構成を知る

次に、どんな順番で書けばいいのか「文章構成」を考えましょう。

なぜなら、どのような順番で書いていくのかを検討しないと、テーマに矛盾があったり、話がとびとびになったりして、評価をもらえる合格答案を書くことができないからです。

たとえるなら家の設計図。お家を建てるときは、最初に設計図を組み、その通りに家を建てないと欠陥住宅になりかねませんよね。

文章構成をあらかじめ決めておけば、スムーズに書き始めることができる点にくわえ、論理的な文章になるため採点者も読みやすい=評価は上がるという算段です。

なお、より詳しい手順については、こちらで解説しています。

書いて添削をうける

文章構成が決まったら、その型どおりに書いていきましょう。知識があっても、それを文章にすることは難しいからです。

ここまで解説したとおり、作文では課題テーマの把握文章構成が評価を上げるために必要です。しかし、これらの観点は素人がどれだけ頑張っても理解することはできません。

そこで重要になるのが、第三者に見てもらい客観的な評価を受けること。しっかりした人に添削をしてもらえば自分の弱点や伸ばすべきポイントも簡単に把握できるため効率よく作文対策を進めていくことができます。

オススメの添削サービスをこちらで紹介しています。頼れる人がいない人は参考にしてください。

【刑務官採用試験】作文で重要なのは模範解答よりも添削

今回は、刑務官採用試験の作文試験概要テーマを紹介しました。

作文対策として一番やってはいけないことは、模範解答探しに時間をかけてしまうです。実際、作文試験の「模範解答」は存在せず、それぞれの受験者が独自の視点と洞察を示すことが求められます。

作文上達に必要なのは、自分の考えを明確にし、論理的に整理して書き下すこと。このスキルを養うためには、他者からのフィードバック(添削)が不可欠です。

添削を受けることで、自分の弱点を客観的に理解し、改善するできます。また、論理の飛躍や誤解を招く可能性のある表現を修正し、より説得力のある文章が書けるのです。

自分自身の考えをしっかりと構築し、それを的確に伝える力を身につけることが、作文攻略への近道となるでしょう。

オススメの添削サービスを以下の記事でまとめています。周りに頼れる人がない方は参考にしてみてください。

今回は以上です。

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