特別区三類(高卒)の一次選考で行われる作文試験。
「読書感想文みたいなやつでしょ?」と何となく内容を想像するけど、イマイチどんな試験なのか把握できていないのではないでしょうか。
本記事では、これから作文対策を始める方向けに、傾向や過去の出題テーマを紹介します。ぜひ参考にしてください。
その他、特別区三類(高卒)の情報は下記記事で紹介しています。

特別区三類(高卒) 作文試験の傾向
作文試験とは、課題に対して文章を書かせることで、受験者の考え方や熱意といった人間性を総合的に判断しようとする記述式の試験です。
実施 | 一次試験 |
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試験時間 | 80分 |
文字数 | 600字~1000字 |
配点 | ※非公開 |
評価基準 | 【内容】 ・課題に適合しているか、長さは適当か ・中身のある作文か。幼稚すぎることはないか。 【表現】 ・わかりやすく、よくまとまっているか。 ・用語や表現は適切か。 【文字】 ・誤字やあて字が多すぎないか ・字体はていねいに読みやすく書かれているか。 |
ただ単に文章を書けば評価されるのではなく、 課題を正しく読み取り、自分の経験や体験を盛り込みつつ説明できるかといった知識の総合的な応用力が問われます。
勉強すればした分だけ成果が見える筆記試験とは違い、第三者の評価が解答になるためなんとも厄介な試験といえるでしょう。苦手意識がある人は特に注意が必要です。
特別区三類(高卒) 作文試験のテーマ
ここでは、特別区三類(高卒)の作文課題を紹介します。内容の確認をしたり、傾向をつかんだりしてみましょう!
- 2022年(令和4年度)
- 2021年(令和3年度)
- 2020年(令和2年度)
- 2019年(令和元年度)
- 2018年(平成30年度)
2022年(令和4年度)
5年後になりたい自分とそれに向けて実行していくこと
2021年(令和3年度)
正確に仕事を進めるために必要なことについて
2020年(令和2年度)
私が地域に対してできること
2019年(令和元年度)
これからの公務員に求められる資質について
2018年(平成30年度)
住み続けたいまちづくりについて
特別区三類(高卒) 作文試験でよくある質問FAQ
最後に、特別区三類(高卒)の作文試験でよくある質問に回答します。
Q1 何文字かけばいいですか?
結論、8割以上書きましょう。上限が1000字なので800字程度です。
文字数は誰が見ても一発でわかる評価基準なので、極端に文字数が少ないと減点もしくは採点不可の判定を受けることになるんですよね。
下限(600字)も決まっているので、下回らないように気をつけてください。
知識や語彙が乏しいと多くの文字を書くのは難しいので、普段から語彙力も増やしておくといいでしょう。
Q2 いつから対策を始めればいいですか?
書けるまでに最低3ヶ月は必要です。
最低でも以下の知識を身につける必要があります。
- 課題の把握力(読解力)
- 文章構成力
- 表現力
- 語彙力
- 漢字(日本語)の知識
そしてこれらの力は短期間で身につくものではありません。
語彙力や漢字の知識くらいなら1ヶ月でも何とかなりますが、他の力を短期間で身につけるのは厳しいです。
作文の書き方を勉強する
↓
実際に書いてみる
↓
添削を受けて、弱点を知る
↓
何度か繰り返す(最低でも3回)
こういった順番で勉強することになるので、やはり最低でも3ヶ月は必要だと思って学習スケジュールを組んでみてください。
なお、作文の対策方法(書き方)は下記記事で紹介しています。

Q3 作文試験でオススメの参考書はありますか?
オススメの参考書は『よくわかる! 公務員試験(初級)のための論作文術』です。
模範解答をもとに良い例、悪い例を学べます。
模範解答をそのままコピーするのではなく、自分なりの表現方法やアイデアを加えることが重要です。模範解答を参考にしながら、自分なりの論文を書けるように努めましょう。

Q4 作文試験の配点はどれくらいですか?
作文試験の配点は非公開ですが、受験者からの報告や開示データ、他県の採用試験から20%〜25%程度だと推測できます。
実際、教養試験の点数が低い人でも合格していることから作文の重要度は高いと言えるでしょう。


このように筆記試験の点数が低くても、作文の結果次第で合格できているんですよね。したがって、教養試験の勉強ばかりに時間を使うことはNGです。
Q5 作文で落ちる人の特徴は?
作文を書いたら書きっぱなしの人です。
作文で落ちる人ほど、書いたら書きっぱなしってことが多いんですよね…。
作文を書いて誰にも見せないというのは、問題を解いても答え合わせをしないのと同じことです。正解不正解がわからないまま対策を続けても成績は伸びないので、書いた答案は必ず添削してもらいましょう。
学生なら学校の先生、社会人なら予備校やオンライン添削サービスなど、方法はたくさんありますよ。
なお、オススメの添削サービスを以下の記事でまとめています。周りに頼れる人がない方は参考にしてみてください。
