【高卒】税務職員採用試験の難易度は?難しい理由と対策方法を徹底解説

税務職員採用試験の難易度を解説します。

こんなお悩みが解決できます!

●税務職員の難易度はどれくらい?

●税務職員の難しさは?

●税務職員に受かるにはどうすればいい?

こんな疑問を解決します。

本記事の内容

  • 税務職員採用試験の傾向は?
  • 税務職員採用試験の難易度は?
  • 税務職員採用試験の対策方法は?

税務職員採用試験をはじめとする公務員試験は「難しい」と思っている人は多いです。そのため、試験対策をはじめる前から怖気づいている人もいるでしょう。

えもと
えもと

結論から先にいうと、税務職員採用試験は難しいです。

とはいえ、試験内容や傾向をきちんとリサーチしたうえで対策していけば、独学でも十分に合格できますよ

今回は、これから税務職員を目指す初心者向けに、税務職員採用試験が難しい理由から、合格に向けた勉強の始め方について解説していきます。

税務職員採用試験の仕組み(傾向)を確認しつつ、合格に向けて準備をはじめていきましょう。

【高卒】税務職員採用試験とは?傾向を解説!

税務職員採用試験とは、国税庁などで働く職員を採用するため、国税庁が管轄し、人事院が実施する高校生向けの公務員試験です。

合格後は税務大学校東京研修所で教育を受け各税務局などに配置され勤務がスタートします。

まずは、試験概要をきちんと理解してから対策しましょう。押さえておきたいポイントをいくつか紹介します。

何歳まで受験できるの?⇒21歳まで受験できる

税務職員採用試験を受験するには、年齢要件を満たしておく必要があります。

令和4年度の年齢制限は以下のとおり。

2022年4月1日において高等学校又は中等教育学校を創業した日の翌日から起算して3年を経過していない者(2019年4月1日以降に卒業した者)及び2023年3月までに卒業する見込みの者

出典:2022年度公式案内より抜粋(人事院)
えもと
えもと

ちなみに年齢制限を超えても国税庁の職員になりたい場合は、大学生向けの「国税専門官採用試験」を受験できます!

採用時の勤務地は?地域別(ブロック)ごとに募集

税務職員採用試験は全国を九つの地域にわけて実施され、採用後は受験した地域内に属する自治体へ配属されます。(試験日は統一)

北海道北海道
東北青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県
関東甲信越茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 千葉県 東京都 神奈川県 山梨県 新潟県 長野県
東海北陸岐阜県 静岡県 愛知県 三重県 富山県 石川県 福井県
近畿滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県
中国鳥取県 島根県 広島県 岡山県 山口県
四国徳島県 香川県 愛媛県 高知県
九州福岡県 佐賀県 長崎県 熊本県 大分県 宮崎県 鹿児島県
沖縄沖縄県
出典:2022年度公式案内より作成(人事院)

地域規模によって採用者数も大きく異なってくるため、志望地域の現状をしっかり把握しておくことが大切です。 過去の採用者数は下記記事でまとめています。

関連記事【2021年版】税務職員採用試験の倍率は低い?過去の推移を地域別に解説

試験日はいつ?⇒9月~10月に実施

受付期間2022年6月20日~29日
一次試験2022年9月4日(日)
一次試験
合格発表
2022年10月6日
二次試験2022年10月12日~21日の間で指定された日
最終合格2022年11月15日
出典:2022年度公式案内より作成(人事院)

税務職員採用試験は段階式で行われます。
※一次試験の合格者を対象に二次試験を実施して合格者を決める方法。

例年、採用までの流れは同じですが、今後は変更される可能性もゼロではありません。定期的にホームページをチェックするなどアンテナを張っておくことが大切です。

合格率はどれくらい?⇒平均21.8%

年度合格率受験者合格者
20128.3%4,501373
201320.5%3,340686
201421.9%5,8831,289
201520.3%7,1301,447
201621.0%7,2491,523
201719.7%7,4671,469
201821.4%6,9781,496
201925.5%5,7121,455
202027.0%6,1861,672
202128.8%6,2831,809
出典:2012~2021年度実施結果より作成

合格率は国家公務員の中では高い方ですが、対策なしに合格はできません。合格率は参考程度とし、愚直ぐちょくに対策をしていきましょう。地域ごとの詳細は別記事↓↓で解説しています。

関連記事【2021年版】税務職員採用試験の倍率は低い?過去の推移を地域別に解説

試験内容は?⇒筆記と面接

税務職員採用試験は、国税庁の職員になる(就職する)試験なので筆記試験のほかに面接も課されます。

勉強だけ得意でも最終合格はできないためバランスよく対策するようにしましょう。

試験内容は以下のとおり (試験名をタップすると傾向を解説した別記事に遷移できます)。

選考・試験内容

基礎能力一般知能と一般知識に関する筆記試験。試験レベルは全区分共通(同じ問題)で高校卒業程度。
適性試験一定のルールに沿って比較的簡単な問題を15分でできるだけ多く正確に解答する事務処理能力を測る試験
作文文章による表現力、課題に対する理解力などについて論じる試験。
二次口述試験志望動機や自己PRに関する個人面接
身体測定・検査健康診断
出典:2022年度公式案内より作成
えもと
えもと

このように、やらなければいけないことがたくさんあるため、計画を組んでから対策をはじめましょう。

【高卒】税務職員採用試験の難易度はどれくらい?

一般的に「公務員試験は難しい」といわれることが少なくありません。これから税務職員を受験するつもりなら、本当の難しさを知っておきたいところですよね。

結論からいえば、税務職員採用試験の難度が高いのは事実です。合格率を見ても10人に7人は落ちているので、適当に試験を受けても合格はできないでしょう。

試験内容は、思考力・判断力を測るような計算・読解問題から、高校までに学んだ知識にまで及びます。あまり馴染みのない作文や面接もあるため、何も対策しなければ十分に実力を発揮できない可能性が高いといえます。

とはいえ、あくまでも「基本」についての試験なので、必要以上に恐れることはありません。初心者でもしっかり勉強をしていれば合格できます。ボーダーラインも6割ぐらいで合格できていることから、本人が十分な努力をできさえすれば、独学でも十分に合格できる難易度です。

合格率=難易度ではない

10人に7人は落ちると聞いて、「やっぱりやめようかな……。」、「自分には無理かも……。」と少しショックを受けた方もいるかもしれません。

しかし、合格率はあくまでもデータであって、難易度とは直接的には関係がありません。

たとえば、東京大学と偏差値50の大学を受験するとして、どちらも合格率50%だったら難易度は同じでしょうか?東京大学の合格率80%でも簡単とは思わないですよね。

また、受験者の中にはまともに対策すらしていない本気度の低い人も多く含まれています。ですので、実際の合格率はもっと高くなります。

なので、合格率は参考値として知っておくぐらいに留めておけば大丈夫です。

では、なぜ難しいとされるのでしょうか?

えもと
えもと

合格率10%だったとしても、ライバルたちが幼稚園レベルだったら余裕で合格できますよね!なので、合格率が高くても、低くてもやることをやればOK。

【高卒】税務職員採用試験はなぜ難しいのか?

税務職員採用試験は就職試験なので、今までの高校受験や資格試験とはまったく別物です。そのため初心者で知識がない人ほど難しいと感じるでしょう。

しかし、税務職員の試験内容は明確で、実際に過去問も公表もされています。それにも関わらず、難しいと感じてしまうのはなぜなのでしょうか?

主な理由は以下の3つ。

  1. 競争試験でチャンスが1回しかない
  2. 合格するのに多くの勉強時間が必要
  3. 試験科目・範囲が膨大すぎる

競争試験でチャンスが1回しかない

一つ目の理由は、税務職員採用試験は競争試験であること。

競争試験というのは、採用人数が決まっていて、その人数に達するまで成績上位者から順に合格させる試験のことを指します。

これに対して、簿記や英検のような資格試験の場合は、80点以上といった合格基準が設定されていて、基本的には基準点を超えた人は全員合格することができます。

競争試験である税務職員の場合、実力的には合格してもおかしくない人でも、ライバルたちが自分よりも成績が良ければ合格することができません

えもと
えもと

要するにめちゃくちゃ努力して9割取れても、周りが9.5割ばかりなら落ちるってことだね…。

また、資格試験の中には、年に数回実施されるものもありますが、税務職員採用試験は基本的には年に一度しか実施されません。試験に落ちれば、翌年は一から試験を受け直すことになります。

合格できる人数が決まっていて、受験チャンスも年に1回しかないので早い時期から行動することが重要です。

多くの勉強時間が必要

二つ目の理由は、合格までに多くの勉強時間が必要なことです。

試験といっても筆記試験の他に、作文や面接まで対策しなければいけません。学生ならまだしも、社会人が仕事をしながら勉強しようとしても、なかなか時間を見つけられません。

えもと
えもと

僕自身、働きながら勉強をしていたこともありますが、平日はもちろん、休日さえ集中的に対策することはできませんでした。そういう人は多いはずです。

税務職員はただでさえ難度が高いうえに、試験範囲も決して狭くはありません。今までの学力などもありますが、やはり合格している人は少なくとも500~600時間は勉強しています。

学校・会社に行きながら勉強時間の確保をすることは簡単なことではないので、出題傾向を把握して効率よく勉強する、スキマ時間を上手く活用することが大切です。

関連記事【独学で受かる】税務職員採用試験の内容は?必要な勉強時間と出題傾向を解説

試験科目が多すぎる

試験科目・範囲が膨大なのも無視できない傾向です。

教養試験の問題は、高校までにきちんと勉強してきた人からすれば、それほど難しいわけではありません。それなのに多くの受験者が悩んでいるのは、科目数が多すぎるからです。

たとえば、大学受験のように日本史か、世界史か、の選択ができるならなんとか勉強できるでしょう。しかし、公務員試験の問題は日本史からも、世界史からも出題があります。さらには地理や政治、経済の知識さえも問われてくるのです。

他にも理科や数学など、勉強しなければならない科目が多いため、教養試験の対策だけでもたいへんな労力を注がなくてはなりません。ですので、最初はやる気満々だった人が、あまりの量に圧倒されてしまい公務員試験を断念するケースが後を絶たないんですね…。

あれもこれも手をつけているうちに時間だけが過ぎていき、準備不足のまま本番を迎えてしまわないように、出題傾向をきちんと理解して対策することが大事です。

関連記事〔税務職員の筆記対策〕勉強は何から?過去問を徹底分析【出題傾向】

【高卒】税務職員採用試験に落ちないためには?

ここまで解説したように税務職員に合格するのは簡単なことではありません。

「これをやれば確実に合格できる」という方法はありませんが、ここでは「試験に落ちないために意識するポイント」を解説します。

具体的には以下の3つ。

  • 正しい方法で勉強する
  • 「質と量」の両方が必要
  • 面接や論作文を軽視しない

正しい方法で勉強する

数ある試験のなかでも筆記試験の勉強は、正しい方法を理解したうえで実行することがポイントです。

初心者の方は特に、過去の出題傾向を理解しきれていないまま(または理解したつもりで)さまざまな科目・分野を勉強してしまう傾向があります。しかし、税務職員の出題傾向とズレていることに気づかないまま間違った勉強を続けていても、それは時間の無駄になってしまいかねません。

たとえるなら、間違ったフォームのまま素振りを何百回、何千回重ねても、ホームランを打つのが難しいのと同じです。確実に点数を取るには、正しい知識に基づく勉強方法が必要不可欠です。

出題傾向を正しく理解して効率よく勉強するためには、過去数年分の問題(最低5年分)を用いて、詳細なデータ分析を行う力も求められます。

なお、対策に苦労する基礎能力試験の出題傾向については以下の記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしてください。

関連記事〔税務職員の筆記対策〕勉強は何から?過去問を徹底分析【出題傾向】

「質と量」の両方を意識する

仮に出題傾向を理解していたとしても、勉強量や時間が不足していては結果を出すことは難しいでしょう。

公務員試験対策は、出題傾向の理解から点を取れるまでに、最低でも3か月から1年の時間をかけて勉強するのが一般的です。また、点数が取れるようになっても知識を忘れないよう継続する必要もあります。

土に巻いた種が芽を出して花を咲かせるまでに長い時間が必要なように、公務員試験対策も長期的な目線を持って計画を立てることが重要です。

もちろん、どれだけ勉強量を増やしたところで、正しい方法(質を意識した方法)が身についていないと、かけた時間が無駄になりかねないことは覚えておいてくださいね。

関連記事〔税務職員の筆記対策〕勉強は何から?過去問を徹底分析【出題傾向】

面接や作文を軽視しない

大前提として理解しておくべきことは、税務職員をはじめとする公務員試験は人物重視(面接や作文の評価が重要)ということです。

配点の高い筆記試験対策に時間をかけることは正しいですが、どれだけ高得点を取れたとしても人物試験で評価がもらえないと最終合格できません。筆記試験は、あくまで大量の受験者をふるいにかけるための選考手段に過ぎません。

合格者の決定方法(公式)

✓一次試験

基礎能力試験及び適性試験において基準点以上である者について、両試験種目の標準点を合計した得点に基づいて決定する。

✓二次試験

作文試験、身体検査に合格し、かつ人物試験においてA~C評価である者について、一次試験を含むすべての合計に基づいて決定する。

実際に、筆記試験で5割程度の点数しか取れない受験者でも作文や面接の結果次第で合格できています。逆に7~8割の点数が取れても、作文の評価によって落ちてしまうというケースがけっこうあります。

関連記事【高卒】税務職員採用試験のボーダーは何割?地域別に合格点を徹底解説!

最終合格するには、基礎能力試験の勉強ばかりに時間をかけるのではなく、作文や面接が合否を左右するというイメージを持ってバランスよく取り組むことが重要です。

関連記事【税務職員採用試験の作文対策】文字数や過去問テーマを紹介!

関連記事税務職員の面接で聞かれた質問は?面接カードの内容や対策法5ステップ

【高卒】税務職員採用試験は難しいけど独学でも合格できる

税務職員採用試験の最終合格を目指すための対策は、やることが多く、勉強時間がかかる難易度の高いものです。

懸命に基礎能力試験の知識をインプットしても、人物重視の選考方針のため時間をかけすぎるのはよくありません。公務員の業務内容は基本的には住民対応が多いので、当然だともいえるでしょう。

少しでも効率よく勉強するためには、過去問分析をきちんと行い出題傾向を理解することが重要です。ボーダーラインを超えるのに必要な科目・分野から優先して勉強できるので、他の対策にも時間を使うことができます。

バランスよく対策をして最終合格を目指しましょう!

関連記事〔税務職員の筆記対策〕勉強は何から?過去問を徹底分析【出題傾向】