入国警備官採用試験の面接対策に取り組むにあたり、「何から始めたら良いのかわからない…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
面接対策の基本は「予想される質問を知り、ベストな回答を準備する」ことです。
本記事では、すぐに面接対策を始められるように、過去の面接試験で聞かれた質問を紹介します。
面接試験の傾向や対策方法についても解説しているので、早いうちに自己分析や志望動機の整理を行い、面接試験を攻略できるように準備を始めましょう。
その他、入国警備官採用試験の難易度や情報はこちらでまとめています。

入国警備官採用 面接の質問内容
入国警備官の面接試験で聞かれた質問を抜粋してまとめています。
今までの経験を思い出しながら、自分なりの回答を考えてみましょう。
入国警備官を受験するのは初めてですか。
⇒なぜ昨年度は受験しなかったのですか。
志望動機を教えてください。
⇒その志望動機なら警察官の方がいいのではないですか。
部活動は何かやっていましたか。
⇒部活動で大変だったことは何ですか。
海外の方と関わった経験はありますか。
⇒どんな気持ちでしたか。
長所を教えてください。
緊張していますか。
長所は何ですか。
⇒長所を仕事にどのように活かしますか。
入国警備官の仕事をどこで知りましたか。
⇒どんな仕事がしたいですか。
ボランティア経験はありますか。
転勤は多いですが大丈夫ですか。
入国警備官を志望する理由は何ですか。
語学はどのくらい話せますか。
⇒今後はどの言語を勉強したいですか。
なお、他にも過去の質問を下記記事でまとめています。返答に困る質問への回答例も解説しているので参考にしてください。


入国警備官採用 面接試験の傾向
入国警備官の面接は二次試験に行われます。
試験時間 | 20分 |
---|---|
面接官 | 3人 |
面接では、志望動機や自己アピールなどを問うことで、あなたが入国警備官に相応しいかどうかを評価・判断します。
足切りに注意
項目 | 観点 |
---|---|
積極性 | ・率先してことに当たろうとするか,周りに頼ろうとするところはないか ・必要な自己主張ができるか,優柔不断なところはないか ・熱意や意欲を持ってものごとに取り組むか,気力が乏しいところはないか |
堅実性 | ・ものごとをまじめに考えるか,いい加減にとらえるところはないか ・ねばり強く努力するか,途中で投げ出すところはないか ・組織の中で確実な行動がとれるか,軽薄なところはないか |
判断力 | ・ものごとの判断は的確か,場当たりな判断をするところはないか ・注意力・集中力は十分か,うかつなところはないか ・状況をよく考えて判断するか,自分勝手な理解をするところはないか |
表現力 | ・質問に対する応答は的確か,的外れなところはないか ・話している内容に一貫性があるか,矛盾しているところはないか ・話し方がわかりやすく簡潔か,要領を得ないところはないか |
態度 | ・まじめに応答しているか,質問をはぐらかすところはないか ・動作はきちんとしているか,だらしのないところはないか ・落ち着いており安定感があるか,動揺しやすいところはないか |
これらの観点に沿って面接官それぞれがA~E(1~5)で評価をつけ、最終的にそれぞれの評価を突き合わせて最終評価となります。
なお、面接試験の評価がD、E評価は足切りとなり即不合格(足切り)なので注意しましょう。
コンピテンシー評価型
面接は、試験日に提出する面接カードをベースに進められます。
しかし、面接カードに書いた内容以外からも聞かれるほか、1つ1つの回答に対して細かい深堀りをするコンピテンシー評価型で行われる点にも注意が必要です。



簡単にいうと、結果よりもその結果に辿り着くまでの過程が重要ってこと!
たとえば「部活動では部長をしていた」という回答に対して、以下のような追質問がされることがあります。
- なぜ部長をしようと思ったのか。
- 何人くらいをまとめていたのか。
- 苦労(工夫)した点は何か。
このように、これまでの経験や体験について掘り下げる面接形式であるため、しっかりと自己分析しておく必要があるのです。



過去問(質問集)を使い回答を考えるときは「5W1H」を意識することがポイント。
「When(いつ)」「Where(どこで)」「Who(だれが)」「What(なにを)」「Why(なぜ)」「How(どのように)」の英単語の頭文字をとった言葉このこと。これを意識すれば伝えたい情報をより明確化でき、過不足なく伝えられるようになります。
入国警備官採用 面接カードの重要性
面接カードとは、面接で使用される資料のことです。
氏名や学歴などの基本情報にくわえ、志望動機や自己PRなど、面接官が「受験者はどんな人物なのか?」を見極めるための役割があります。
二次試験日に提出
面接カードは一次試験の合格発表日に人事院のHPからダウンロードできます。
そして提出は二次試験(面接)の日なので、忘れないように、汚れないように持っていきましょう。
内容は自己PRや志望動機など
- 受験の動機
- 印象に残っている体験(学校生活や職務、社会生活、ボランティア活動など)
- 関心事項(最近関心を持った出来事、取り組んでいることなど)
- 趣味・特技など
- 自己PR(自分の長所について)
内容は毎年おなじです。合格発表後から面接まで10日くらいしかありません。面接の練習は面接カードがないとできないので、はやめに考えておくことが重要です。
面接カードの書き方
面接カードを作成するときのポイントと書き方を紹介します。
①自己分析
まずは、自分自身はどんな人間なのか、なぜ入国警備官を志望するのか、といった自己分析をしましょう。
面接では、自己PRと志望動機を中心に問われるため、自己分析がきちんとできていないと面接官を納得させられないからです。
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これまでの人生で自己PRできるようなことをしてきてないよ…。
このように悩んでいる方もいるかもしれませんが、必ず、自分を見つめなおせば、「好きなこと」「熱中したこと」「やりたいこと」が見えてきます。
面接カードに書く内容は、自分が経験したことや考えていることを正直に書くものです。
しかし、0から1をつくってはいけませんが、1を100にふくらますことは許されます。
これはあくまで例ですが、とにかく入国警備官に向いている、素質がある人材だということをアピールしなきゃいけないので、自分の好きなこと・やりたいことに関する話1を100に盛って、入国警備官として活かせる能力を得られたというアピールを考えてみましょう。



僕自身、大学サークルは2年間しかやっていませんでしたが、4年間全うしたことにしましたよ…(苦笑)
②結論から書く
これ、とても重要です。
面接カードだけでなく、作文でも、面接試験でも、これからの社会人生活でも…
「結論」と「根拠」を分かりやすく明確に伝えるようにしましょう。
もっとも大切なのは『結論』なので、それが面接官に伝わらないとまったく意味がないですよね。また、その根拠をシンプルに説明できないと納得してもらえません。



回りくどい説明や、結論がどこに書いてあるか分からない面接カードは、ただただ迷惑でしかない!
だから結論を先に書く!
その根拠(の要約)も最初に説明しておく!
この2点を厳守するだけで、あなたの自己PRや志望動機は格段にレベルアップしますよ。
③抽象的な表現を多用しない
少しでも面接官に伝わる自己PRや志望動機を書きたいのであれば、抽象的な表現を使わずに文章を書きましょう。
たとえば「社交性」とか「協調性」などです。そもそも社交性、協調性とは?ってなりますし、だいたい使い方を間違っているケースがほとんとです。
抽象的な表現を使うときは、かならず簡単な〝例″を添えるなどしてわかりやすくするように心がけてください。
小難しい文章を書くよりも、シンプルでわかりやすい文章のほうが面接官からしても評価は高いのです。
④一文を長くしない
自己PRや志望動機がわかりにくい人は、一文が長い(無駄な表現が多い)です。
たとえば、次の文章を見比べてみると…
私が入国警備官を志望した理由は、脱税のない社会を作りたいと思ったことや昔から入国警備官に憧れていたこと、そしてこれまでの人生経験を存分に活かせると思ったからです。
私が入国警備官を志望した理由は、脱税のない社会を作りたいと思ったからです。また、昔から入国警備官に憧れがあり、これまでの人生経験を存分に活かせると思ったからです。
内容は同じですが、文章Bの方が読みやすいですよね。
一文が長くなると途端に読みにくくなりますし、主述の関係もわかりにくく理解が難しくなります。また、ギッシリと一文を詰め込みすぎるのも読みにくくなる原因なので、余白を上手く使ってみてください。



接続詞「~ので」、「~だが」を使いすぎると長くなりやすいので注意!
⑤装飾をうまく活用する
基本的に面接官は短時間でササっと内容を確認しますし、1日に何十人もの面接カードに目を通すのでたくさんの文章なんて読みたくない!と思っていることを前提に書く必要があります。
実際、面接官はあなたが思っているほどには内容を読みこんでくれません。
だいたいの場合は冒頭や結末、強調箇所だけをひろって流し読みするだけです。
これは実際に面接官役をやってみるとわかりますが、短時間で一言一句を読むことはできませんし、頭に入ってきません。
となれば、少しでも伝わるように書き方を工夫する必要がありますよね。
さっき説明したように結論を先に書いたり、抽象的な表現を避けたり、一文を短くしたり…という工夫もそのためです。
そのほかにも重要な部分を『』【】で目立たせる…という文字修飾も、面接官に少しでも内容を伝えるようにするために大切なのですね。



とはいえ、やりすぎは厳禁です!ゴチャゴチャしてよけいに読みにくくなるので…。
入国警備官採用 面接試験対策を始めよう
今回は、入国警備官採用試験の面接における過去の質問や傾向を解説しました。
面接試験は筆記試験と違い、どのような対策をすれば良いのかが分かりにくく、努力がそのまま結果に繋がらない不透明な試験です。そのために対策を後回しにしてしまい、不合格になる人が後を絶ちません。
不合格にならないためには、面接で必要とされる「自己分析」をしっかりと行い、過去問を繰り返し練習することで自分オリジナルの回答を作り上げることが重要です。
そして、第三者にきちんと伝わるかどうか、話し方や表情、態度などを確認しながら練習を続けることで、面接対策は考えているよりも簡単に行えます。
面接試験は筆記試験よりもやることが多く、時間もかかるため、できるだけ早めに対策を開始することが重要です。
まずは下記記事でまとめている過去の質問集を使いながら、自分なりの回答を考えてみましょう。


今回は以上です。
その他、入国警備官の試験内容はこちらを参考にしてください。

