2023年度海上保安大学校の倍率は？受験者数や合格者数まで徹底解説

もっとも知りたいデータの一つ競争倍率。

なぜ、競争倍率はそんなに知りたい情報なのでしょうか。

それは、どのくらいの人が受験し、合格したのかを知ることで難易度をある程度測はかれるものが「競争倍率」だからです。

“倍率＝難易度”とストレートには言えませんが、客観的な難しさを知るうえでは把握しておくべきデータなんですよね。

本記事では、海上保安大学校学生採用試験の倍率を徹底分析し、最新年度から過去の推移までまとめています。

一次試験や二次試験の倍率も集約しているので、ぜひ参考にしてください。

実施状況を把握して、合格に向けて準備を始めましょう。

※対象は「本科生」です。「初任科（海上保安官採用試験の倍率）」はこちらの記事でまとめています。

2023年度海上保安大学校の倍率は？

2023年（令和5）年度海上保安大学校の倍率を「志望倍率」と「実質倍率」にわけて紹介します。

• 志望倍率＝志望者数÷採用予定数
• 実質倍率＝受験者数÷合格者数

志望倍率は6.1倍

2023（令和5）年度海上保安大学校の志望倍率は6.1倍です。

採用予定数60人に対して、364人の申込がありました。

実質倍率は2.7倍

2023（令和5）年度海上保安大学校の実質倍率は2.7倍です。

276人が受験し、101人が最終合格となりました。

出典：海上保安大学校学生採用試験実施状況2023年度

海上保安大学校の倍率推移

2023（令和5）年度の実質倍率は2.7倍（過去最低）で、もっとも低かった2021（令和3）年度の2.9倍から減少しました。

実施年度	受験者数	合格者数	実質倍率
2023	276	101	2.7
2022	321	85	3.8
2021	265	90	2.9
2020	284	79	3.6
2019	340	72	4.7
2018	386	81	4.8
2017	437	81	5.4
2016	405	84	4.8
2015	476	82	5.8
2014	507	70	7.2
2013	542	69	7.9

海上保安大学校の倍率（選考別）

海上保安大学校の倍率を一次試験と二次試験にわけて紹介します。

一次試験の倍率は約2倍

海上保安大学校の一次試験倍率は約2倍です。

実施年度	受験者数	合格者数	一次倍率
2023	276	133	2.1
2022	321	132	2.4
2021	265	152	1.7

一次試験では、基礎能力試験、学科試験（選択式・記述式）、作文試験が行われます。

一次試験合格者の決定方法は次のとおり。

1. 基礎能力試験で基準点（3割）以上をとる。
2. 学科試験で基準点（3割）以上をとる。
3. 1と2の点数を標準点に算出し、その得点順に決定する

二次試験の倍率は約1.3倍

海上保安大学校の二次試験倍率は約1.3倍です。

実施年度	受験者数	合格者数	二次倍率
2023	127	101	1.3
2022	107	85	1.3
2021	128	90	1.4

二次試験は、個人面接と体力検査、身体検査・測定が行われます。

二次試験（最終）合格者の決定方法は次のとおり。

1. 作文試験、身体検査・測定、体力検査の基準をクリアする。
2. 個人面接でA~C評価を取る。
3. 一次試験の成績を加えて、得点順に決定する

倍率だけで考えれば、筆記対策に時間を充てるのは正しいです。しかし、それだけでは最終合格できません。

時間を上手に使いながら、バランスよく対策してください。

海上保安大学校の倍率は低いのか

高卒程度国家公務員試験の中で、海上保安大学校の倍率は普通です。

• 2023年度のデータ（人事院）をもとに作成
• 10職種（入国警備官、国家一般職、税務職員、刑務官、皇宮護衛官、航空保安大学校、気象大学校、海上保安大学校、海上保安学校、海上保安学校（特別））

とはいえ、倍率はあまり気にする必要がありません。

なぜなら、まともに対策（勉強）していない人も含まれるからです。なので、しっかり準備して臨めば倍率ほど難しい試験ではありません。

海上保安大学校の試験内容は幅広いです。計画性をもって対策していきましょう。

今回は以上です。