国立大学職員採用試験の難易度は?難しい理由と落ちない対策方法を解説

国立大学法人等職員採用試験の難易度
悩んでいる人

国立大学職員を目指しているけど、難しいと聞いてビビっています。独学だと合格は無理でしょうか?これから勉強を始めるど素人でも受かる方法を教えてください。

こんなお悩みを解決できる記事を書きました!

今回は、『国立大学法人等職員採用試験』の難易度についてのお話です。

結論からいうと、国立大学法人等職員採用試験は合格するまでに時間がかかるため、継続して対策するのが難しいです。また、試験科目や範囲が膨大なため、途中でドロップアウトしてしまう方がとても多いんですよね。

とはいえ、傾向を理解して愚直に努力を続ければ独学でも十分に合格できます!目の前の敵が多いからといって逃げてしまうのはもったいないですよ。

本記事では、『国立大学法人等職員採用試験が難しい理由』と『合格率を上げる方法』を初心者でも分かるように解説しています!

えもと

『国立大学で働きたい!』、『採用試験に挑戦したい』と思っている方はぜひご覧ください。

タップできる目次

【前提知識】国立大学法人等職員採用試験とは

国立大学法人等職員採用試験とは、国立大学をはじめ、大学共同利用機関や国立高等専門学校を含む一部の独立行政法人と放送大学の職員候補者を選抜する試験です。

採用区分(受験資格)

1992年4月2日以降に生まれたひと(2022年度の場合)

えもと

年齢要件に当てはまれば、学歴に関係なく受験できますよ!

採用までの流れ(試験日程)

流れ日程
出願受付2022年5月11日~25日
一次試験2022年7月3日(日)
合格発表2022年7月21日(木)
二次試験7月下旬~※機関ごとに異なる
最終合格8月中旬~※機関ごとに異なる
出典元:2022年度募集要項より作成

試験は全国7つの地区(北海道、東北、関東甲信越、東海・北陸、近畿、中国・四国、九州)に分けて行われ、一次試験に合格した人は点数が高い順に『採用候補者リスト』に登録されます。

二次試験は大学・機関ごとに独自で選考を行い、「採用候補者リスト」を参考に合格者を決定するという流れ。

えもと

要するに大学共通入試テスト(旧センター試験)のような感じですね。一次は全員同じ、二次は希望する大学・期間を受験する。

なお、一次試験は全地区同じ日に実施されますが、二次試験以降の詳細は、一次試験合格発表後に行われる説明会などで大学ごとに公表されます。したがって、一次試験に合格しても積極的に行動しなければ二次選考を受けれないので注意が必要です。

主な採用大学

地区主な採用期間
北海道北海道大学、北海道教育大学、室蘭工業大学、小樽商科大学、帯広畜産大学、旭川医科大学、北見工業大学
東北弘前大学、岩手大学、東北大学、宮城教育大学、秋田大学、山形大学、福島大学
関東甲信越茨城大学、筑波大学、筑波技術大学、宇都宮大学、群馬大学、埼玉大学、千葉大学、東京大学、東京医科歯科大学、東京外国語大学、東京学芸大学、東京農工大学、東京藝術大学、東京工業大学、東京海洋大学、お茶の水女子大学、電気通信大学、一橋大学、政策研究大学院大学、横浜国立大学、総合研究大学院大学、新潟大学、長岡技術科学大学、上越教育大学、山梨大学、信州大学
東海北陸富山大学、金沢大学、北陸先端科学技術大学院大学、福井大学、岐阜大学、静岡大学、浜松医科大学、名古屋大学、愛知教育大学、名古屋工業大学、豊橋技術科学大学、三重大学
近畿滋賀大学、滋賀医科大学、京都大学、京都教育大学、京都工芸繊維大学、大阪大学、大阪教育大学、兵庫教育大学、神戸大学、奈良教育大学、奈良女子大学、奈良先端科学技術大学院大学、和歌山大学
中国四国鳥取大学、島根大学、岡山大学、広島大学、山口大学、徳島大学、鳴門教育大学、香川大学、愛媛大学、高知大学
九州福岡教育大学、九州大学、九州工業大学、佐賀大学、長崎大学、熊本大学、大分大学、宮崎大学、鹿児島大学、鹿屋体育大学、琉球大学

補足ですが、地域をまたいでの受験はできません。ですので、自分が働きたいと思う地域を受験してください。

えもと

東京大学の職員になりたいと思ったら関東甲信越を受験しないといけません。近畿地域で受験しても意味がないってことです。

試験内容

国立大学法人等職員採用試験は、最初に『教養試験(全国統一)』が実施され、これにクリアできれば面接(各機関によって異なる)が待っています。

最終合格するには筆記と面接の両方で点数を取ることが重要なので、いずれかの試験に偏った対策をするのではなく、計画を立ててバランスよく対策しましょう。

以上が国立大学法人等職員採用試験の特徴です。

えもと

合格率を上げる方法へこちらからジャンプできます!

国立大学法人等職員採用試験の対策が難しい3つの理由

国立大学法人等職員採用試験が難しい理由は以下のとおり。

理由①競争試験

競争試験というのは、採用人数が決まっていて、その人数に達するまで成績上位者から順に合格させる試験のことを指します。

これに対して、簿記や英検のような資格試験の場合は、70点以上といった合格基準が設定されていて、基本的には基準点を超えた人は全員合格することができます。

資格試験と違い高得点でも全員が合格できない

国立大学法人等職員採用試験は競争試験であるため、実力的には合格できるような人でも、ライバルたちが自分よりも成績が良ければ合格できないのですまた、資格試験の中には年に数回実施されるものもありますが、国立大学法人等職員採用試験は年に1回しかチャンスがありません。

合格できる人数が決まっていて受験チャンスも少ないため、難度は高いと言えるでしょう。

採用倍率がヤバい

採用倍率(二次試験の倍率)が高いことも理由の一つです。

一次試験を突破合格することはそこまで難しくはありません。しかし、最終合格するとなれば倍率はヤバいことになります。

たとえば、2021年関東甲信越地区の一次合格者は1,788人でした。東京大学の採用数は15人なので、合格者全員が受験したら「採用倍率は119.2倍」になります。全員が受験することは現実的ではありませんが、3割の受験者が受験しても35倍程度はあるのでヤバいですよね…。

一次試験に合格しても最終合格までの道のりは険しいので難易度は高いと言えるでしょう。

えもと

僕が受験したときは、一次試験は7倍程度だったけど、二次試験は約50倍でしたからね!
》地域ごとの倍率はこちらで解説!

理由②試験内容が幅広い

筆記試験
人物試験
  • 個人面接
  • 集団面接・討論
  • グループワーク

※各機関によって異なる

このように対策しなければいけない試験が多いので、合格までに多くの勉強時間が必要になります

学生ならまだしも、社会人が仕事をしながらこれだけの対策をしようと思っても、なかなか時間を作ることは難しいですよね。

今までの学力などもありますが、やはり合格している人は少なくとも500~600時間は勉強しています。

傾向をきちんと理解すれば、短期間でも効率よく対策できるのですが、これだけの量に圧倒され途中で諦めてしまう人は相当多いです。

えもと

僕自身、働きながら勉強をしていたこともありますが、平日はもちろん、休日さえ集中的に対策することはできませんでしたからね…。スキマ時間を上手く使って対策しましょう!

理由③試験科目・範囲が膨大

教養試験(一次試験)の問題は高校までにきちんと勉強してきた人からすれば、それほど難しいわけではありません。

それなのに多くの受験者が悩んでいるのは、科目数・範囲が膨大すぎるからです。

たとえば、社会科目は大学受験のように日本史か、世界史か、の選択ができるならなんとか勉強できるでしょう。しかし、公務員試験の問題は日本史からも、世界史からも出題があります。さらには地理や政治、経済の知識さえも問われてくるのです。

覚えることが多すぎてパンクします…。

他にも理科や数学など、勉強しなければならない科目が多いため、教養試験の対策だけでもたいへんな労力を注がなくてはなりません。

あれもこれも手をつけているうちに時間だけが過ぎていき、準備不足のまま本番を迎えてしまわないように、出題傾向をきちんと理解して対策することが大事です。

以上が、国立大学法人等職員採用試験が難しい3つの理由です。

国立大学法人等職員採用試験の合格率を上げる方法

確実に合格する方法はありませんが、少しでも合格率を上げるコツならありますよ

それが以下の4つです。

①スキマ時間を有効活用する

始めにこれを伝えておかなければいけません。

公務員試験でとにかく大切なことは、

時間は無限ではない

ということです。

じゃあ具体的にどうやって時間を捻出するの?というと、『スキマ時間を有効活用する』という結論に達します。

  • 通学時間
  • 学校での休み時間
  • 食事の前後
  • 入浴時間
  • 寝る前の10分間 など

全てを使うのは難しくても、自分の生活スタイルに合わせてこの中のいくつかを取り入れるだけでも十分スキマ時間を活用できますよ。

たとえば1回20分のスキマ時間でも、1年で7,300分(約120時間)になります。これが1日の中で3回(朝、昼、夜)繰り返されるだけで、年間365時間も勉強できることになりますよね。

最終合格までに必要な勉強時間は500~600時間なので、スキマ時間だけでも6~7割ぐらいの勉強ができてしまうのです。

えもと

時間は大切!普段の生活から使えそうなスキマを意識してみよう。

②過去問題集を軸に勉強する

勉強となれば、

『参考書で知識のインプット⇒問題集でアウトプット⇒過去問で腕試し』

といった勉強をしてきた方は多いと思いますが、公務員試験の勉強は参考書からではなく、過去問題集から始めることが重要です。

なぜなら、参考書を先に読めば、知識を理解した気にはなりますが、その覚えた箇所がどんな形で試験に出てくるのかを知らないまま読み進めても、あまり役に立たないからです。

その点、過去問題集からスタートすると、試験で問われる知識が分かることにくわえて、どういう問われ方をしてくるのかまで把握できます。

つまり、覚えるべきポイントが明確になるので、勉強効率もあがるというわけです。

大学受験のように一言一句を覚えなくても選択式なので問題ありません。問題文を見てなんとなく思い出せるくらいに覚えていきましょう!

えもと

オススメの問題集をこちらの記事で紹介しています!

③ボーダーラインを踏まえて勉強する

何割取れば筆記試験をクリアできるのか必ず意識して勉強しましょう。

正確なボーダーラインは公表されていませんが、過去の受験者や他サイトのデータから7割が一つの基準になります。

えもと

ちなみに僕は26~28/40問でしたよ!

したがって、満点を目指して勉強するのではなく、『7割を超えるためには「何をどのくらい勉強すればいいのか」』という思考で勉強しましょう。

具体的にいえば、過去問分析して、

✓出題数の多い科目
✓出題頻度の高い分野

といった出題傾向を理解することがポイントです。

たとえば、日本史の出題範囲が江戸時代から明治時代に限定されていたら平安時代や鎌倉時代の勉強はするでしょうか?

しないですよね。出題範囲じゃないので勉強するだけ時間の無駄です。

このような出題傾向に気づかないまま、どれだけ勉強量を増やしたとしても、時間や労力が無駄になりかねないことは覚えておいてくださいね。

えもと

過去の出題傾向はこちらをご覧ください。

④面接対策を試験日の2ヵ月前から始める

大前提として理解しておくべきことは、国立大学職員採用試験をはじめとする公務員試験は人物重視(面接の評価が重要)ということです。

筆記試験対策に時間がかかることは事実ですが、どれだけ高得点を取れたとしても人物試験で評価がもらえないと最終合格できません。筆記試験は、あくまで大量の受験者を篩にかけるための選考手段に過ぎません。

実際に、筆記試験で6割程度の点数しか取れない受験者でも二次試験の結果次第で合格できています。逆に7~8割の点数が取れても、評価によって落ちてしまうというケースがけっこうあります。

すでに面接でA、B評価をもらえる人なら一次試験が終わってからでも十分間に合うかもしれませんが、面接に自信を持てない人がマネすると確実に落ちてしまいます。とくに今まで面接を受けたことのない初心者が合格基準に達するには、繰り返し練習する必要があるため、かなりの時間が必要です。

なので、遅くとも6月くらいからは面接対策を始められるといいでしょう。

以上が、国立大学法人等職員採用試験の合格率を上げる方法です。

まとめ:国立大学職員の難易度は高いけど独学でも対策可能

本記事では、国立大学法人等職員採用試験が難しい理由を解説しました。

難しい理由は以下の3点です。

「これをやれば確実に合格できる」という方法はありませんが、「効率よく対策するために意識するポイント」はあります。

具体的には以下の4つ。

このようなポイントを踏まえて対策できれば短期間でも十分に合格を狙えます!

国立大学法人等職員採用試験の最終合格を目指すための対策は、やることが多く、勉強時間がかかる難易度の高いものです。

懸命に教養試験の知識をインプットしても、人物重視(二次試験が重要)の選考方針のため時間をかけすぎるのはよくありません。大学職員の業務内容は基本的には学生対応や地域対応が多いので、当然だともいえるでしょう。

この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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この記事を書いた人

公務員試験の指導を12年間やっています。新卒で大手専門予備校に就職→公務員課で5年間勤務、在職中に公務員試験を受験するも不合格→退職→公務員試験の勉強→国立大学法人、政令市、市役所に合格→現在、某大学の職員として7年目。 2018年6月からサイトを運営中。普段はカフェで珈琲飲んでます。

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