【令和5年最新】東京消防庁採用の倍率【合格者が多い理由も解説】

東京消防庁の倍率推移 (2)

東京消防庁志望者が、もっとも知りたいデータの一つ競争倍率。

なぜ、そんなに競争倍率は知りたい情報なのでしょうか?

それは、どのくらいの人が受験し、合格したのかを知ることで難易度をある程度はかれるものが「競争倍率」だからです。

“倍率=難易度”とストレートには言えませんが、客観的な難しさを知るうえでは把握しておくべきデータなんですよね。

そこで本記事では、東京消防庁消防官採用試験の倍率に関する以下の情報を紹介します。

この記事でわかること

  • 東京消防庁一類~三類の倍率(実施結果)
  • 東京消防庁一類~三類の一次・二次試験倍率
  • 東京消防庁の合格者が多い理由
  • 東京消防庁合格に向けた対策ポイント

「東京消防庁の倍率はどれくらいなのか」「試験ごとの結果や対策方法も知りたい」という方はぜひ参考にしてください。

その他、東京消防庁の試験情報はこちらの東京消防庁採用試験の難易度は高くないが難しい理由と対策方法でくわしく解説しています。

タップできる目次

東京消防庁の倍率(実施結果)

ここでは東京消防庁(消防官)採用試験の倍率をまとめています。

  • 消防官一類
  • 消防官二類
  • 消防官三類

消防官一類の倍率(実施結果)

実施年受験者数合格者数倍率
2023
20224,6085518.4
20212,8353957.2
20203,7235556.7
20195,14851710.0
20186,04346513.0
20177,13638418.6
20167,52847215.9
20157,97465712.1
20149,19460915.1
*第1回、第2回の合計

第1回

実施年受験者数合格者数倍率
20232,4737903.1
20223,3563649.2
20212,8353957.2
20202,9764376.8
20193,8614418.8
20184,57240711.2
20174,89027917.5
20164,83736513.3
20155,08542412.0
20145,89239015.1

一次・二次試験の倍率はこちら。

第2回

実施年受験者数合格者数倍率
2023
20221,2521876.7
2021
20207471186.3
20191,2877616.9
20181,4715825.4
20172,24610521.4
20162,69110725.1
20152,88923312.4
20143,30221915.1
*2021年は実施なし

一次・二次試験の倍率はこちら。

消防官二類の倍率(実施結果)

2023年度は募集なし

実施年受験者数合格者数倍率
20221,0322923.5
20211,86110218.2
20201,7302626.6
20191,53815010.3
20181,57412113.0
20171,6695232.1
20163,8609939.0
20154,38616127.2
20143,36315521.7
20134,46617226.0

一次・二次試験の倍率はこちら。

消防官三類の倍率(実施結果)

実施年受験者数合格者数倍率
20222,7424286.4
20214,67823120.3
20204,0055227.7
20195,72320927.4
20186,50036817.7
20176,91334719.9
20166,82937018.5
20157,14849614.4
20147,20740617.8
20136,19642714.5

一次・二次試験の倍率はこちら

東京消防庁の倍率|一次・二次試験の実施結果

ここでは東京消防庁(消防官)採用試験の一次・二次試験倍率をまとめています。

  • 一次試験
  • 二次試験

一次試験の倍率

2023年(令和5年度)

区分受験者数合格者数倍率
一類
(第1回)
24731,2951.9
一類
(第2回)
三類

2022年(令和4年度)

区分受験者数合格者数倍率
一類
(第1回)
3,3561,0673.1
一類
(第2回)
1,2523793.3
二類1,0325981.7
三類2,7421,1762.3

2021年(令和3年度)

区分受験者数合格者数倍率
一類
(第1回)
2,8351,2112.3
一類
(第2回)
二類1,8612956.3
三類4,6788835.3

一次合格者の決定方法は?

教養試験や論作文の点数が高い順に決定します。試験の中でも、教養試験は科目・範囲ともに膨大です。

なので、出題傾向を把握して効率よく勉強することが大事。

詳しい内容はこちらの【簡単】東京消防庁の勉強法!教養試験科目と出題傾向解説しています。

二次試験の倍率

2023年(令和5年度)

区分受験者数合格者数倍率
一類
(第1回)
1,2037901.5
一類
(第2回)
三類

2022年(令和4年度)

区分受験者数合格者数倍率
一類
(第1回)
9163642.5
一類
(第2回)
3331871.8
二類5082921.7
三類8154281.9

2021年(令和3年度)

区分受験者数合格者数倍率
一類
(第1回)
1,1413952.9
一類
(第2回)
二類2511022.5
三類6272312.7

最終合格者の決定方法は?

最終合格者は、一次試験、二次試験及び受験資格の確認結果を総合的に判定して決定します。

なので、最低でも面接で評価を取れないと筆記試験の点数が高くても合格できません。

面接の攻略方法はこちらの東京消防庁採用の面接対策!過去の質問や落ちる人の特徴を解説で解説しているので、参考にしてください。

東京消防庁の合格者が多い理由

東京消防庁では、採用人数よりも多くの合格者を出す傾向があります。合格者が多い主な理由は以下のとおりです。

  • 併願者が合格を辞退するから
  • 採用後(消防学校や1年以内)に一定数が辞めるから

年度によって余剰人数は違いますが、平均1.7倍ほどです。

とはいえ、あまり余剰人数に期待せず、採用予定人数の中に入れるよう準備しましょう。

COLUMN:消防官は人数が少ないとヤバい

少し多めに採用するのは、消防官ならではの理由もあります。

例えば、治安維持を考えると、消防官は必ず一定以上の人数が必要になりますよね。

仮に辞退者や退職者が想定より少なくても、翌年の採用人数で調整すれば良いだけですから、多い分には問題ないのです。

倍率が高い東京消防庁採用試験に合格するには

東京消防庁は消防官採用試験の中では倍率が高いため、合格するためにはしっかりとした対策が必要です。

これから対策を始めるためのポイントを3つ紹介します。

  1. 教養試験は効率よく勉強する
  2. 論作文を軽視しない
  3. 面接対策は時間をかけて行う

教養試験は効率よく勉強する

東京消防庁の教養試験は、15科目以上から構成されており出題範囲が広範囲にわたります。

主な科目

分野科目
数的処理数的推理|判断推理|空間把握|資料解釈
文章理解現代文|英文
社会科学政治|経済|社会
人文科学日本史|世界史|地理|国語|英語
自然科学数学|物理|化学|生物
一類、三類共通(2022年)

このように高校・大学入試の約3倍の科目数なので、対策には相当な時間が必要です。そのため、受験者にとっては大変な試験の一つと言えるでしょう。

問題レベルは中学校から高校までに学んだことのある内容ばかりですが、それをもう一回勉強しないといけないので簡単ではありません。

やみくもに勉強を始めるのではなく、出題傾向を理解して効率よく勉強することがポイントです。

詳しい出題傾向や勉強方法はこちらの【簡単】東京消防庁の勉強法!教養試験科目と出題傾向を参考にしてください。

論作文は軽視しない

論作文試験は教養試験と違いどう対策したらよいか悩むため、多くの人は対策を後回しにしてしまいがちです。僕自身、そうでした。

しかし、東京消防庁の合否を分けるのは間違いなく論作文です。

なぜなら、筆記試験の点数が低いのに合格しているケースが多々あるからです。

文章構成や出題傾向の確認、書いた答案の添削と修正など、論作文対策はかなりの時間がかかるので、できるだけ早めに準備を始めるといいでしょう。

詳しい傾向や過去のテーマ例はこちらの東京消防庁採用の論文・作文とは?傾向と過去のテーマでまとめています。

面接対策は時間をかけて行う

あなたがこれまでに経験してきた入学試験(高校・大学入試)や資格試験では、単純な学力だけが問われ、知識を詰め込んでいれば合格が狙えました。

しかし、東京消防庁に最終合格するには個人面接で好成績をとらなければ、筆記試験が満点でも不合格となるのです。

面接では、自分自身の強みや魅力を的確にアピールできるように面接練習を行い、自分自身を客観的に見つめ直すことが大切です。

面接の傾向や質問例はこちらの東京消防庁採用の面接対策!過去の質問や落ちる人の特徴を解説で詳しく解説しています。

以上のように、東京消防庁に合格するためには、効率的な勉強方法を取り入れると同時に、論作文や面接にも時間をかけて取り組むことが大切です

まとめ|東京消防庁の倍率は高いけど気にする必要なし

今回は、東京消防庁消防官一類〜三類採用試験の倍率をまとめていました。

東京消防庁の試験日は独立しているため、他の公務員試験と比べて倍率は高い傾向にあります。とくに一次試験の倍率が高いのですが、本気で合格を目指して対策している人は想像よりもはるかに少ないため、数値ほど恐れる必要はありません。

倍率にとらわれず、教養試験の多くの問題に取り組む、論作文を一枚でも書く、志望動機を考えるなど、合格につながる実践的な対策を行うことが重要です。

以上を参考に、東京消防庁の合格に向けて対策を始めましょう。

なお、東京消防庁の試験内容はこちらを参考にしてください。

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