- 入国警備官採用試験の面接はどんな内容なの?
- 入国警備官採用試験の面接カードはどうやって書けばいいの?
- 入国警備官採用試験の面接は何が質問されるの?
- 入国警備官採用試験の面接対策は何からすればいいの?
このような疑問を解決できる記事を書きました!
頑張って筆記試験を突破しても、面接で半分以上が落ちてしまいます。
あと一歩で入国警備官になれるのに、面接で不合格になることは絶対に避けたいですよね。面接を攻略するには、事前に聞かれる質問を把握し自分の言葉で熱意を伝えられるようにすることがポイントになります。
また、面接攻略には欠かせない面接カードの内容や僕自身が行った面接の対策方法まで解説しているので、入国警備官採用試験に最終合格したい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

タップできるもくじ
【国家公務員】入国警備官採用試験の面接試験とは
入国警備官採用試験は「入国警備官になる(就職する)試験」なので、筆記試験の他に面接試験も実施されています。
面接試験のねらいは、入国警備官や公務員としての適性をみることと、筆記だけでは判断することのできない受験者の熱意や意欲、志望度を把握することにあります。
面接試験の概要(傾向)は以下のとおり。
面接試験の傾向
実施 | 二次試験 |
---|---|
形態 | 個人面接 |
試験時間 | 15~20分 |
面接官 | 3人 |
評価基準 | 5段階 |
試験となれば筆記対策ばかりに気をとられがちですが、最近の公務員試験は人間性がかなり重要視されているということをきちんと認識したうえで対策してください。
※合格者の決定方法にもその旨が記載されています(2022年度入国警備官合格者の決定方法より抜粋)
【国家公務員】入国警備官採用試験の面接カードとは
面接カードとは、面接で使用される資料のことです。氏名や学歴などの基本情報にくわえ、志望動機や自己PRなどを記入して提出します。
面接カードの役割は、採用者が「受験者はどんな人物なのか?」を見極めるための資料なので、わかりやすくアピールできる内容を作成しなくてはいけません。
面接カードの提出はいつ?
作成した面接カードは二次試験日に提出。
一次試験の合格発表後に人事院のホームページから面接カードをダウンロードすることができます。
面接カードの内容は?
- 氏名
- 学歴
- 職歴
- 受験の動機
- 印象に残っている体験
- 関心事項
- 趣味・特技
- 好きな学科・得意な分野
- 自己PR
(出典:2021年度面接カードより作成)
関連記事:入国警備官採用試験の面接カードの書き方は?自己PRと志望動機のコツ
面接カードの書き方は?
面接カードを作成するときは次の4つを意識して書くことがポイントです。
一つ目のポイントはアピールポイントを絞ること。
やりがちな失敗例として「やってきたことを盛り込みすぎて、内容が浅くなってしまう」というケースがあります。15分程度の試験時間ですべてを伝えることは難しく、かえって中身のない人物と思われてしまいます。
自分の魅力を十分にわかってもらえるように、様々な経験の中から「自分で行動し、結果につながったこと」をアピールできるように絞って考えてみてください。
二つ目のポイントは具体的に書くこと。
面接官が内容をイメージしやすいように「5W1H(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように)」を上手く盛り込んで書けるといいでしょう。
3つ目のポイントは、質問されても大丈夫な内容を書くこと。
面接カードに書いてある内容をもとに質問されるので、深堀されても答えられるように準備しておくことが重要です。
とくに最近の面接は受験者の行動特性(コンピテンシー)に着目した質問をする傾向が強いため、書いた内容と矛盾がないように気を付けましょう。
丁寧にわかりやすく書くこともポイントの一つです。
とくに誤字・脱字は社会人としての常識を疑われることになります。また、一文が長いと内容がわかりにくくなります。文章が苦手な人は「PREP法」を使って書くことをおすすめしています。
- P:結論、主張(Point)
- R:理由、根拠(Reason)
- E:例、体験(Example)
- P:結論、主張(Point)文章に自信がなくても、PREP法にしたがって書けば伝わりやすい内容が書けます。
PREP法とは文章を簡潔・論理的に伝える型のことでストレスなく伝わりやすい文章を書くことができます。この型を意識して伝わりやすい文章を書いていきましょう。
面接カードは書き方ひとつで面接試験の内容が決定してしまうといえるほど、重要なものです。また、面接官は試験が始まるまでの短い時間で内容を確認しなければならないため、一目でわかる内容を書かなければなりません。
そのため、丁寧で読みやすく、内容が伝わりやすい表現を心掛けて作成してください。なお、自己PRや志望動機を作る際のコツを下記記事で解説しています。併せて確認してください。
関連記事:入国警備官採用試験の面接カードの書き方は?自己PRと志望動機のコツ
【国家公務員】入国警備官採用試験 面接の過去問は?
面接も筆記対策と同じように過去問を把握することが重要です。
なぜなら、実際の面接で何がどのように聞かれているのかを知り、自分がどのくらい答えられるのかを知っておく必要があるからです。また、過去問を見ておけば、よく聞かれている質問、あまり聞かれていない質問との差がわかるので、メリハリをつけて対策ができますよ。
ここでは、実際に質問された内容を紹介します。
緊張していますか。
入国警備官を受験するのは初めてですか。
⇒なぜ昨年度は受験しなかったのですか。志望動機を教えてください。
⇒その志望動機なら警察官の方がいいのではないですか。部活動は何かやっていましたか。
⇒部活動で大変だったことは何ですか。海外の方と関わった経験はありますか。
⇒どんな気持ちでしたか。長所を教えてください。
出典:2021年度受験者(20歳・無職)の報告より作成
緊張していますか。
長所は何ですか。
⇒長所を仕事にどのように活かしますか。入国警備官の仕事をどこで知りましたか。
⇒どんな仕事がしたいですか。ボランティア経験はありますか。
転勤は多いですが大丈夫ですか。
入国警備官を志望する理由は何ですか。
語学はどのくらい話せますか。
出典:2020年度受験者(18歳・高校生)の報告より作成
⇒今後はどの言語を勉強したいですか。
その他にも、実際の試験で聞かれた質問(過去問)を下記記事でまとめているので確認してください。
関連記事:【国家公務員】入国警備官採用試験の面接で質問された過去問まとめ
【国家公務員】入国警備官採用試験 面接対策の手順
面接対策といってもするべきことはたくさんあるので、いつ、何をするべきか計画を立てることが大切です。
面接対策は思っている以上に時間がかかるため、まだ先のことだからと後回しにしていると十分な対策ができないまま面接を受けることになってしまいます。後で慌てなくてもいいように、余裕を持って面接対策をはじめましょう!
ここからは、実際に僕がしていた面接対策を次の4ステップで紹介します。
- 面接のノウハウを勉強する
- 質問内容(過去問)の把握
- 話す内容を考える(自己PR・志望動機の作成)
- 模擬面接を繰り返す
ステップ①:面接のノウハウを勉強する
まずは参考書を使って、面接試験の流れやルールなどのノウハウを勉強しましょう。
おすすめの面接対策本は「公務員試験 現職採点官が教える! 合格面接術」です。現職の採点官がノウハウを解説している参考書です。
現職採点官が教える!合格面接術の特徴
特徴はマンガ形式で解説されているので、すごく読みやすく覚えやすいんですよね。様々な質問に対して、良い回答例と悪い回答例を勉強することができます。
なかでも、悪い回答例は落ちる人の共通点ともいえるので、徹底して読み込むといいでしょう。
ステップ②:質問内容(過去問)の把握
続いて、面接の過去問を把握しましょう。
なぜなら、実際の面接で何がどのように聞かれているのかを知り、自分がどのくらい答えられるのかを知っておく必要があるからです。また、過去問を見ておけば、よく聞かれている質問、あまり聞かれていない質問との差がわかるので、メリハリをつけて対策ができますよ。
過去問は下記記事で公開しています。
関連記事:入国警備官採用試験の面接カードの書き方は?自己PRと志望動機のコツ
ステップ③:話す内容を考える
ステップ①、②で把握した内容をもとに、次の手順で自己PRや志望動機を考えていきました。
過去問を一問一答形式で使い、何でもいいので、思いつくだけ回答を書き出します。
例)長所は?→明るい、元気、面倒見がいい、責任感がある。
STEP1で書き出した内容に、根拠(理由)を添えていきます。
例)長所は?→明るい(なぜ?)→落ち込むことがあっても表に出さないから。
STEP2で考えた理由を裏付ける経験や体験を付け足します。
例)長所は?→明るい(なぜ)→落ち込むことがあっても表に出さないから→高校の部活動で〜。
このようにアピールしたいことを深掘りしていくことで、本来の自分が見えるようになってきます。面接官が知りたい部分でもあるので、時間をかけて考えてください。自己PRや志望動機を作る際のコツを下記記事で解説しています。併せて確認してください。
関連記事:入国警備官採用試験の面接カードの書き方は?自己PRと志望動機のコツ
ステップ④:模擬面接を受ける
最後は模擬面接を通して実践練習をしましょう。
考えた内容を実際に表現することは難しいからです。
また、面接では話す内容よりも表情や伝え方のような印象面が評価されやすいので、模擬面接をやらないと何もわかりません。自分がどれだけ最高の志望動機を考えても、笑顔でハキハキ話せていると思っても、面接官(第三者)に伝わらなければ、それはただの自己満足なんですよね。
面接で落ちる人は共通して「ちゃんと喋れたのに落ちた理由がわからない…。」って言うんですけど、伝わっていないから落ちるんですよ。とくに面接が苦手と思っている人は、1回や2回の模擬面接くらいでは何も見えてこないので、時間がある限り回数を重ねていくことをおすすめします。

僕自身、面接はものすごく苦手だったので、なんとか形になるまで練習しまくりましたよ。無料、有料問わずに15回は実践練習をしました!
【国家公務員】入国警備官採用試験 面接対策まとめ
本記事は入国警備官採用試験の面接試験でよく聞かれる質問と対策法を解説していました。
面接は筆記試験に比べて不透明な部分が多く、努力が直結しない試験です。そのためやり方がわからずに対策不足で落ちてしまう原因になります。
面接対策は筆記試験よりもやることが多く、かなり時間が必要です。できるだけ早めに手をつけて攻略していきましょう!