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・教養試験ってどんな科目があるの?
・教養試験の出題傾向は?
・教養試験の勉強方法は?
こんな悩みを解決します。
- 教養試験とは?試験科目を例題つきで紹介
- 教養試験の出題傾向を徹底解説
- 教養試験の効率的な勉強方法
本記事では、東京消防庁消防官採用の教養試験について解説します。
対象区分:一類、二類、三類
教養試験の科目や出題傾向、勉強方法をわかりやすくまとめたので東京消防庁消防官を目指す方はぜひ参考にしてください。
教養試験は誰でも簡単に勉強できるものではありませんが、本記事で紹介する内容を理解して実践すれば効率よく勉強を進めることができますよ。
東京消防庁の教養試験とは?試験科目を解説!
教養試験とは、 計算力や読解力を測る『一般知能分野』と、今までに習った基礎学力を測る『一般知識分野』で構成される筆記試験のことです。
試験時間 | 120分 |
問題数 | 45問 |
レベル | 一類:大学卒業程度 二類:短大卒業程度 三類:高校卒業程度 |
出題形式 | 五肢択一式 |
解答方式 | マークシート |
問題レベルは中学~高校までに学んだ内容なので、そこまで難しいわけではありません。しかし、試験科目数がヤバいんですよね…。その数、15科目以上!
数的推理 | 数的推理、判断推理、空間把握、資料解釈 |
文章理解 | 現代文、英文 |
社会科学 | 政治、経済、社会 |
人文科学 | 日本史、世界史、地理、国語、英語 |
自然科学 | 数学、物理、化学、生物 |
ここでは、どんな問題が出ているのか科目別に紹介します。
数的処理
計算力や思考力、空間認識力などを測る分野で、以下の4科目で構成されています。
- 数的推理
- 判断推理
- 空間把握
- 資料解釈
まずは、どんな内容なのか、実際の問題にチャンレンジしてみましょう。
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こんな感じで計算が必要だったり、あれこれと思考したりする問題がたくさん出ています。
数学的要素が強いため、苦手とする人が多いんですよね。僕自身も超苦手でした…。
とはいえ、出題数は一番多い分野なので苦手のままだと詰みます。
- Ⅰ類:35.6%(16/45問)
- Ⅱ類:37.8%(17/45問
- Ⅲ類:31.1%(14/45問)
(出典元:2022年本試験問題より作成)
いきなり問題集で勉強するよりは、簡単な参考書で解法パターンを把握することが大事!
多くの類似問題を解いて、速く正確に解けるようにしましょう。
文章理解
日本語や英語で書かれた300字〜400字程度の文章を読み解く力を測る分野で、次の2科目で構成されています。
- 現代文
- 英文
まずは、どんな内容なのか、実際の問題にチャンレンジしてみましょう。


出題形式は、現代文が文章の主旨や要旨を問うものに対し、英文は会話文や文章整序(単語を並び替えて意味の通る内容にする)が出題されています。
時間をかければ正解できる問題は多いですが、1問あたり2分程度で解かないと時間切れになりやすいので注意が必要です。普段の勉強から時間を計ることが大事。



試験時間は120分、対する問題数は45問です!
なお、出題数は7~8問と多いです。なので、得点源にできると他科目の負担を減らせますよ。
文章理解はガッツリ勉強する科目ではないので、毎日1~2問をコンスタントにやっていきましょう。
社会科学
高校までに習った基礎学力を測る分野で、次の3科目で構成されています。
- 政治
- 経済
- 社会
まずは、どんな内容なのか、実際の問題にチャンレンジしてみましょう。


憲法や選挙制度、日本国内外の政治経済、そして社会時事(話題になっている近年の社会問題)などから出題があります。
日頃から新聞・ニュース等で取りあげられる政治、経済、社会問題にアンテナを貼っておけば解ける問題もあるので、きちんと情報収集をしましょう。
なお、出題数は5~7問となっています。
人文科学
高校までに習った基礎学力を測る分野で、次の5科目で構成されています。
- 日本史
- 世界史
- 地理
- 国語
- 英語
まずは、どんな内容なのか、実際の問題にチャンレンジしてみましょう。


科目から想像できるように、The 暗記科目です。
1科目あたりの出題範囲が膨大なので、ポイントを絞りつつ要点を整理して覚えることが大切。
出題数の多い国語は確実に正解できるようにして、他は高校での選択科目を中心に勉強しましょう。
なお、出題数は6~9問となっています。
自然科学
高校までに習った基礎学力を測る分野で、次の4科目で構成されています。
- 数学
- 物理
- 化学
- 生物
まずは、どんな内容なのか、実際の問題にチャンレンジしてみましょう。


見てのとおり理系科目がメインなので、自然科学を捨てる人は多いです。しかし…、出題数は数的処理に次ぐ9問ほど。
なので、自然科学を全部捨て科目にするのはリスクが高いんですよね。
理系科目といっても、化学や生物は暗記するだけで点が取れる分野もあります。そういった問題だけでも正解できるように勉強しましょう。
以上が、東京消防庁の教養試験科目です。科目数はハンパないので、きちんと傾向を理解して勉強することが大事。
東京消防庁の教養試験を効率よく勉強する方法
教養試験は高校までにきちんと勉強してきた人からすれば、それほど難しいわけではありません。しかし、試験科目・範囲が膨大なので、対策に多くの時間を取られてしまいます。
やみくもに勉強するのではなく、以下のポイントに注目して効率よく対策してみましょう。
優先順位をつける
科目数は多いですが、配点(問題数)はバラバラです。なので、適当に勉強を進めるのではなく、どの科目から勉強すれば点を伸ばしやすいか考える必要があります。
配点の低い科目に多くの時間を使っても総合点は上がらないため、どの科目から勉強するのかを優先順位をつけて決めましょう。
以下に科目ごとの配点をまとめたので、参考にしてください。
科目別の配点(問題数)一覧
試験科目 | 一類 | 二類 | 三類 |
---|---|---|---|
数的推理 | 5 | 5 | 4 |
判断推理 | 4 | 4 | 4 |
空間把握 | 2 | 3 | 2 |
資料解釈 | 5 | 5 | 4 |
現代文 | 5 | 5 | 5 |
英文 | 2 | 1 | 2 |
政治 | 3 | 3 | 3 |
経済 | 1 | 1 | 1 |
社会 | 3 | 2 | 1 |
日本史 | 1 | 1 | 2 |
世界史 | 1 | 1 | 2 |
地理 | 1 | 1 | 2 |
国語 | 2 | 3 | 3 |
英語 | 1 | 1 | 1 |
数学 | 3 | 3 | 3 |
物理 | 2 | 2 | 2 |
化学 | 2 | 2 | 2 |
生物 | 2 | 2 | 2 |
全科目に手をつけて中途半端になるよりも、まずは出題数の多い科目を優先して勉強することが大切です。
その他の科目については、安定して点数を取ることができるようになったら勉強すればOK。
出題傾向の理解
教養試験を効率よく勉強したいなら、一般的な情報ではなく、東京消防庁の出題傾向に合わせた勉強が必要です。
例えば、公務員試験の数的推理では『速さ』が良く出ます。しかし、東京消防庁の数的推理でも同様の傾向があるかどうかは、過去問分析をしないことには判断できません。もしかしたら『速さ』はほとんど出題されていない可能性もあります。
そのため、ネットで書かれているような一般的な傾向を鵜呑みにして勉強をするのではなく、東京消防庁の出題傾向に特化した勉強が重要です。
出題のない分野に時間をかけても意味がありません。出題傾向を把握して、無駄な時間と労力を省き勉強しましょう。
東京消防庁(2013~2022年実施)の出題傾向を科目別・分野別に分類したnoteを作成しました。科目ごとにどの分野が良く出ている(出ていない)のか簡単に把握可能!無駄な時間や労力を消費せず、効率よく勉強を進めたい方にはオススメです。
- 東京消防庁1類の出題傾向はこちら。
- 東京消防庁2類の出題傾向はこちら。
- 東京消防庁3類の出題傾向はこちら。
復習に重点をおく
また、勉強において重要なのは先に進むことよりもどれだけ復習をしたかということです。
教養試験で点数が取れない(覚えられない)という人の多くは復習を軽視しています。というか、驚くほどやっていません。
復習するタイミングですが、僕は勉強した箇所は3日連続で見るというルールで覚えていきました。要するにその日に解いた問題は短いスパンで3回見るというものです。
1日目 | 問題1〜10をやる |
---|---|
2日目 | 問題1〜10を見直して、問題11〜20をやる |
3日目 | 問題1〜20を見直して、問題21〜30をやる… |
とくに重要なのが翌日の復習。
勉強した次の日に復習しないだけで一気に知識の定着が悪くなります。記憶の法則で有名なエビングハウスの忘却曲線でも人間の記憶力は翌日にガタ落ちすることが立証されていますからね。
最初のうちはけっこうシンドイですが、1カ月ほど続けてみれば結果が見えてくるので、反復練習を意識して勉強していきましょう。
東京消防庁の教養試験に関する質問FAQ
ここでは、お問い合わせフォームからよく寄せられる質問をまとめています。
一類、二類、三類の違いは何ですか?
問題レベルや出題範囲が違います。
例えば、日本史なら一類は日本史Bレベルの知識が必要ですが、三類なら日本史Aレベルといった感じです。
なので、受験区分に応じた参考書・問題集を使って勉強するようにしてください。
二類は大卒程度の参考書・問題集を使いましょう!
過去問はどこで入手できますか?
東京消防庁本部庁舎1階の資料閲覧コーナーで問題と解答を閲覧、コピーすることができます。
解説はありませんが、最新の問題を見ることができるので、出題内容や形式、問題レベルを測るには十分に役立つでしょう。
その他、過去問を入手する方法は東京消防庁の過去問はダウンロードできる?入手方法と使い方を解説で解説しています。
ボーダーラインは何割ですか?
教養試験のボーダーラインは6割程度です。
15科目以上の量を勉強して、合格点が8~9割なら無理ゲーですが、6割程度なら出題傾向を理解して正しく勉強すれば十分に取れますよ。
詳しくは東京消防庁のボーダーラインは何割?効率よく合格点を取る2つのコツでまとめているので、参考にしてください。
オススメの参考書は?
一類、二類は「スーパー過去問ゼミ」、三類は「オープンセサミ」です。




参考書と問題集が一体になったテキストで情報量が多いです。
情報も多いので使い方が悪いと非効率ですが、そのデメリットを無くすために過去10年間(2013~2022年実施)の出題を科目別・分野別に分類したnoteを公開しています。
このnoteを併用すれば、オープンセサミシリーズの目次と出題分野がリンクしているので、「どこを勉強すればいいんだろう…」と悩む心配がありません。ぜひ、活用してください。
東京消防庁(2013~2022年実施)の出題傾向を科目別・分野別に分類したnoteを作成しました。科目ごとにどの分野が良く出ている(出ていない)のか簡単に把握可能!無駄な時間や労力を消費せず、効率よく勉強を進めたい方にはオススメです。
- 東京消防庁1類の出題傾向はこちら。
- 東京消防庁2類の出題傾向はこちら。
- 東京消防庁3類の出題傾向はこちら。
まとめ|東京消防庁の出題傾向を理解して対策を始めよう!
今回は、東京消防庁の教養試験について、試験科目や傾向、効率的な勉強の進め方まで解説しました。
教養試験の問題は、高校までにきちんと勉強してきた人からすれば、それほど難しいわけではありません。それなのに多くの受験者が悩んでいるのは、試験科目が多いからです。
数的推理 | 数的推理、判断推理、空間把握、資料解釈 |
文章理解 | 現代文、英文 |
社会科学 | 政治、経済、社会 |
人文科学 | 日本史、世界史、地理、国語、英語 |
自然科学 | 数学、物理、化学、生物 |
また、1科目あたりの範囲も広いので、出題傾向を理解してから勉強することが大切です。
出題のない分野に時間をかけても意味がありません。出題範囲を把握して、無駄な時間と労力を省き勉強しましょう。
東京消防庁(2013~2022年実施)の出題傾向を科目別・分野別に分類したnoteを作成しました。科目ごとにどの分野が良く出ている(出ていない)のか簡単に把握可能!無駄な時間や労力を消費せず、効率よく勉強を進めたい方にはオススメです。
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