東京消防庁採用試験の難易度はどれくらい?難しい3つの理由と対策ポイント

東京消防庁消防官採用試験の難易度は?

最近は、東京消防庁の消防官を志望する人の相談がとても多くなっています。

大学(高校)を卒業したら消防官になりたい人、民間企業に就職したけど消防官になりたい人から、とりあえず東京消防庁の採用試験を知りたい人までさまざまです。

  • 東京消防庁の採用試験は難しいのかな…。
  • 東京消防庁の採用試験に受かるにはどうすればいいんだろう…。

なかでも、このような採用試験に関する悩みはどの人でも抱えています。

結論、「東京消防庁消防官の採用試験は簡単!だけど・・・対策は難しい。」

合格するのに、めちゃくちゃ高レベルなスキルが求められることはなく、高校までに学んだ知識を活用し、体力があり、コミュニケーションが取れれば受かります。

試験レベルやボーダーラインの観点でいえば、ぶっちゃけ簡単な試験です。

しかし、この簡単な試験に一人で合格できるかと言えば、実際にやるのは難しい。 だからこの記事のようなノウハウが必要なのかもしれません。

そこで今回は、大きく以下について詳しく解説していきます。

  1. 東京消防庁消防官の採用試験が簡単だけど対策は難しい理由
  2. どうやって対策すればいいのかポイントを解説

この記事を読めば、東京消防庁消防官の難易度から合格までに必要な情報がまとめて押さえられるようになります。

【基礎知識】東京消防庁消防官採用試験とは?

東京消防庁消防官採用試験とは、文字通り、「東京都の消防官を採用する選抜試験」のことです。

この試験に合格すると消防学校に入校し、寮での生活を通じて消防官として求められる規律や使命感、そして知識、技術などを身につけるための初任教育を受けます。

その後、東京都内にある各消防署に配属され勤務がはじまります。

試験はいつあるの?

東京消防庁消防官の採用試験は学歴や年齢によって受験できる区分(日程)が異なります。

具体的には以下の3区分。

(令和4年度採用試験の詳細)
区分日程受験資格
1類
(大学卒業程度)
5月●1993年4月2日〜2001年4月1日までに生まれた人
●学歴は大卒(見込み含む)以上
2類
(短大卒業程度)
8月●1993年4月2日〜2003年4月1日までに生まれた人
●学歴は関係なし
3類
(高校卒業程度)
9月●2001年4月2日〜2005年4月1日までに生まれた人
●学歴は関係なし

合格率はどれくらいなの?

東京消防庁のデータによると、令和3年度の最終合格率は7.8%でした。

区分ごとの合格率は以下のとおり。

区分合格率受験者合格者
1類13.9%2,835395
2類5.9%1,861102
3類4.9%4,678231

一見、ものすごく合格率は低いので諦めモードになったかもしれませんが、あまり気にする必要はありません。

なぜなら、本気で合格を目指している人はそこまで多くないからです。

東京消防庁は試験日が独立しているため全国から受験者が集います。なので、必然的に受験者数が多くなり合格率は低くなるんですよね。

しかし、受験者の中には、まともに対策していない人も多く含まれているため、対策をきちんとやって試験に臨めば数値ほど難しくありません。

合格率は気にせず、愚直ぐちょくに対策をしてください。

関連記事【最新】東京消防庁採用試験の倍率は高い?過去10年間の推移を解説

試験内容は何があるの?

東京消防庁消防官の採用試験は消防官になる(就職する)試験なので筆記試験や体力検査のほかに面接も課されます。

勉強や体力に自信があっても最終合格はできないためバランスよく対策することが重要です。

試験内容は以下のとおり。

(令和4年度の試験内容)
選考試験内容
一次試験教養試験一般知能と一般知識に関する筆記試験。試験レベルは1類(大卒程度)、2類(短大卒程度)、3類(高卒程度)
論文
(作文)
テーマに沿って文章で論じる筆記試験。1類・2類は論文、3類は作文。
適性検査消防官適性検査
二次試験体力検査握力や腕立て伏せなど、任務遂行に必要な体力を測る試験
口述試験志望動機や自己PRに関する個人面接

このように、やらなければいけないことがたくさんあるため、計画を組んでから対策をはじめましょう。

関連記事【初心者向け】東京消防庁採用試験の内容は?傾向と勉強方法を解説

東京消防庁消防官採用試験が難しい3つの理由

ここまで試験概要を紹介してきましたが、冒頭でいった、「東京消防庁消防官採用試験は簡単だけど対策が難しい」という理由がわかったでしょうか?

カンの鋭い方はわかったと思いますが、とにかくやらなければいけない対策が多いんですよね…。

では、いったい対策の何が難しいのか。理由を3つ解説します。

  1. 試験科目が多い
  2. 作文や面接が合否を左右する
  3. 多くの勉強時間が必要

理由①:試験科目が多い

一つ目の理由は、筆記(教養試験)で出題される科目がとても多いこと

その科目数は15以上なんですよね…。

  • 数的処理(数的推理、判断推理、空間把握、資料解釈)
  • 文章理解(現代文、英語)
  • 社会科学(政治、経済、社会時事)
  • 人文科学(日本史、世界史、地理、国語)
  • 自然科学(物理、化学、生物、数学)

これだけの科目を勉強しなくてはいけないので、対策は簡単ではありません。

実際、科目の多さにやる気を失い、受験を諦める人もけっこういます。

試験は他にも論文(作文)や面接もあるため、筆記対策だけに時間を使うことはNGです。出題数の多い科目や頻出分野を把握して、効率よく勉強してください。

理由②:多くの勉強時間が必要

二つ目の理由は、合格までに多くの勉強時間が必要なこと

今までの学力などもありますが、やはり合格している人は少なくとも500〜600時間は勉強しています。

東京消防庁消防官採用試験の選考内容は筆記だけでなく、面接や論作文の勉強も必要です。合間をみて筋トレも必要ですよね。

闇雲に勉強時間を増やせばいいわけではありませんが、消防官になるにはそれなりの勉強時間が必要なため簡単ではありません。

学校・会社に行きながら勉強時間の確保をすることは簡単なことではないので、出題傾向を把握して効率よく勉強する、スキマ時間を上手く活用することが重要です。

自らの生活スタイルに合った1日の勉強時間を考慮して、本試験日から逆算して勉強を開始するようにしましょう。

理由③:面接や論作文が重要

面接や論作文が合否を左右することも理由の一つです。

というのも、面接や論作文はどれだけ努力を重ねても評価が第三者(試験官)にゆだねられているため、思っている以上に対策は難しいです。

筆記試験なら問題を解いて覚えていけば点数は取れますが、面接や論作文は評価されなければ0点なんですよね…。

そのため面接や論作文の対策を疎かにした結果、筆記で点数が取れたのに不合格になる受験者が後を絶ちません。

筆記の点数があまりよくなくても、面接・論作文の結果次第で大逆転できているケースはたくさんあるので、バランス良く対策していくことがポイントです。

Point:短期間・短時間で合格するには効率性が重要!

勉強は量を増やせばいいわけではなく、質(効率)が悪ければ勉強時間を増やしても意味がありません。

逆に効率性を重視して勉強していけば、短期間・短時間での合格も十分可能ということです。

使える時間はどの受験者も同じですが、どうやって使うかは人それぞれです!限られた時間を上手に使って合格を目指していきましょう!

CHECK東京消防庁消防官1類に効率よく受かるための完全ロードマップ

CHECK東京消防庁消防官2類に効率よく受かるための完全ロードマップ

CHECK東京消防庁消防官3類に効率よく受かるための完全ロードマップ

東京消防庁消防官に合格うかるための対策5ポイント

ここまで解説したように東京消防庁消防官の対策は難しいため、合格の可能性を少しでも上げたいなら早めに対策をはじめることが大切です。

とはいえ、手当たり次第に対策しても時間の無駄になってしまいます。

そこで、これから対策をはじめるときのポイントを5つ紹介!ぜひ、以下のポイントを意識して対策をしてみてください。

  1. どの試験が重要なのか把握する
  2. 主要科目から攻略する
  3. 出題範囲は絞る
  4. 論作文対策は早めに始める
  5. 面接対策を後回しにしない

ポイント①:どの試験が重要なのか配点比率を把握する

1つ目のポイントは試験ごとの重要度を知ること。

要は配点比率です。

東京消防庁の配点比率は公表されていませんが、受験者からの報告や開示データ、他市の消防官採用試験から察すると以下のようになります。

(考察)東京消防庁消防官の配点比率
試験内容配点比率
教養試験15%
論作文20%
適性検査5%
面接試験40%
体力検査20%
合計100%

基本的に人物重視といえます。

まずは1番対策に時間がかかる教養試験から攻略するといいでしょう。

面接や論作文は、上達するまでに時間がかかるので、勉強がある程度進んだら早めに始められるといいですね。

論文・作文が重要って聞くけど本当?

結論、本当!

実際の公式案内には「一次試験では、教養試験の点数が一定に達しない場合、論文・作文の採点は行わない」と明記されています。つまり、ここで基準を高くしすぎると多くの受験者が落ちてしまうため、最終的には論文・作文の点数次第で合否を決めると推測できます。

ポイント②:主要科目から攻略する

2つ目のポイントは、主要科目から勉強すること。

東京消防庁消防官の主要科目は次の5つ。

  • 数的推理
  • 判断推理
  • 資料解釈
  • 文章理解
  • 数学

これらの科目は、出題数が多く、理解するのに時間がかかる、または物理的に量が多いというのが理由です。

逆に言えば、主要科目で点数が取れると勉強の負担を減らせるので、優先して勉強しましょう。

関連記事【初心者向け】東京消防庁採用試験の内容は?傾向と勉強方法を解説

ポイント③:出題範囲は絞る

3つ目のポイントは、出題範囲を絞ること。

というのも公務員試験は出題範囲が膨大なので、まともに勉強すると試験までに終えることができません。

たとえば、主要科目の一つである数的推理の出題範囲は以下の15項目(250ページ)で構成されています。

〇 数の計算と数列

〇 約数・倍数

〇 覆面算・魔法陣

〇 整数問題・記数法

〇 最大・最少問題

〇 方程式・不等式の応用

〇 連立方程式の応用

〇 割合・比・濃度

〇 速さ

〇 仕事・時計・年齢算

〇 場合の数・順列・組合せ

〇 確率

〇 直線図形

〇 円・扇形

〇 立体図形

出典:警察官・消防官 新スーパー過去問ゼミ 数的推理

仮に1項目10時間を使って勉強すると、一通り手をつけるだけで150時間もかかる計算になります。ただでさえ試験科目は15以上あるので、確実に試験本番までに終わりません。

出題範囲は広いですが、全範囲から満遍なく出題されているわけではないため、すべてに力をいれて勉強する必要はありません。

勉強の最初に過去の出題範囲を把握して、効率よく勉強することが大切です。

参考東京消防庁消防官1類 教養試験の出題傾向

参考東京消防庁消防官2類 教養試験の出題傾向

参考東京消防庁消防官3類 教養試験の出題傾向

ポイント④:論文・作文対策は早めにする

4つ目のポイントは、論文・作文試験は早めに手をつけること。

なぜなら、論文や作文で一定の評価を得る(対策する)には独学では限界があるからです。

一つ考えてみてほしいのですが、とりあえず書いてみた答案と何回か指導を受けたあとに書く答案の評価は同じでしょうか?

おそらく1回目よりも確実に書けるようになっているはずです。

  • 論文・作文の傾向を把握する(1週間)
  • 書き方を勉強する(2週間)
  • 書いて添削を繰り返す(2~3週間)

このように論文・作文のノウハウを知るだけなら1カ月で対策できますが、必要なのは添削を繰り返すこと

だいたい1回のやりとりが2~3週間かかるので、3回するとしても2ヵ月は必要です。

教養試験の点数があまりよくなくても、論文・作文の結果次第で合格していることから重要なのは事実。苦手意識がある人はできるだけ早い段階から準備をはじめましょう!

関連記事【東京消防庁採用試験の論作文対策】文字数は?過去問と書き方を解説

ポイント⑤:面接対策を後回しにしない

面接対策を後回しにしないことも合格するために必要なポイントです。

僕自身も経験ありますが、面接対策ってやることが多いんですよね…。

まず自己PRや志望動機を考えて、何度も繰り返し話す練習をするのですが、納得できる内容を作ることができません。

その後も実戦形式で話す練習をしたり、印象よくするために表情や姿勢を確認したりなど、想像しているよりもやることは多いです。

誰からも好印象を持たれる人気者であれば、少し練習するだけでも評価は高いと思いますが、一般人がマネすると間違いなく痛い目を見ます。

早い段階からガッツリ面接対策をする必要はありませんが、勉強と並行して自己PRや志望動機を考えていくことが大切です。

関連記事東京消防庁採用試験の面接は何が質問される?面接カードや対策方法も解説

【一類・二類・三類】東京消防庁消防官採用の難易度まとめ

本記事は「東京消防庁消防官採用試験の難易度と対策するポイント」について解説してきました。

この記事を最後まで読んだ人は、合格するには何をすればいいのかわかったと思うので、あとは意識的に行動できるかどうかです。

僕の経験上、「なるほど…。試験は難しいから早めに準備しなきゃ!」と意気込む人は多いけど、本当に今から行動できるのは一握りなんですよね…。

基本的に公務員試験は科目も範囲も膨大ですが、頻出部分は全体の2~3割しかありません。初心者はどの科目・分野が重要なのか知ることがスタートです。

小難しい話になりましたが、要は、対策は難しいけど効率よく勉強すれば合格は余裕だよ!ってことです。

焦る必要はないので、やれることから少しずつやっていきましょう。

CHECK東京消防庁消防官1類に効率よく受かるための完全ロードマップ

CHECK東京消防庁消防官2類に効率よく受かるための完全ロードマップ

CHECK東京消防庁消防官3類に効率よく受かるための完全ロードマップ