「何割取れれば合格できるの?」
このようなボーダーライン(点数)は勉強を進めるうえで重要なデータです。
結論、国家一般職(高卒)のボーダーラインは6割が一つの目安になります。
というのも、選考は競争試験(合格できる人数が決まっている)なので、4割で合格できる年度もあれば、6割でギリギリってこともあるんですよね。
本記事では、過去3年分のボーダーライン(合格点)を紹介します。
地域別(北海道、東北、関東甲信越、東海北陸、近畿、中国、四国、九州沖縄)にまとめているので、ぜひ参考にしてください。
その他、国家一般職(高卒)の試験情報はこちらの記事でまとめています。
国家一般職(高卒)ボーダーライン
ここでは国家一般職(高卒者試験)のボーダーラインを年度別・地域別に紹介します。
標準点をもとに算出した点数表も作成しているので参考にしてください。
点数表を見れば、素点を標準点にすると何点になるのか一発でわかりますよ!
令和4年度(2022年実施)
地域 | 事務 | 技術 |
---|---|---|
北海道 | 288点 | 259点 |
東北 | 357点 | 239点 |
関東 | 361点 | 255点 |
東海北陸 | 350点 | 239点 |
近畿 | 378点 | 286点 |
中国 | 381点 | 263点 |
四国 | 340点 | 262点 |
九州 | 387点 | 321点 |
沖縄 | 425点 | 267点 |
参考データ(基準点、平均点)
項目 | 基礎能力 | 適性 | 専門 |
---|---|---|---|
満点 | 40 | 120 | 40 |
基準点 | 12 | 36 | 12 |
平均点 | 18.347 | 64.157 | 20.722 |
標準偏差 | 4.854 | 19.892 | 6.944 |
令和3年度(2021年実施)
地域 | 事務 | 技術 |
---|---|---|
北海道 | 392点 | 270点 |
東北 | 392点 | 270点 |
関東 | 379点 | 270点 |
東海北陸 | 342点 | 288点 |
近畿 | 394点 | 270点 |
中国 | 376点 | 293点 |
四国 | 373点 | 320点 |
九州 | 421点 | 277点 |
沖縄 | 471点 | 316点 |
参考データ(基準点、平均点)
項目 | 基礎能力 | 適性 | 専門 |
---|---|---|---|
満点 | 40 | 120 | 40 |
基準点 | 12 | 36 | 12 |
平均点 | 19.319 | 62.606 | 17.404 |
標準偏差 | 5.065 | 22.527 | 6.741 |
令和2年度(2020年実施)
地域 | 事務 | 技術 |
---|---|---|
北海道 | 388点 | 268点 |
東北 | 384点 | 262点 |
関東 | 390点 | 268点 |
東海北陸 | 388点 | 262点 |
近畿 | 395点 | 268点 |
中国 | 394点 | 283点 |
四国 | 388点 | 314点 |
九州 | 411点 | 243点 |
沖縄 | 433点 | 298点 |
参考データ(基準点、平均点)
項目 | 基礎能力 | 適性 | 専門 |
---|---|---|---|
満点 | 40 | 120 | 40 |
基準点 | 12 | 36 | 12 |
平均点 | 19.308 | 44.077 | 18.256 |
標準偏差 | 5.505 | 14.074 | 6.029 |
国家一般職(高卒)ボーダーラインの算出方法
国家一般職(高卒)では素点ではなく、標準点を使って合否を決定します。
以下の式をもとに算出します。
たとえば、2022年度(事務区分)のデータを使って計算してみると…
- 素点:20点(20/40問)
- 平均点:18.347
- 標準偏差:4.854
- 配点比率:4/9
- 素点:60点(60/120問)
- 平均点:64.157
- 標準偏差:19.892
- 配点比率:2/9
この受験者の標準点は「349.1」となります。
【基礎能力試験の計算式】
$$10\times\frac{4}{9}\times(15\times\frac{20-18.347}{4.854}+50)=244.9$$
【適性試験の計算式】
$$10\times\frac{2}{9}\times(15\times\frac{60-64.157}{19.892}+50)=104.1$$
ちなみにこの点数なら、北海道、四国は合格でした!
配点比率
標準点を算出するときは、以下の配点比率を使います。
試験種目 | 基礎能力 | 適性 専門 | 作文 | 面接 |
---|---|---|---|---|
事務区分 | $$\frac{4}{9}$$ | $$\frac{2}{9}$$ | $$\frac{1}{9}$$ | $$\frac{2}{9}$$ |
技術区分 | $$\frac{2.3}{9}$$ | $$\frac{4.7}{9}$$ | $$\frac{4}{9}$$ |
国家一般職(高卒)ボーダーラインを超えるポイント
国家一般職(高卒)のボーダーラインはそこまで高くないので、傾向を把握して効率的に勉強することが大切です。
効率よく勉強するには、次の2つを意識することがポイント。
主要科目から勉強する
国家一般職(高卒者試験)の主要科目は次の3つ。
- 数的推理
- 判断推理
- 文章理解
これらの科目は、必須解答であるうえに、問題数も多いため得点できないと合格点に達することは難しくなります。
逆にいえば主要科目で点数が取れると勉強の負担を減らせるので、優先して勉強しましょう。
過去の試験問題はこちらの記事でまとめています。
出題範囲を理解する
どの科目も全範囲から出題されてません。なので、最初から最後まで通して勉強するのは効率が悪いです。
たとえば、日本史で江戸時代から明治時代までしか出ていないのに、平安時代や鎌倉時代も勉強するのは時間の無駄だと思いませんか?
出題範囲を理解せずに勉強している人は、このような時間や労力の無駄遣いをして勉強する傾向が強いので注意が必要。
ただでさえ対策することが多い試験なので、出題傾向を理解して効率よく勉強することがポイントです。
具体的な出題傾向はこちらの記事を参考にしてください。
国家一般職(高卒)ボーダーラインは高くない
本記事は国家一般職(高卒)のボーダーラインを年度別・地域別にまとめていました。
一部の地域(九州や沖縄など)を除き、どの区分もボーダーラインは高くありません。6割あれば十分に合格することができていますよ。
合格点を超えるポイントは次の2点。
ご存知のとおり、基礎能力試験は科目も範囲も膨大なので真面目に全科目を勉強していても時間が足りません。
最初から最後まで勉強しなくても、出る科目・出ない分野にはパターンがあります。まずは、その傾向を押さえてから効率よく勉強していきましょう!
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
その他、国家一般職(高卒)の試験内容はこちらの記事でまとめています。