公務員試験は受験する職種によって試験内容が異なります。
そのため、公務員試験全般の内容を鵜呑みにして対策することはNGです。一般的には必要な試験種目でも、入国警備官採用試験では必要ないってことがあるんですよね。
そこで本記事では、これから対策を始める方向けに入国警備官採用試験の内容と試験科目を解説します。

入国警備官採用試験の内容は?
ここでは入国警備官採用試験の内容をまとめています。
選考は、まず筆記試験で受験者を篩にかけ人数を絞ります。その後、筆記試験の合格者を対象に面接を行い最終合格者を決定するという流れです。
具体的な試験内容は以下のとおり。
- 基礎能力試験(筆記試験)
- 作文試験
- 人物試験(面接試験)
- 体力検査
- 身体検査・測定
最近の公務員試験は人物重視という傾向にありますが、対策の大半を勉強に充てなければなりません。
次の章では、基礎能力試験の内容について徹底解説しているので、試験科目を的確に捉え、出題傾向をつかんで対策しましょう。
》作文試験の内容はこちら
》人物試験の内容はこちら
入国警備官採用試験の試験科目は?
ここでは、基礎能力試験の試験科目を紹介します。
基礎能力試験とは、計算力や読解力を測る『一般知能分野』と、今までに習った基礎学力を測る『一般知識分野』で構成される筆記試験のことです。
入国警備官では、以下の5分野21科目から出題があります。
- 数的処理
- 文章理解
- 社会科学
- 人文科学
- 自然科学
それぞれの傾向や問題例を解説するので確認してみましょう。
数的処理
一般知能分野
計算力や思考力、空間認識力などを測る分野で、以下の4科目で構成されています。
- 数的推理
- 判断推理
- 空間把握
- 資料解釈
数学的要素を多く含む分野なので、苦手とする人が多いです。
▼こんな問題が出ます▼

時間をかければ正解できる問題もありますが、1問に時間をかけすぎると時間内に終えることができません。
問題数は全40問のうち13問を占めているので、苦手な人は早めに手を打つことが大事です。
オススメの対策本

文章理解
一般知能分野
日本語と英語で書かれた300字〜400字程度の文章を読み解く力を測る分野で、以下の3科目で構成されています。
- 現代文
- 英文
- 古文
現代文は得意な人が多いです。でも、英文を苦手とする人はけっこういます。
▼こんな問題が出ます▼

数的処理と同じように時間をかければ解ける問題は多いです。しかし、1問あたり2分程度で解かないと時間切れになってしまうため速く正確に解けるように練習が必要。
問題数は7問と多いです。とくに現代文は確実に全問正解できるようにしましょう。
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社会科学
一般知識分野
高校までの基礎学力(社会科目の知識力)を測る分野で、以下の4科目で構成されています。
- 政治
- 経済
- 社会
- 倫理(思想)
日本国憲法や選挙制度、経済政策や社会時事(日本国外で起きた最新の出来事)などを勉強します。
▼こんな問題が出ます▼

基本的な知識にくわえて、時事問題に関連した出題もあります。
なので、日頃から新聞・ニュース等で取りあげられる政治、経済、社会問題にアンテナを貼っておくようにしましょう。
出題数は6問です。
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人文科学
一般知識分野
高校までの基礎学力(歴史や語学の知識力)を測る分野で、以下の5科目で構成されています。
- 日本史
- 世界史
- 地理
- 国語
- 英語
科目を見てわかるように、The 暗記科目がメインです。
▼こんな問題が出ます▼

暗記科目なので、覚えれば覚えた分だけ点数を取りやすいです。
しかし、出題範囲が広く覚えても覚えてもキリがないため、やり過ぎには注意が必要。
出題数は9問、一般知識の中では最大です。
オススメの対策本

自然科学
一般知識分野
高校までの基礎学力(数学や理科の知識力)を測る分野で、以下の5科目で構成されています。
- 数学
- 物理
- 化学
- 生物
- 地学
見てのとおり、理系科目です。数的処理と同じように計算力が求められるので苦手な人が多いです。
▼こんな問題が出ます▼

自然科学を捨てる人は多いですが、化学や生物、地学は暗記するだけでも点が取れる問題もあります。
そういった問題を取れれば総合点を上げられますよ。
出題数は5問。
オススメの対策本

以上が、入国警備官採用試験で出題される試験科目です。
このように科目数はハンパないので、きちんと傾向を理解して勉強することが大事。
なお、出題傾向や勉強方法は以下の記事で解説しています。

入国警備官採用試験の内容・科目を理解して効率よく勉強しよう
今回は、入国警備官採用試験の内容と基礎能力試験の科目を紹介しました。
僕自身、公務員試験を受験して大学職員として働いていますが、総じて大変だったのは「科目数が多すぎる」ということです。
正直、21科目もまともに勉強しようと思えばとんでもない時間がかかってしまいますよね。
そこで大事なのが適当に勉強を進めるのではなく、どの科目から勉強すれば点を伸ばしやすいか考えること。
今までの受験勉強とは違い、試験科目は多いですが、科目によって問題数や出題頻度の高い範囲があります。そこを理解して効率よく対策していきましょう!
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