国家一般職(高卒)作文の過去問テーマ【文字数や評価基準も解説】

国家一般職(高卒者)の作文傾向

国家一般職(高卒)の一次試験では、作文試験が実施されます。

本記事では、作文試験の過去問(テーマ)を5年分紹介します。過去問(テーマ)は作文対策に欠かせないデータです。

作文試験の傾向や対策方法についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。

その他、国家一般職(高卒)の情報は下記記事で紹介しています。

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国家一般職(高卒)作文試験の過去問テーマ

国家一般職(高卒)の一次試験に行われる作文試験の過去問テーマをまとめています。

  • 令和5年度(2023年実施)
  • 令和4年度(2022年実施)
  • 令和3年度(2021年実施)
  • 令和2年度(2020年実施)
  • 令和元年度(2019年実施)
  • 平成30年度(2018年実施)

令和5年度(2023年実施)

誰もが生きやすい社会をつくるために必要なことについて、あなたの思うことを述べなさい。

令和4年度(2022年実施)

我が国の社会生活において、新型コロナウイルス感染症の感染拡大前と比較して大きく変わったと感じたことを具体的に挙げ、それについてあなたの思うことを述べなさい。

令和3年度(2021年実施)

物事を継続するために必要だと感じたことについて、具体的に述べなさい。

令和2年度(2020年実施)

これまでの自分自身の経験を踏まえて、「仕事をする」ということについて思うこと

令和元年度(2019年実施)

成人としての自覚ある言動について思うこと

平成30年度(2018年実施)

時間の使い方について思うこと

なお、2017年〜2005年までの過去問テーマはこちらの記事の特典としてプレゼントしています。基礎能力試験の出題範囲も理解できるので、ぜひ活用してください。

国家一般職(高卒) 作文試験の傾向

作文試験とは、課題テーマに対して文章を書かせることで、受験者の考え方や熱意といった人間性を総合的に判断しようとする記述式の試験です。

ただ単に文章を書くのではなく、 課題テーマを正しく読み取り、自分の経験や体験を盛り込みつつ説明できるかなど、知識の総合的な応用力が問われます。

試験時間50分
問題数1題
文字数600字
評価基準・内容
・表現
・文字
配点比率 $$\frac{1}{9}$$

時間切れになる人が続出

試験時間はたった50分しかありません。

一般的な試験時間は60~80分なので、どう考えても短すぎます。

実際に時間が足りず、途中で提出してしまい落ちる人はけっこういるんですよね…。

時間配分に注意して書くようにしてください。

文字数は600字程度

実際の作文用紙をもとに算出すると600字(25×24マス紙)となっています。

作文のルールとして、最大字数の8割くらいが基準となるので450~500字前後を目安に書けるといいでしょう。

なお、文字数が埋まらなくても落ちることはありません。

しかし、半分(300字)も書けないと、不合格になる可能性は高いので注意したいですね。

足切りに注意

作文試験は以下の着眼点に沿って2名の試験官が採点します。

評定項目着眼点
内容・課題に適合しているか、長さは適当か
・中身のある作文か。幼稚すぎることはないか。
表現・わかりやすく、よくまとまっているか。
・用語や表現は適切か。
文字・誤字やあて字が多すぎないか
・字体はていねいに読みやすく書かれているか。
出典元:作文試験評定基準より作成(人事院)

採点はA~Cの3段階で行われ、片方でもC評価がつくと3人目の試験官がチェックします。

ここでも、C評価がついてしまうと足切りになってしまいます(一発不合格)

国家一般職(高卒) 作文試験でよくある質問FAQ

最後に、国家一般職(高卒)の作文試験でよくある質問に回答します。

Q1 何文字かけばいいですか?

結論、8割以上書きましょう。上限が600字なので450~500字程度です。

文字数は誰が見ても一発でわかる評価基準なので、極端に文字数が少ないと減点もしくは採点不可の判定を受けることになるんですよね。

知識や語彙が乏しいと多くの文字を書くのは難しいので、普段から語彙力も増やしておくといいでしょう。

Q2 いつから対策を始めればいいですか?

書けるまでに最低3ヶ月は必要です。

最低でも以下の知識を身につける必要があります。

  • 課題の把握力(読解力)
  • 文章構成力
  • 表現力
  • 語彙力
  • 漢字(日本語)の知識

そしてこれらの力は短期間で身につくものではありません。

語彙力や漢字の知識くらいなら1ヶ月でも何とかなりますが、他の力を短期間で身につけるのは厳しいです。

作文の書き方を勉強する

実際に書いてみる

添削を受けて、弱点を知る

何度か繰り返す(最低でも3回)

こういった順番で勉強することになるので、やはり最低でも3ヶ月は必要だと思って学習スケジュールを組んでみてください。

なお、作文の対策方法(書き方)は下記記事で紹介しています。

Q3 作文試験でオススメの参考書はありますか?

オススメの参考書は『よくわかる! 公務員試験(初級)のための論作文術』です。

模範解答をもとに良い例、悪い例を学べます。

模範解答をそのままコピーするのではなく、自分なりの表現方法やアイデアを加えることが重要です。模範解答を参考にしながら、自分なりの論文を書けるように努めましょう。

編集:土屋書店編集部
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Q4 作文試験の配点はどれくらいですか?

1/9です。

全体的に配点比率は低いですが、著しく評価が悪いと落ちます(足切り)。

また、最終合格者は作文試験で基準点を超えないと評価対象外です。

最終合格者の決定方法

第1次試験合格者のうち、作文試験(事務区分のみ)において基準点以上であり、かつ、人物試験においてA~Cの評価である者について、第1次試験を含む全ての試験種目の標準点を合計した得点に基づいて最終合格者を決定します。

2023年度国家一般職(高卒者試験)の合格者の決定方法

つまり、どれだけ筆記試験の点数が高くても、作文で一定の評価を得られないと最終合格に至らない可能性があるということ。

Q5 作文で落ちる人の特徴は?

作文を書いたら書きっぱなしの人です。

作文で落ちる人ほど、書いたら書きっぱなしってことが多いんですよね…。

作文を書いて誰にも見せないというのは、問題を解いても答え合わせをしないのと同じことです。正解不正解がわからないまま対策を続けても成績は伸びないので、書いた答案は必ず添削してもらいましょう。

学生なら学校の先生、社会人なら予備校やオンライン添削サービスなど、方法はたくさんありますよ。

なお、オススメの添削サービスを以下の記事でまとめています。周りに頼れる人がない方は参考にしてみてください。

以上が作文試験でよくある質問です。

ぜひ、作文に苦手意識がある人ははやめに対策を行いましょう。

その他、国家一般職(高卒)の内容はこちらの記事を参考にしてください。

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