【2022年版】国家一般職(高卒)のボーダーラインは何割?合格点を地域別に解説

国家一般職高卒者試験のボーダーライン
悩んでいる人

国家一般職(高卒者試験)の合格ラインは何割くらい必要なの?点数表とかあったら知りたいです。

このような悩みを解決します!

筆記試験で満足のいく点数を取るのは、想像以上に難しいものです。

毎年たくさんの人が公務員を目指して採用試験に挑戦しますが、そのほとんどが科目や範囲の量に圧倒されてドロップアウトしていきます。

それどころか、大半の人は3カ月も続きません。

でも一方で、短期間で合格ラインを突破していく人も存在します。

その違いってなんなのでしょうね?

そんな今回は、国家一般職(高卒者試験)の合格ライン合格点を取るためのポイントを解説したいと思います。

タップできる目次

【国家一般職(高卒者試験)】合格者の決定方法

国家一般職(高卒者試験)の合格者は、各試験の成績を総合して決定します。

一次合格者の決定

基礎能力試験と適性試験(技術は専門試験)において基準点(3割)以上である者について、両方の合計得点順に合格者を決定します。

なお、どの試験種目も素点(単純な正答数)ではなく、平均点や標準偏差を使った標準点として算出。

最終合格者の決定

  1. 作文試験で基準点以上(事務区分のみ)
  2. 人物試験においてA~C評価(事務、技術)

1~2を満たした者について、一次試験を含む合計点に基づいて最終合格者を決定します。

標準点の計算方法

以下の式をもとに算出します。

標準点の計算(国家一般職)

たとえば、2022年度(事務区分)のデータを使って計算してみると…

基礎能力試験
  • 素点:20点(20/40問)
  • 平均点:18.347
  • 標準偏差:4.854
  • 配点比率:4/9
適性試験
  • 素点:60点(60/120問)
  • 平均点:64.157
  • 標準偏差:19.892
  • 配点比率:2/9

この受験者の標準点は「349.1」となります。

【基礎能力試験の計算式】

$$10\times\frac{4}{9}\times(15\times\frac{20-18.347}{4.854}+50)=244.9$$

【適性試験の計算式】

$$10\times\frac{2}{9}\times(15\times\frac{60-64.157}{19.892}+50)=104.1$$

えもと

ちなみにこの点数なら、北海道、四国は合格でした!

配点比率

標準点を算出するときは、以下の配点比率を使います。

試験種目基礎能力適性
専門
作文面接
事務区分$$\frac{4}{9}$$$$\frac{2}{9}$$ $$\frac{1}{9}$$ $$\frac{2}{9}$$
技術区分 $$\frac{2.3}{9}$$ $$\frac{4.7}{9}$$ $$\frac{4}{9}$$

国家一般職(高卒者試験)の試験内容は以下の記事を参考にしてください。

【国家一般職(高卒者試験)】のボーダーラインを地域別に紹介

ここでは国家一般職(高卒者試験)のボーダーラインを年度別・地域別にまとめています。

得点一覧表も作成しているので参考にしてください。

えもと

得点表を見れば、標準点が何点になるのか一発でわかりますよ!

2020年度(令和2年度)

地域合格点
北海道388点
東北384点
関東甲信越390点
東海北陸388点
近畿395点
中国394点
四国388点
九州411点
沖縄433点

参考データ

項目基礎能力適性専門
満点4012040
基準点123612
平均点19.30844.07718.256
標準偏差5.50514.0746.029

国家一般職(高卒者試験) 事務区分の点数表

国家一般職(高卒者試験) 技術区分の点数表

2021年度(令和3年度)

地域合格点
北海道392点
東北392点
関東甲信越379点
東海北陸342点
近畿394点
中国376点
四国373点
九州421点
沖縄471点

参考データ

項目基礎能力適性専門
満点4012040
基準点123612
平均点19.31962.60617.404
標準偏差5.06522.5276.741

国家一般職(高卒者試験) 事務区分の点数表

国家一般職(高卒者試験) 技術区分の点数表

2022年度(令和4年度)

地域合格点
北海道288点
東北357点
関東甲信越361点
東海北陸350点
近畿378点
中国381点
四国340点
九州387点
沖縄425点

参考データ

項目基礎能力適性専門
満点4012040
基準点123612
平均点18.34764.15720.722
標準偏差4.85419.8926.944

国家一般職(高卒者試験) 事務区分の点数表

国家一般職(高卒者試験) 技術区分の点数表

【国家一般職(高卒者試験)】ボーダーラインを超えるポイント

国家一般職(高卒者試験)のボーダーラインはそこまで高くないので、傾向を把握して効率的に勉強することが大切です。

効率よく勉強するには、次の2つを意識することがポイント。

主要科目から勉強する

国家一般職(高卒者試験)の主要科目は次の3つ。

  1. 数的推理
  2. 判断推理
  3. 文章理解

これらの科目は、必須解答であるうえに、問題数も多いため得点できないと合格点に達することは難しくなります

逆にいえば主要科目で点数が取れると勉強の負担を減らせるので、優先して勉強しましょう。

出題範囲を理解する

どの科目も全範囲から出題されてません。なので、最初から最後まで通して勉強するのは効率が悪いです。

たとえば、日本史で江戸時代から明治時代までしか出ていないのに、平安時代や鎌倉時代も勉強するのは時間の無駄だと思いませんか?

出題範囲を理解せずに勉強している人は、このような時間や労力の無駄遣いをして勉強する傾向が強いので注意が必要。

ただでさえ対策することが多い試験なので、出題傾向を理解して効率よく勉強することがポイントです。

まとめ|国家一般職(高卒者試験)のボーダーラインは高くない

本記事は国家一般職(高卒者試験)のボーダーラインを年度別・地域別にまとめていました。

一部の地域(九州や沖縄など)を除き、どの区分もボーダーラインは高くありません。6割あれば十分に合格することができていますよ。

合格点を超えるポイントは次の2点。

ご存知のとおり、基礎能力試験は科目も範囲も膨大なので真面目に全科目を勉強していても時間が足りません。

最初から最後まで勉強しなくても、出る科目・出ない分野にはパターンがあります。まずは、その傾向を押さえてから効率よく勉強していきましょう!

この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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この記事を書いた人

公務員試験の指導を12年間やっています。新卒で大手専門予備校に就職→公務員課で5年間勤務、在職中に公務員試験を受験するも不合格→退職→公務員試験の勉強→国立大学法人、政令市、市役所に合格→現在、某大学の職員として7年目。 2018年6月からサイトを運営中。普段はカフェで珈琲飲んでます。

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