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・基礎能力試験ってどんな科目があるの?
・基礎能力試験の出題傾向は?
・基礎能力試験の勉強方法は?
こんな悩みを解決します。
- 基礎能力試験とは?試験科目を例題つきで紹介
- 基礎能力試験の出題傾向を徹底解説
- 基礎能力試験の効率的な勉強方法
本記事では、海上保安大学校の基礎能力試験について解説します。
※海上保安学校を受験する方は【勉強法】海上保安学校の基礎能力試験とは?科目と出題傾向を解説で解説しています。
対象区分:初任科(大卒)、本科(高卒)
基礎能力試験の科目や出題傾向、勉強方法をわかりやすくまとめました!海上保安大学校の合格を目指す方はぜひ参考にしてください。
基礎能力試験は誰でも簡単に勉強できるものではありませんが、本記事で紹介する内容を理解して実践すれば効率よく勉強を進めることができますよ。
過去10年間(2013~2022年実施)の出題範囲を科目別・分野別に分類したnoteを作成しました。無駄な時間や労力を消費せず、効率よく勉強を進めたい方にはオススメの必須ツールです。
》海上保安大学校(初任科)の出題範囲はこちらで配信中!
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海上保安大学校の基礎能力試験とは?試験科目を徹底解説!
基礎能力試験とは、計算力や読解力を測る『一般知能』と、今までに習った基礎学力を測る『一般知識』で構成される筆記試験のことです。
試験時間 | 140分 |
問題数 | 40問 |
レベル | 大学卒業程度 |
出題形式 | 五肢択一式 |
解答方式 | マークシート |
問題レベルは中学~高校までに学んだ内容なので、そこまで難しいわけではありません。しかし、試験科目数がヤバいんですよね…。その数、15科目以上!
数的処理 | 数的推理、判断推理、空間把握、資料解釈 |
文章理解 | 現代文、英文、(古漢文) |
社会科学 | 政治、経済、社会、倫理 |
人文科学 | 日本史、世界史、地理、(国語)、(英語) |
自然科学 | (数学)、物理、化学、生物、(地学) |
ここでは、どんな問題が出ているのか科目別に紹介します。
数的処理
計算力や思考力、空間認識力などを測る分野で、以下の4科目で構成されています。
- 数的推理
- 判断推理
- 空間把握
- 資料解釈
まずは、どんな内容なのか、実際の問題にチャンレンジしてみましょう。
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こんな感じで計算が必要だったり、あれこれと思考したりする問題がたくさん出ています。数学的要素が強いため、苦手とする人が多いんですよね。僕自身も超苦手でした…。
とはいえ、出題数が一番多い分野なので苦手のままだと詰みます。
いきなり問題集で勉強するよりは、簡単な参考書で解法パターンを把握することが大事!多くの類似問題を解いて、速く正確に解けるようにしましょう。
文章理解
日本語と英語で書かれた300字〜400字程度の文章を読み解く力を測る分野で、以下の3科目で構成されています。
- 現代文
- 英文
- 古文(本科のみ出題)
まずは、どんな内容なのか、実際の問題にチャンレンジしてみましょう。
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出題形式は、文章の主旨や要旨を問うものがよく出題されています。
時間をかければ正解できる問題は多いですが、1問あたり2分程度で解かないと時間切れになりやすいので注意が必要です。普段の勉強から時間を計ることが大事。
なお、出題数は多いので得点源にできると他科目の負担を減らせますよ。
文章理解はガッツリ勉強する科目ではないので、毎日1~2問をコンスタントにやっていきましょう。
社会科学
高校までの基礎学力(社会科目の知識力)を測る分野で、以下の4科目で構成されています。
- 政治
- 経済
- 社会
- 倫理(思想)
まずは、どんな内容なのか、実際の問題にチャンレンジしてみましょう。
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憲法や選挙制度、日本国内外の政治経済、そして社会時事(話題になっている近年の社会問題)などから出題があります。
日頃から新聞・ニュース等で取りあげられる政治、経済、社会問題にアンテナを貼っておけば解ける問題もあるので、きちんと情報収集をしましょう。
人文科学
高校までの基礎学力(歴史や語学の知識力)を測る分野で、以下の5科目で構成されています。
- 日本史
- 世界史
- 地理
- 国語(本科のみ出題)
- 英語(本科のみ出題)
まずは、どんな内容なのか、実際の問題にチャンレンジしてみましょう。
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科目から想像できるように、The 暗記科目です。1科目あたりの出題範囲が膨大なので、ポイントを絞りつつ要点を整理して覚えることが大切。
高校での選択科目を中心に勉強しましょう。
自然科学
高校までの基礎学力(数学や理科の知識力)を測る分野で、以下の5科目で構成されています。
- 数学(本科のみ出題)
- 物理
- 化学
- 生物
- 地学(本科のみ出題)
まずは、どんな内容なのか、実際の問題にチャンレンジしてみましょう。
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見てのとおり理系科目がメインなので、捨て科目にする人は多いです。
しかし理系科目といっても、生物や地学は暗記するだけで点が取れる分野もあります。そういった問題だけでも正解できるように勉強しましょう。
以上が、海上保安大学校の基礎能力試験科目です。科目数はハンパないので、きちんと傾向を理解して勉強することが大事。
海上保安大学校の基礎能力試験を効率よく勉強するポイント
基礎能力試験は高校までにきちんと勉強してきた人からすれば、それほど難しいわけではありません。しかし、試験科目・範囲が膨大なので、対策に多くの時間を取られてしまいます。
やみくもに勉強するのではなく、以下のポイントに注目して効率よく対策してみましょう。
優先順位をつける
科目数は多いですが、配点(問題数)はバラバラです。なので、適当に勉強を進めるのではなく、どの科目から勉強すれば点を伸ばしやすいか考える必要があります。
配点の低い科目に多くの時間を使っても総合点は上がらないため、どの科目から勉強するのかを優先順位をつけて決めましょう。
以下に科目ごとの配点をまとめたので、参考にしてください。
科目 | 初任科 (大卒程度) | 本科 (高卒程度) |
---|---|---|
数的推理 | 6 | 4 |
判断推理 | 5 | 5 |
空間把握 | 2 | 2 |
資料解釈 | 3 | 2 |
現代文 | 6 | 4 |
英文 | 5 | 2 |
古文 | – | 1 |
政治 | 2 | 2 |
経済 | 1 | 2 |
社会 | 3 | 1 |
倫理 | 1 | 1 |
日本史 | 1 | 1 |
世界史 | 1 | 2 |
地理 | 1 | 2 |
国語 | – | 2 |
英語 | – | 2 |
数学 | – | 1 |
物理 | 1 | 1 |
化学 | 1 | 1 |
生物 | 1 | 1 |
地学 | – | 1 |
全科目に手をつけて中途半端になるよりも、まずは出題数の多い科目を優先して勉強することが大切です。
その他の科目については、安定して点数を取ることができるようになったら勉強すればOK。
出題範囲を把握して勉強する
基礎能力試験を効率よく勉強したいなら、一般的な情報ではなく、海上保安大学校の出題範囲に合わせた勉強が必要です。
例えば、公務員試験の数的推理では『速さ』が良く出ます。しかし、海上保安大学校の数的推理でも同様の傾向があるかどうかは、過去問分析をしないことには判断できません。もしかしたら『速さ』はほとんど出題されていない可能性もあります。
そのため、ネットで書かれているような一般的な傾向を鵜呑みにして勉強をするのではなく、海上保安大学校の出題範囲に特化した勉強が重要です。
出題のない分野に時間をかけても意味がありません。出題範囲を把握して、無駄な時間と労力を省き勉強しましょう。
過去10年間(2013~2022年実施)の出題範囲を科目別・分野別に分類したnoteを作成しました。無駄な時間や労力を消費せず、効率よく勉強を進めたい方にはオススメの必須ツールです。
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復習に重点をおく
また、勉強において重要なのは先に進むことよりもどれだけ復習をしたかということです。
復習するタイミングですが、僕は勉強した箇所は3日連続で見るというルールで覚えていきました。要するにその日に解いた問題は短いスパンで3回見るというものです。
1日目 | 問題1〜10をやる |
---|---|
2日目 | 問題1〜10を見直して、問題11〜20をやる |
3日目 | 問題1〜20を見直して、問題21〜30をやる… |
とくに重要なのが翌日の復習。
勉強した次の日に復習しないだけで一気に知識の定着が悪くなります。記憶の法則で有名なエビングハウスの忘却曲線でも人間の記憶力は翌日にガタ落ちすることが立証されていますからね。
最初のうちはけっこうシンドイですが、1カ月ほど続けてみれば結果が見えてくるので、反復練習を意識して勉強していきましょう。
海上保安大学校の基礎能力試験に関する質問FAQ
ここでは、お問い合わせフォームからよく寄せられる質問をまとめています。
過去問はどこで入手できますか?
人事院に開示請求すれば入手できます。
やりとりが面倒くさいって人は「海上保安学校採用試験問題集ーその傾向と対策」がオススメです。
ちなみに、海上保安官採用試験(初任科)の問題は皇宮護衛官や航空管制官などと同じなので、それを使うのもありですね。
手っ取り早く問題と解答・解説を見れるので1冊持っておくといいでしょう。


ボーダーラインは何割ですか?
基礎能力試験のボーダーラインは5割程度です。
試験科目が多く、合格点が8~9割なら無理ゲーですが、5割ぐらいなら出題傾向を理解して正しく勉強すれば十分に取れますよ。
オススメの参考書は?
初任科は「スーパー過去問ゼミ」、本科は「オープンセサミ」です。




参考書と問題集が一体になったテキストで情報量が多いです。
情報も多いので使い方が悪いと非効率ですが、そのデメリットを無くすために過去10年間(2013~2022年実施)の出題を科目別・分野別に分類したnoteを公開しています。
このnoteを併用すれば、オープンセサミシリーズの目次と出題分野がリンクしているので、「どこを勉強すればいいんだろう…」と悩む心配がありません。
まとめ|出題傾向を理解して対策を始めよう!
今回は、海上保安大学校の基礎能力試験について、試験科目や傾向、効率的な勉強の進め方まで解説しました。
基礎能力試験の問題は、高校までにきちんと勉強してきた人からすれば、それほど難しいわけではありません。それなのに多くの受験者が悩んでいるのは、試験科目が多いからです。
数的処理 | 数的推理、判断推理、空間把握、資料解釈 |
文章理解 | 現代文、英文、(古漢文) |
社会科学 | 政治、経済、社会、倫理 |
人文科学 | 日本史、世界史、地理、(国語)、(英語) |
自然科学 | (数学)、物理、化学、生物、(地学) |
また、1科目あたりの範囲も広いので、出題傾向を理解してから勉強することが大切です。
出題のない分野に時間をかけても意味がありません。出題範囲を把握して、無駄な時間と労力を省き勉強しましょう。
※その他、海上保安大学校の試験内容はこちらの記事を参考にしてください。

