【高卒】税務職員採用試験の難易度は?難しい理由と対策方法を徹底解説

税務職員採用試験の傾向
悩んでいる人

税務職員を目指しているけど、難しいと聞いてビビっています。独学だと合格は無理でしょうか?これから勉強を始めるど素人でも受かる方法を教えてください。

こんなお悩みを解決できる記事を書きました!

結論からいうと、税務職員採用試験は難しく、大半のひとが途中で挫折しているのが現実です。

とはいえ、傾向を理解して愚直に努力を続ければ独学でも十分に合格できます!中途半端に対策して途中で投げ出してしまうのはもったいないですよ。

本記事では、なぜ税務職員採用試験が難しいのか、合格するためにはどうすればいいのかを初心者でも分かるように解説します。

▼この記事を書いている人▼

タップできる目次

税務職員採用試験が難しい3つの理由

『税務職員の難易度は低い』という話は、ウェブのあちこちから聞こえてきます。

その多くは予備校などを利用せず独学で合格したというもので、中にはたった3ヶ月の勉強で合格できたという例もあるほどです。

しかし、税務職員に合格するのは簡単なことではありません。主な理由としては、以下の3つが挙げられます。

①競争試験

競争試験というのは、採用人数が決まっていて、成績順に合格させる試験のことを指します。これに対して資格試験(簿記検定や漢字検定)の場合は、基本的に合格ラインを超えれば全員が合格できます。

明確な合格基準が決まっている資格試験とは違い、実力的には合格できるような人でも、ライバルたちが自分よりも成績が良ければ合格できないのです。

また、資格試験の中には年に数回実施されるものもありますが、税務職員採用試験は年に1回しかチャンスがない点にも注意が必要です。

②学力以外にもコミュ力が必要

これまでの入学試験(高校・大学受験)や資格試験では、単純な学力だけが問われ、知識を詰め込んでいれば合格が狙えました。

しかし、税務職員採用試験(=公務員試験)は『就職試験』です。単純に筆記試験の点数を取れば合格できるものではなく、面接試験の評価も重視されるため、努力がそのまま結果に結びつかない難しさがあります。

他にも作文試験や適性試験など試験内容は多いので、合格までに多くの勉強時間が必要となります。

学生なら学校の勉強や部活動の練習をしながら、社会人なら仕事をしながら勉強しなければならず、その過程で心が折れてしまい諦めてしまう人は少なくありません。

③試験科目・範囲が膨大

税務職員の基礎能力試験は、高校までにきちんと勉強してきた人からすれば、それほど難しいわけではありません。

それなのに多くの受験者が悩んでいるのは、科目数・範囲が膨大すぎるからです。

試験範囲の比較

【税務職員】

  • 数的推理
  • 判断推理
  • 空間把握
  • 資料解釈
  • 社会科学(政治、経済、社会時事、倫理)
  • 人文科学(日本史、世界史、地理、国語、英語)
  • 自然科学(数学、物理、化学、生物、地学)

【大学受験】

  • 国語
  • 数学
  • 英語
  • 社会(1~2科目選択)
  • 理科(1~2科目選択)

※私立大学は2~3科目の場合もある。

ザッと大学受験科目の3倍を勉強しないといけません。

あれもこれも手をつけているうちに時間だけが過ぎていき、準備不足のまま本番を迎えてしまう場合がほとんどです。

【概要】税務職員採用試験受験ガイド

ここでは税務職員採用試験の概要(傾向と対策)をまとめています。

合格に向けて対策を始めましょう。

※2022年度の情報を掲載。

受験資格(年齢制限)

2022年4月1日において高等学校又は中等教育学校を創業した日の翌日から起算して3年を経過していない者(2019年4月1日以降に卒業した者)及び2023年3月までに卒業する見込みの者

採用はブロック制(地域別)

税務職員採用試験は全国を九つの地域にわけて実施され、採用後は受験した地域内に属する自治体へ配属されます。(試験日は統一)

ブロック採用地域
北海道北海道
東北青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県
関東甲信越茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 山梨県 新潟県 長野県
東海北陸岐阜県 静岡県 愛知県 三重県 富山県 石川県 福井県
近畿滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県
中国鳥取県 島根県 広島県 岡山県 山口県
四国徳島県 香川県 愛媛県 高知県
九州福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県
沖縄沖縄県
出典:2022年度公式案内より作成(人事院)

地域規模によって採用者数も大きく異なってくるため、志望地域の現状をしっかり把握しておくことが大切です。

採用人数の推移

地域H30R元R2R3R4
北海道3030354040
東北6550556560
関東甲信越385360345380340
東海北陸105100125140120
近畿8090140155130
中国3035657570
四国2030455045
九州9090708075
沖縄1015202520
H30(平成30年)〜R4(令和4年)

実施結果は以下の記事でまとめているので、ぜひ参考にしてください。

採用までの流れ(試験日程)

受付期間2022年6月20日~29日
一次試験2022年9月4日(日)
一次試験
合格発表
2022年10月6日
二次試験2022年10月12日~21日の間で指定された日
最終合格2022年11月15日
出典:2022年度公式案内より作成(人事院)

試験内容

選考は段階式で行われ、まず一次選考で受験者をふるいにかけ人数を絞ります。その後、一次選考の合格者を対象に二次選考を行い最終合格者を決定するという流れです。

選考試験種目配点比率
一次試験基礎能力試験2/4
適性試験1/4
作文試験
二次試験個人面接1/4
身体検査
※合否判定のみ使用

最終合格するには筆記と面接の両方で点数を取ることが重要なので、いずれかの試験に偏った対策をするのではなく、計画を立ててバランスよく対策しましょう。

税務職員採用試験に受かるための対策手順

税務職員合格を目標として対策を始める場合、基礎能力試験が最大の壁になりやすいです。

基礎能力試験は量がハンパないため、行き当たりばったりで進めるのはNGです。時間や労力の無駄を減らすために、効率よく必要なプロセスを考える必要があります。

効率よく対策するには、次のステップで進めていきましょう。

勉強する科目を決める

基礎能力試験で合格点を取る場合、この科目選択が今後の勉強効率を大きく左右します。

基礎能力試験では、配点の高い科目・低い科目が明確に分かれています。

  • 配点の高い科目:数的推理、判断推理、文章理解 など
  • 配点の低い科目:数学、物理、化学 など

配点が低い科目にどれだけ時間を使っても総合点は上がりません。

過去のデータや得意不得意を踏まえて、現実的に得点できそうな科目から勉強しましょう。

出題範囲を理解する

基礎能力試験の出題範囲は非常に広範ですが、約6割は繰り返し同じ分野テーマから出題されています。

高校・大学受験のように高得点が必要な試験なら全範囲を勉強すべきですが、税務職員のボーダーラインは5~6割程度。つまり、むやみに手を広げて途中で挫折するよりも、出題頻度の高い部分をしっかり押さえて学習することが重要なんです。

合格に向けて勉強を始めたものの、「結局、何から始めればいいの?」と行き詰っている受験者は多いですが、出題範囲を理解しておけば、勉強が苦手な人でも簡単に取り組めるので必ず把握してください。

参考書・問題集を準備する

勉強科目・出題範囲を把握できたら、次はテキストを用意します。

公務員試験用のテキストは『大学卒業程度』と『高校卒業程度』に大別されますが、税務職員は『高校卒業程度』です。

書店には公務員試験用のテキストが数多くあるので、自分に合った使いやすいものを購入するといいでしょう。

オススメの参考書・問題集

初級スーパー過去問ゼミシリーズ

オープンセサミシリーズ

勉強する

いよいよ勉強です。ここでも効率性を意識して勉強しましょう。

効率よく知識を覚えるには問題集をメインに勉強することが重要です。

問題集を使えば、覚えるべきキーワードから問われ方まで把握できます。もちろん参考書を使っても良いのですが、どんな形で試験に出てくるのかを知らないまま読み進めるとコスパはよくありません。

基礎能力試験の出題形式は択一式(マークシート)なので、大学受験のように一言一句を覚えなくても問題ありません。問題文を見てなんとなく思い出せるくらいに覚えていきましょう!

税務職員採用試験の対策ポイント

税務職員採用試験に合格するためのコツを紹介しましょう。

スキマ時間を有効活用する

始めにこれを伝えておかなければいけません。

公務員試験でとにかく大切なことは、『時間は無限ではない』ということです。

じゃあ具体的にどうやって時間を捻出するの?というと、『スキマ時間を有効活用する』という結論に達します。

  • 通学時間
  • 学校での休み時間
  • 食事の前後
  • 入浴時間
  • 寝る前の10分間 など

すべてを使うのは難しくても、自分の生活スタイルに合わせてこの中のいくつかを取り入れるだけでも十分スキマ時間を活用できますよ。

たとえば1回20分のスキマ時間でも、1年で7,300分(約120時間)になります。これが1日の中で3回(朝、昼、夜)繰り返されるだけで、年間365時間も勉強できることになりますよね。

最終合格までに必要な勉強時間は500~600時間なので、スキマ時間だけでも6~7割ぐらいの勉強ができてしまうのです。

無理に満点を目指さない

何割取れば筆記試験をクリアできるのか必ず意識して勉強しましょう。

ボーダーラインは採用者数や問題レベルによって変動するため確実なことは言えませんが、過去のデータから5~6割程度です。

したがって、満点を目指して勉強するのではなく、『6割を取るためには「何をどのくらい勉強すればいいのか」』という思考で勉強してみましょう。

悩んでいる人

あらら、6割でいいってことは…

えもと

そうです。4割は落としてもいいってこと。満点を狙う必要はないのでむやみに手を広げて挫折するよりも、出題頻度の高い部分をしっかり押さえて学習することで確実に合格できるでしょう。

作文・面接対策を後回しにしない

大前提として理解しておくべきことは、税務職員をはじめとする公務員試験は人物重視(面接や作文の評価が重要)ということです。

基礎能力試験の配点は高く対策に時間がかかることは事実ですが、どれだけ高得点を取れたとしても人物試験で評価がもらえないと最終合格できません。

また、どんなに努力しても作文と面接は第三者の評価が重要なので独学では十分な対策ができません。すでに高い評価をもらえる人ならいいですが、自信を持てない人がマネすると確実に落ちてしまいます。

基礎能力試験をある程度終えたら、早い段階から対策を始めるといいでしょう。

【関連記事】

まとめ|税務職員は難しいけどやり方次第で合格可能

税務職員採用試験の倍率(合格率)だけを見れば簡単に思えるかもしれませんが、試験内容は幅広いので思っている以上に大変です。

効率よく勉強する』という意識を持って対策をはじめましょう!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

公務員試験の指導を12年間やっています。新卒で大手専門予備校に就職→公務員課で5年間勤務、在職中に公務員試験を受験するも不合格→退職→公務員試験の勉強→国立大学法人、政令市、市役所に合格→現在、某大学の職員として7年目。 2018年6月からサイトを運営中。普段はカフェで珈琲飲んでます。

タップできる目次