もっとも知りたいデータの一つ競争倍率。
なぜ、競争倍率はそんなに知りたい情報なのでしょうか。
それは、どのくらいの人が受験し、合格したのかを知ることで難易度をある程度測はかれるものが「競争倍率」だからです。
“倍率=難易度”とストレートには言えませんが、客観的な難しさを知るうえでは把握しておくべきデータなんですよね。
本記事では、特別区職員三類採用試験(高卒)の倍率を徹底分析し、最新年度から過去の推移までまとめています。一次試験や二次試験の倍率も集約しているので、ぜひ参考にしてください。
実施状況を把握して、合格に向けて準備を始めましょう。
【高卒】特別区三類の実施状況
特別区三類(高卒)の実施状況(受験者数・合格者数・倍率)を詳しく紹介します。
全体倍率
実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
---|---|---|---|
2023 | 2,058 | 482 | 4.3 |
2022 | 2,561 | 435 | 5.9 |
2021 | 2,904 | 392 | 7.4 |
2020 | 3,892 | 398 | 9.8 |
2019 | 3,663 | 476 | 7.7 |
2018 | 4,729 | 471 | 10.0 |
2017 | 3,476 | 403 | 8.6 |
2016 | 3,192 | 351 | 9.1 |
2015 | 2,778 | 353 | 7.9 |
2014 | 2,996 | 334 | 9.0 |
2013 | 1,605 | 213 | 7.5 |
倍率をみて、高い(低い)など感想をもったと思いますが、あまり気にする必要はありません。
結局のところ、2倍でも落ちる人は落ちるし、逆に10倍でも受かる人は合格するからです。倍率が2倍でも10倍でも対策することは同じなので、倍率を気にしても時間の無駄。
合格に向けてやるべきことをやっていきましょう!
一次試験の倍率
実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
---|---|---|---|
2023 | 2,058 | 1,039 | 2.0 |
2022 | 2,561 | 937 | 2.7 |
2021 | 2,904 | 979 | 3.0 |
2020 | 3,892 | 1,052 | 3.7 |
2019 | 3,663 | 1,059 | 3.5 |
2018 | 4,729 | 1,051 | 4.5 |
2017 | 3,476 | 826 | 4.2 |
2016 | 3,192 | 707 | 4.5 |
2015 | 2,778 | 686 | 4.0 |
2014 | 2,996 | 600 | 5.0 |
2013 | 1,605 | 402 | 4.0 |
一次試験の倍率は、だいたい3~4倍ですね。高いと思いますか?
ぶっちゃけ、一次倍率はそこまで気にする必要はありません。なぜなら、対策をまともにしていない人(=記念受験組)もかなり含まれているからです。
運要素も絡んでくる面接試験だけならワンチャン受かるかもですが、それなりの対策が必要な筆記試験ではまず合格できないでしょう。
二次試験の倍率
実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
---|---|---|---|
2023 | 732 | 482 | 1.5 |
2022 | 702 | 435 | 1.6 |
2021 | 797 | 392 | 2.0 |
2020 | 578 | 398 | 1.5 |
2019 | 797 | 476 | 1.7 |
2018 | 846 | 471 | 1.8 |
2017 | 664 | 403 | 1.6 |
2016 | 578 | 351 | 1.6 |
2015 | 573 | 353 | 1.6 |
2014 | 494 | 334 | 1.5 |
2013 | 368 | 213 | 1.7 |
2012 | 411 | 229 | 1.8 |
二次試験の倍率はかなり重要です。というのも、努力しただけ合格率を上げられる筆記試験とは違い、面接試験は第三者の評価が大きく関わってくるからです。
また、受験者たちは一次試験をパスしている、きちんと対策してきたガチ勢ばかりなので、さらに難度は高くなります。
少しでも合格率を上げるためには、最近の公務員試験は人物重視であることを理解して、早めに面接対策をはじめることが大事です。
【高卒】特別区三類の倍率は高い
今回は、特別区三類(高卒)の倍率をまとめていました。
過去10年間の平均倍率は8倍〜9倍で、他の公務員試験と比べてかなり高い傾向にありますが、これは特別区(東京23区)は試験日が他自治体と違うので全国から志望者が集まるからです。
とくに一次試験の倍率が高いのですが、本気で合格を目指して対策している人は想像よりもはるかに少ないため、数値ほど恐れる必要はありません。
倍率を気にして一喜一憂するのでなく、一問で多く教養試験の問題を解く、一枚でも作文を書く、面接対策として志望動機を考えるなどして合格の可能性を高めることに時間を使いましょう。
以上を参考に、特別区(東京23区)の合格に向けた対策をはじめてくださいね。