国家一般職(高卒)の試験科目は?出題範囲や頻出単元を徹底解説!

国家一般職(高卒程度)の勉強法 (7)

  • 国家一般職(高卒)の教養試験はどんな科目が出るの?
  • 国家一般職(高卒)の教養試験で重要な科目は?
  • 国家一般職(高卒)の教養試験はどうやって勉強すればいいの?

この疑問に回答します。

国家一般職(高卒程度)の試験科目や範囲は膨大ぼうだいなので、どこから手をつけていいのかわからずに焦ってしまう受験者は多いです。

その焦りから適当に参考書を買い、試験に出ない部分まで手当たり次第に勉強してしまい落ちていく人を何度も見てきました。

公務員試験で大切なのは、どうやってこの科目数・範囲を攻略するのかという要領です。

そこで本記事では、国家一般職(高卒程度)で出題される試験科目から具体的な勉強の手順まで解説していきます。

最終合格するには筆記試験以外にも対策しないといけないので、ぜひ効率よく勉強してください。

>>国家一般職(高卒)の内容は?合格に必要な勉強時間や勉強法を解説

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国家一般職(高卒)の試験科目は?

国家一般職(高卒程度)の大きな特徴は、試験科目・範囲が膨大なことです。

基礎能力試験(教養試験)は、計算力や読解力を測る「一般知能分野」と高校までに学んだ知識力を測る「一般知識分野」で構成されています。

さらに一般知能は「数的処理」と「文章理解」に、一般知識は「社会科学」、「人文科学」、「自然科学」に細分化され、科目数は20科目ほど。

(国家一般職の科目一覧)
分野科目
一般知能数的処理判断推理
数的推理
資料解釈
文章理解現代文
英文
古文
一般知識社会科学政治
経済
社会
人文科学日本史
世界史
地理
倫理
国語
英語
自然科学物理
化学
生物
地学
数学

これらの科目から40問出題され、解答時間は90分となっています。

出題形式は択一式(5つの選択肢から1つを選ぶ)。

ちなみに税務職員と試験内容は同じです!

それぞれの科目について、もう少し詳しく見ていきましょう。

国家一般職(高卒)で重要な試験科目「一般知能」とは?

国家一般職(高卒程度)の一般知能科目は、計算力や読解力を測る科目で以下の2分野6科目を指します。

(国家一般職の一般知能科目)
分野科目
数的処理判断推理
数的推理
資料解釈
文章理解現代文
英文
古文(漢文)

なかでも判断推理と数的推理は、全体の約3割を占めているので合否を左右する最重要科目といえるでしょう。

判断推理

実施年202120202019
出題数7問7問7問

判断推理は、国家一般職(高卒程度)において最も重要な科目です。配点(出題数)は全体の約2割もあるため、落とすと総合点を上げることができません。

判断推理では「論理的思考力」や「空間把握能力」を測る問題が多く出題されています。

主な出題分野

論理 / 対応関係 / 切断図形 / 展開図 など

初めて勉強する分野も多いですが、クイズやパズル的な要素が強いため難しく感じる人は少ないと思います。

過去問チャレンジ

kokkakoumuin-kakomon-handansuiir

数的推理

実施年202120202019
出題数4問4問4問

数的推理は、計算力を測る問題が多く、判断推理に次いで重要な科目です。

判断推理に比べると数学的要素が強いため苦手と感じるかもしれません。

主な出題分野

速さ / 仕事算 / 確率 / 図形の計量 など

少し考えれば解ける問題は多いですが、1問に時間をかけすぎると時間オーバーになってしまうので注意が必要です。

過去問チャレンジ

kokkakoumuin-kakomon-suutekisuiri

正解:4

資料解釈

実施年202120202019
出題数2問2問2問

資料解釈は、グラフや表を見てデータの読解力や処理能力を測る科目です。

データをしっかり読み込めば確実に正答を出せますが、さっきも言ったように試験時間は短いので注意が必要。

過去問チャレンジ

正解:3

文章理解

実施年202120202019
現代文4問4問4問
英文2問2問2問
古文(漢文)1問1問1問

文章理解は300~400字ぐらいの文章(現代文、英文、古文・漢文)を読んで主旨や要旨、内容を把握する科目です。

なかでも現代文は問題数も多いので、必ず得点源にしましょう。

主な出題分野

要旨把握 / 内容一致 / 文章整序(並び替え) など

まともに文章を読んでいたら時間が間に合わないので注意が必要です。

過去問チャレンジ

正解:2

国家一般職(高卒)で厄介な試験科目「一般知識」とは?

国家一般職(高卒程度)の一般知識科目は、中学から高校までに学んだ知識力を測る科目で以下の3分野14科目を指します。

(国家一般職の科目一覧)
分野科目
一般知識社会科学政治
経済
社会
人文科学日本史
世界史
地理
倫理
国語
英語
自然科学物理
化学
生物
地学
数学

とにかく試験科目・範囲が膨大なのでまともに勉強していると、すべてが中途半端な状態で試験本番を迎えることも珍しくありません。

油断していると不合格になってしまうので傾向を把握して対策しましょう

社会科学

実施年202120202019
政治2問2問2問
経済2問2問2問
社会1問1問1問

中学校の公民や高校の政治経済、現代社会に関する内容です。

主な出題分野

・政治:日本国憲法、外国の政治制度
・経済:需要と共有、国民所得
・社会:社会保障、環境問題 など

一般知識の中では、出題範囲が狭いので得点源にできるといいでしょう。

社会は時事的な問題が出ることもあるため、日頃からニュースなどを見て社会の動向を把握してください。

過去問チャレンジ

正解:1

人文科学

実施年202120202019
日本史1問1問1問
世界史2問2問2問
地理2問2問2問
国語2問2問2問
英語2問2問2問
倫理1問1問1問
芸術

中学校、高校で勉強した国語、社会、英語に関する分野です。

主な出題分野

・日本史:江戸時代、明治時代
・世界史:中国史、世界大戦
・地理:気候

・国語:漢字

・英語:文法

・倫理:西洋思想

大学受験とは違い、日本史、世界史、地理の全科目から出題があります。

高校で選択している科目を中心に取り組むとよいでしょう。

過去問チャレンジ

kokkakoumuin-kakomon-zinbunkagaku

正解:1

自然科学

実施年202120202019
物理1問1問1問
化学1問1問1問
生物1問1問1問
地学1問1問1問
数学1問1問1問

今までに勉強した数学と理科に関する内容です。

主な出題分野

・物理:力と運動
・化学:有機化合物、無機物質
・生物:遺伝、調節

・地学:地球の構造、宇宙

・数学:方程式、二次関数 など

1科目あたりの出題数は少なく、理系科目なので苦手な人は圧倒的に多いです。

社会科目と同様に高校で勉強している科目を中心に戦術を立てていきましょう。

過去問チャレンジ

正解:5

国家一般職(高卒)の筆記試験を攻略する5つの手順

国家一般職(高卒程度)の試験科目は多く、勉強できる時間にも限りがあるため早い時期からコツコツ勉強していくことが大切です。

とはいえ、どの科目が重要で、どこを重点的に勉強すれば点になるのか分からないまま対策しても意味がありません。

そこでここからは、どの科目・分野に集中して勉強すれば効率よく対策できるのか以下5つの手順に沿って解説していきます。

  1. ボーダーラインの把握
  2. 勉強する科目の決定
  3. 出題範囲を絞り無駄を減らす
  4. 問題集を選ぶ
  5. 「正文化」を使って勉強する

手順①:ボーダーラインを把握

まず、目指すべき点数は6割以上を目標にしましょう。

なぜなら、国家一般職(高卒程度)の合格最低点は6割前後だからです。問題数でいうと40問中22問〜26問ほど。

自動車免許のような9割以上の点数が必要な試験なら全体的に勉強する必要はありますが、6割であれば苦手科目や捨て科目があっても問題ありません。

どの科目・分野を勉強すれば6割になるのかを考えて、効率よく勉強することがポイントです。

具体的なボーダーラインを地域別にまとめています。詳しくは下記記事を見てください。

>>国家一般職(高卒)のボーダーは何割?地域別に解説【一次の合格率】

手順②:勉強する科目を決める

優先して勉強する科目は次の4つ。

  • 判断推理
  • 数的推理
  • 資料解釈
  • 現代文

出題数が多く、得点できるまでに時間を要するからです。

次に、出題範囲が絞りやすい国語、政治、経済にも同じように力を入れて勉強することをオススメします。

この7科目だけで全体の約6割(22/40問)を占めるため、全問正解できれば目標点に達しますよ

えもと
えもと

逆にこの7科目で点がとれないと、残り13科目に対する負担が増えるので効率が悪いです…。

手順③:出題範囲を絞る

勉強する範囲は絞りましょう。

なぜなら、科目によって問題数が違うように、出題範囲にも出る単元と出ない単元があるからです。

判断推理を例に挙げると、2012年から2021年の10年間で出題率50%以上を超える単元は、20分野のうち5分野ほどしかありませんでした。

(国家一般職 判断推理の出題率(2012年~2021年))
分野出題率
論理100%
位置関係90%
対応関係90%
順序関係70%
立体構成50%

もう一度言いますが、国家一般職(高卒程度)の判断推理で勉強が必要な単元は20分野のうち、たったの5分野だけなんですよ!

つまり、残りの15分野はほとんど出ないので勉強するだけ無駄ってこと。

でも、こういう傾向を知らずに無駄な努力を続けている受験者は本当に多いです…。

ただでさえ公務員試験は無駄が多いので、やるべきことと、必要ないことをしっかり区別して勉強してください。

他の科目も下記記事で出題範囲を公開しています。併せて確認しましょう。

手順④:テキストを購入する

勉強する科目・範囲がわかったら、テキストを揃えていきましょう。

オススメの書籍は次のとおり。

科目オススメの書籍
数的推理「畑中敦子の初級ザ・ベストNEO」
「初級スーパー過去問ゼミ数的推理」
判断推理「畑中敦子の初級ザ・ベストNEO」
「初級スーパー過去問ゼミ判断推理」
資料解釈 「畑中敦子の初級ザ・ベストNEO」
「初級スーパー過去問ゼミ資料解釈 / 文章理解」
文章理解 「初級スーパー過去問ゼミ資料解釈 / 文章理解」
社会科学 「初級スーパー過去問ゼミ社会科学」
人文科学 「初級スーパー過去問ゼミ人文科学」
自然科学「オープンセサミ参考書 数学・理科」
「初級スーパー過去問ゼミ自然科学」

基本的には実務教育出版の「初級スーパー過去問ゼミ」をやっておけば大丈夫です。

手順⑤:「正文化」にして勉強する

購入した問題集は「正文化」して覚えましょう!

「正文化」とは、問題ごとに選択肢のどこがどう違うのかを訂正しながら読む勉強方法を指します。

サンプル

出典元:実務教育出版「ダイレクトナビ」

この正文化勉強法は自力で問題を解く必要がないため、多くの科目を対策しなければいけない公務員試験には最適なんですね。

正文化のメリット

・問題文で狙われる(ひっかける)ポイントがわかる
・正しい知識をインプットできる。
・同時にアウトプットできる

正文化のやり方

上記のサンプルを例にすればOK。

解答のチェック

問題文を読んだらすぐに解答を見ます。このとき正解番後に〇をつけましょう。

選択肢ごとに正文化する

解答を読みながら、選択肢ごとにどこが違うのか確認し正しい解答を書く。

このとき、赤シートで消せるようにオレンジのペンを使うと効率的です。

再度、解いてみる。

正文化したら、今度は自力で解いてみましょう。

すでにどこが違うのか分かっていると思うので、選択肢のどこが違うのかを確認しながら読む。

このとき、「選択肢1は○○ではなく××だから誤答」みたいな感じでOK。

注意

正文化が使えるのは暗記系科目のみです。数的や判断、文章理解は1日数問でいいので自力で解きましょう!

えもと
えもと

僕自身、この勉強法でやったので効果はバツグンです!

国家一般職(高卒)の試験科目と効率的な勉強法まとめ

国家一般職(高卒程度)の試験科目は多いです。

分野科目
一般知能数的処理数的推理 / 判断推理 / 資料解釈
文章理解現代文 / 英文 / 古文
一般知識社会科学政治経済社会
人文科学日本史世界史地理国語英語倫理
自然科学物理化学生物地学数学

そのため計画なしに勉強することはNGです。

効率よく勉強するには、必要な科目、出題範囲を理解して勉強することがポイント。

  • 主要科目の把握
    ⇒判断推理、数的推理、資料解釈、現代文
  • 出題範囲を絞る
    ⇒判断推理の分野で、出題率50%を超えるのは20分野中5分野
  • 正文化を駆使して効率よく覚える
    ⇒選択肢ごとに何が違うのか考えながら読み進める。

はやめに傾向を把握して効率よく勉強してください。