これから皇宮護衛官採用試験の面接対策に取り組むにあたり、「何から始めたら良いのかわからない…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
面接対策の基本は「予想される質問を知り、ベストな回答を準備する」ことです。
本記事では、すぐに面接対策を始められるように、過去の面接試験で聞かれた質問を紹介します。
面接試験の傾向や対策方法についても解説しているので、早いうちに自己分析や志望動機の整理を行い、面接試験を攻略できるように準備を始めましょう。

対象区分は大卒程度と高卒程度です。
その他、皇宮護衛官採用試験の情報はこちらでまとめています。


皇宮護衛官 面接試験の質問
ここでは、実際に皇宮護衛官を受験してきた方々から集めた質問内容を抜粋してまとめています。自分なりの回答を練って対策をはじめましょう!
大卒程度
- 現在の状況を簡単に説明してください。
- 併願状況を教えてください。
⇒なぜ、その試験を受験しているのですか。
⇒併願先を含めて公安職に興味があるのですか。 - 皇宮護衛官という職種を知ったきっかけは何ですか。
⇒皇宮護衛官を知ってどう思いましたか。 - 皇宮護衛官と警視庁警察官の違いは何ですか。
- 現在の会社に入社した理由は何ですか。
⇒働いてみて大変だったことはありますか。
⇒どんなときにやりがいを感じますか。
⇒働いて身につけたスキルは皇宮護衛官としてどう活かせますか。 - 学生時代は部活動をやっていましたか。
⇒そのときの同僚や先輩とは今も付き合いがありますか。
⇒そのときの先輩からはどのような人物だと思われていたと思いますか。
⇒何か役職には就いていましたか。 - あなたの長所は何ですか。
⇒最近、その長所が発揮された出来事はありますか。 - ⇒その長所を仕事にどう活かせますか。
- 一人暮らしをしたことはありますか。
⇒実家から離れることになりますが、大丈夫ですか。 - 皇宮護衛官を受験することを誰かに相談していますか。
⇒親は受験に関して何と言っていますか。 - 皇宮護衛官の職務内容で興味のあることは何ですか。
⇒どうやって職務内容を調べましたか。
⇒やりたくない仕事もありますが大丈夫ですか。
なお、ここには掲載しきれなかった質問や模範回答例をこちらの記事でまとめています。たくさん練習したい方は、ぜひ参考にしてください。


高卒程度
- 緊張していますか。
⇒緊張したときはどうやって回復しますか。 - 志望動機を簡単に教えてください。
⇒いつから皇宮護衛官を目指していましたか。 - 皇宮護衛官の職務内容を教えてください。
⇒首相官邸と皇室では警備が違いますが知っていますか。
⇒皇宮護衛官と警察官の違いは何ですか。 - 部活動は何かしていますか。
⇒大変だったことは何ですか。
⇒どうやって改善しましたか。
⇒その経験は皇宮護衛官としてどのように活かせそうですか。 - 趣味はありますか。
⇒いつから始めていますか。
⇒趣味の魅力は何ですか。 - 併願状況を教えてください。
⇒その中で順位をつけてください。
⇒第1志望はその順番で合っていますか。
⇒なぜ皇宮護衛官が第1志望なのか教えてください。 - ストレスはためやすいですか。
⇒どうやってストレス発散をしていますか。
⇒ストレスが溜まるとどうなりますか。 - 体力に自信はありますか。
⇒その根拠はなんですか。
⇒皇宮護衛官は体力や精神力が求められますが大丈夫ですか。 - 最後に言いたいことはありますか。
皇宮護衛官 面接試験の傾向
面接試験とは、志望動機や自己アピールなどを問うことで、あなたが皇宮護衛官(公務員)として相応しいかどうかを評価・判断する人物試験のことです。
面接形態は個人面接
試験時間 | 30分 |
---|---|
面接官 | 3人 |
評価 | A~Eの5段階 |
面接形態は、複数の面接官に対して受験者が一人で行う個人面接です。
個人面接は1人の受験者に対して、集中してチェックできるため、面接官は様々な観点から評価することができます。また、集団面接とは違い、受験者は自分一人だけなので緊張しやすい形式ですが、他の受験者がいないことから集中でき、自分をアピールしやすいという利点があります。
評価基準


これらの観点に沿って、A~Eの5段階で評価をつけます。
このうちD、E評価がつくと不合格(足切り)なので、注意してください。
皇宮護衛官 面接カード
面接カードとは、面接試験で使用される資料のことです。
氏名や学歴などの基本情報にくわえ、志望動機や自己PRなど、面接官が「受験者はどんな人物なのか?」を見極めるための役割があります。
実際の試験では、提出する面接カードに基づいて過去の経歴や経験、志望動機や今後の抱負など幅広く聞かれているので、わかりやすくアピールできる内容を作成しなくてはいけません。
内容は自己PRや志望動機など
面接カードの内容は、「面接でPRしたいこと」を中心に、職歴や過去の受験状況、併願、体調面などを記入します。なかでも職歴や病歴などは期間を含めて明記する必要があるため、正確な年月を確認しておくことが重要です。
面接カードの内容は以下のとおり。
- 試験の区分、試験地、受験番号、氏名
- 最終学歴、職歴
- 志望動機・受験動機
- 専攻分野・得意分野
- 最近関心や興味を持った事柄
- 印象深かったこれまでの体験
- 自己PR
- 趣味・特技
【見本】面接カード(PDF)
試験日に提出
面接カードは試験日に提出(持参)します。
一次試験の合格発表後から面接まで10日程度しかないため、できるだけ早めに作成することがポイントです。



提出期限は短いため、あらかじめ内容は考えておきましょう!
皇宮護衛官 面接試験の対策手順
面接試験の対策を始めるときの手順を解説します。
- 求める人物像を理解する
- 自己分析を進める
- 模擬面接で実践練習
求める人物像を把握する
皇宮警察本部が、どんな人物を求めているのか知っていますか?
面接は採用者側(皇宮警察本部)が求める人物像と、あなたの人物像がどれだけマッチしているかを確認するために行われています。ここにズレが生じると不合格が確定してしまうので、必ず求める人物像をきちんと把握してから対策してください。
皇宮警察本部が求める人物像は以下のとおりです。
体力と気力を兼ね備えた人材です。
どんな仕事でも同じだと思いますが、まずは健康であること。体力がなければ何もできません。また、「おもしろそうだからこの仕事を選んだ」というのではなく、「公安職の仕事がしたい!」という強い信念を持っている方に応募していただきたいですね。
募集パンフレットより
「このような人物が欲しい!」という皇宮警察本部からのメッセージです。今までの経験や体験からアピールできるような内容を準備しましょう。
自己分析をする
続いて、自分自身をきちんと理解(自己分析)しましょう。自己分析ができていないと、面接官を納得させられる話をできないからです。
多くの方は自分という人間について深く理解し、売り込む経験をしたことなんてないですよね。なので、自己分析をきちんと行って話す内容を考えておかなければ、面接では絶対に上手くアピールすることはできないのです。
過去の質問内容などを使いながら、面接で話す内容(自己PRや志望動機)を作るところから始めていきましょう。
なお、自己PRや志望動機の作り方はこちらでも解説しています。ぜひ、参考にしてください。


模擬面接で実践練習
最後は、模擬面接を受けて実践力を鍛えましょう。
- 本番特有の緊張感
- 回答に困る深掘りポイント
- 客観的な評価
このように1人で面接練習をしていては気が付かない部分がたくさん発見できるからです。練習相手は友達や家族でもいいですが、できるだけ経験者(予備校やその道のプロ)にもみてもらってください。
皇宮護衛官 面接試験で落ちる人の特徴
結論からいうと、面接で落ちる(落ちやすい)人は以下に当てはまる人です。
- 機械的な受け答えしかできない
- 印象が悪い(笑顔・元気・熱意)
- 公務員としての適性が感じられない
機械的な受け答えしかできない
簡単にいうと、聞かれたことしか答えない人のことです。
たとえば、「学生時代に頑張ったことはなんですか?」という質問。
この質問では、「学生時代に頑張ったことを通して、皇宮護衛官としてどのような活躍・貢献ができるのか」という将来性を知りたいのですが…。
面接で落ちる人は「部活動です!」とか「アルバイトを4年間やったことです!」みたいな、一言だけで終わる人が圧倒的に多いんですよね。
別に頑張ったことはどうでもいいんですよ。大事なのは、その活動を通してどうなったのか、今後どうしていきたいのか、ってこと。
結論を述べたら、そこに至るまでの経緯や自分の考えも補足できるようにしてみましょう。
なお、評価を上げる話し方はこちらでも詳しく解説しています。


印象がよくない
面接となれば、
- なにかスゴイことを言わないといけない!
- 自慢できる体験がないとダメだ!
- 全国大会で優勝できるくらいの実績が必要!
みたいな、内容に拘わりがちですが、面接では話の内容よりも印象(雰囲気)が重要なんですよね。
もしあなたが面接官だったら、とても素晴らしい内容なのに、うつむきながらボソボソ話したり、カンペ通りに棒読みしたりする受験者がいたらどう感じますか?採用したいと思います?
僕なら、その受験者が東大卒でも、全国チャンピオンや難関資格をたくさん持っていても、そんな人を採用したいとは思いません。
それよりも、誇れるような経験はしていないけど、一生懸命に嚙みながらも大きな声で明るく、自分の言葉で話している人を採用したいですよね。
なので、面接で受かりたいなら話す内容に時間をかけるのではなく、どういう振る舞い、話し方をすれば受け入れてもらえるのか考えてください。
印象をよくするには?
結論、第三者に指摘してもらうことです。
自分が他人からどう見れれているかを知らないことには、印象が良い悪いの判断はできません。そもそも面接を評価するのは面接官です。あなたではなく、第三者なんですよね。
なので、どれだけ自分が上手に話せている、笑顔で印象がいいはずと感じていても意味がないのです。
最終的には第三者に「この人なら採用してもいい、良い人間だ」と思わせられるかどうかが重要なので、客観的な意見をもらうことが大事!
公務員(社会人)としての適性がない
- 挨拶がきちんとできない
- 正しい敬語が使えない
- 時間が守れない
このような行動は、公務員として、社会人としての適性に欠けます。とくに少し圧迫気味な質問をされて、すぐに不機嫌になったり、逆ギレしたりするのはNGです。
公務員(社会人)として恥ずかしくない振る舞いをしてください。
当然、これらの不合格フラグは1人では判断できません。必ず第三者に協力してもらうことが面接で落ちないポイントと言えるでしょう。
皇宮護衛官 面接対策は早めに始めよう!
今回は、皇宮護衛官採用の面接試験における傾向や過去の質問を解説しました。
面接試験は筆記試験と違い、どのような対策をすれば良いのかが分かりにくく、努力がそのまま結果に繋がらない不透明な試験です。そのために対策を後回しにしてしまい、不合格になる人が後を絶ちません。
不合格にならないためには、面接で必要とされる「自己分析」をしっかりと行い、過去問を繰り返し練習することで自分オリジナルの回答を作り上げることが重要です。そして、第三者にきちんと伝わるかどうか、話し方や表情、態度などを確認しながら練習を続けることで、面接対策は考えているよりも簡単に行えます。
面接試験は筆記試験よりもやることが多く、時間もかかるため、できるだけ早めに対策を開始することが重要です。
まずは過去問を使いながら、自分なりの回答を考えてみましょう。
今回は以上です。

