航空保安大学校の試験科目は?基礎能力試験の出題傾向と勉強法

航空保安大学校の勉強方法

航空保安大学校の一次試験で実施される基礎能力試験。

初めて受験するうえで、どんな試験科目が出ているのか気になるのではないでしょうか。

そこで今回は、航空保安大学校の基礎能力試験に関する下記内容を紹介します。

この記事でわかること

  • 基礎能力試験の科目
  • 基礎能力試験の傾向
  • 基礎能力試験の勉強法
  • 基礎能力試験の勉強効率をアップする裏技・ポイント

「基礎能力試験はどんな科目・傾向なのか」「効率的な勉強方法が知りたい」という方は、ぜひ参考にしてください。

えもと

過去10年間の出題範囲をまとめたデータを次の記事で公開しています。手っ取り早く傾向が知りたい方は活用してください。

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航空保安大学校 基礎能力試験の科目

次の”21科目“から出題されます。

分野試験科目
一般知能数的処理数的推理|判断推理|空間把握|資料解釈
文章理解現代文|英文|古文
一般知識社会科学政治|経済|社会|倫理
人文科学日本史|世界史|地理|国語|英語
自然科学数学|物理|化学|生物|地学
(電子科、情報科共通)

科目数はハンパないですが多くは中学~高校までに学んだ内容なので、科目の多い高校・大学入試だと思ってください。

高校・大学入試との大きな違いは、科目選択の有無です。

たとえば大学入試であれば、社会なら日本史か世界史、理科なら物理か生物のように、受験に必要な科目を選択して試験を受けられます。

しかし、基礎能力試験では全科目が必須です。

警視庁の試験科目
日本史も世界史も容赦無く出てきます!

社会なら日本史も世界史も、理科なら物理も生物もすべて勉強しないといけません。

これが公務員試験の面倒な部分であり、難しいといわれる所以ゆえんです。

えもと

入試問題(過去問)が見たい人は次の記事を参考にしてください。

航空保安大学校 基礎能力試験の傾向

試験時間90分
問題数40問
出題形式択一式(マークシート)
レベル高校卒業程度
配点比率25%
(電子科、情報科共通)

問題1問あたり使える時間は2分程度しかありません。

制限時間は90分です。対する問題数は40個もあるので、単純計算すると”1問2.4分”で解かないと時間切れになってしまいます。

実際に、試験時間が足りずに問題を解ききれない人は少なくありません。

本番で時間が足りなくなってしまう理由は、試験時間の配分ミスにあるといえるでしょう。

えもと

僕は最初に一般知識を1問1分かけずに片付けて、残った時間で一般知能をじっくり考えるという戦略をとっていましたよ!

マークシートへの記入や見直しの時間も考えると、テンポよく解答していくことが必要になってきます。

普段の勉強から時間配分を意識しておくなど、十分な対策をとっておくことが必要です。

航空保安大学校 基礎能力試験の勉強法

基礎能力試験の勉強は次の3ステップで行います。

  • 実力を確認する
  • 参考書・問題集を揃える
  • 復習メインで進行する

STEP①実力を確認しよう

まずは過去問を解き、現在の実力を確認しましょう。

  • 7割以上:公務員試験用のテキストで1日1〜2時間勉強する
  • 5割以上:公務員試験用のテキストで1日3時間勉強する
  • 5割以下:高校受験のテキストから勉強し直す

このように、これからの方向性が判断できるからです。

すでに基礎学力があるのに初級レベルのテキストを勉強しても時間の無駄ですし、逆に基礎がないのに上級レベルの勉強をしても意味がありません。

効率的に勉強を進めるためにも、はやめに実力確認をしてください。

過去問はこちら。

STEP②参考書・問題集を揃えよう

自分の実力がわかったら、見合った参考書や問題集を準備してください。

オススメの参考書・問題集は次のとおりです。

初級レベル(点数が4割以下)

中・上級レベル(5割以上)

STEP③復習をメインに覚える

覚える方法は参考書を読み込んだり、ノートに書いたり、あなたにあったスタイルでOKです。しかし、どの方法でも重要なのは、先に進むことよりもどれだけ復習をしたかということです。

たとえるなら、先にどんどん進んで勉強することは、穴の開いたバケツで次々と水をむようなもの。そのままだとんだそばから水が漏れてしまいますよね。

それよりも漏れをふさぐほうがはるかにいい結果になることは明白。

えもと

僕の経験上、どれだけ勉強量を増やしても復習に時間をかけていないと覚えることはできません。僕も勉強時間の7割ぐらいを復習に充てていました。

覚えた翌日に再度見る

では、どのタイミングで復習するのがベストなのでしょうか。

人にもよりますが、僕は勉強した箇所は3日連続で見るというルールで覚えていきました。

要するにその日に解いた問題は短いスパンで3回見るというものです。

1日目問題1〜10をやる
2日目問題1〜10を見直して、問題11〜20をやる
3日目問題1〜20を見直して、問題21〜30をやる…

とくに重要なのが翌日の復習

勉強した次の日に復習しないだけで一気に知識の定着が悪くなります。記憶の法則で有名なエビングハウスの忘却曲線でも人間の記憶力は翌日にガタ落ちすることが立証されていますからね。

最初のうちはけっこうシンドイですが、1カ月ほど続けてみれば結果が見えてくるので、復習メインを意識して勉強していきましょう。

勉強の効率性をアップする方法

結論、過去問を分析して出題範囲を知ることです。

そうすれば、科目ごとによく出る分野とそうでない分野がわかるから。

配点の高い科目から勉強する

試験科目は5分野21科目あります。

しかし、全科目から均等に出るわけではありません。科目ごとに配点(問題数)が違うのです。

科目別出題数
-令和4年度-

科目配点
数的推理4
判断推理5
空間把握2
資料解釈2
現代文4
英文2
古文1
政治2
経済2
社会時事1
思想1
科目配点
日本史1
世界史2
地理2
国語2
英語2
数学1
物理1
化学1
生物1
地学1

このとおり配点(問題数)はバラバラです。

なので、適当に勉強を進めるのではなく、どの科目から勉強すれば点を伸ばしやすいか考える必要があります

配点が低い(問題数が少ない)科目に時間をかけても総合点は上がらないのです。

余談ですが、僕は理系科目が苦手だったので物理や化学から勉強していました。でも、どちらも1問しか出なかったんですよね…。一方で、数的推理や判断推理の出題数は5問~6問ほど。明らかに勉強する順番を間違ってました(苦笑)。

すべてを勉強して中途半端になるよりも、まずは出題数の多い科目を確実に正解することが大切。

頻出分野を勉強する

どの科目も出題範囲は広いですが、最初から最後まで満遍まんべんなく出ません。

たとえば、一般的な公務員試験だと”世界史はイギリス史や中国史が頻出分野“です。各種参考書や予備校でもそう言われています。

しかし、航空保安大学校ではまったく出ていません(下図参照)。

航空保安大学校の出題傾向
本試験問題より作成

なので、一般的な情報を鵜呑みにしてイギリス史や中国史に時間をかけても時間の無駄です。

反対に現代分野はよく出ています。なので時間をかけてでも覚えると効率的。

航空保安大学校の出題傾向内訳(世界史)
本試験問題より作成

こんな感じで、頻出分野がわかれば効率よく勉強できそうじゃないですか?

出題範囲を知る(過去問分析する)のは簡単ではありませんが、効率よく勉強するには欠かせないデータです。

出ない分野をどれだけ勉強しても0点なので、メンドーですがやりましょう!

えもと

過去10年間の出題範囲をまとめたデータを次の記事で公開しています。

出題範囲がわかれば合格点は取れる

基礎能力試験は、高校までにきちんと勉強してきた人からすればそれほど難しいわけではありません。

それなのに多くの受験者が悩んでいるのは、試験科目・範囲が膨大だからです。

事実、「科目が多くて何から勉強すればいいか分からない」という相談・お問合せが相当多いんですよね。

基礎能力試験を効率よく勉強するには、出題範囲の理解(=過去問分析)がとても重要です。必要な科目・分野に沿って勉強すれば、これまでよりずっとラクに合格点を超えるようになると僕は考えます。

まずは科目ごとの出題範囲を理解する。
そこから始めていきましょう!

過去10年間の出題範囲をまとめたデータを次の記事で公開しています。手っ取り早く傾向が知りたい方は参考にしてください。

今回は以上です。

その他、航空保安大学校の試験情報まとめています。

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