- 適性試験の採点方式
- 適性試験の傾向
- 適性試験の問題
- 適性試験の対策方法
税務職員採用試験では、基礎能力試験のほかに、今回紹介する適性試験が実施されます。
正直、特別な対策は必要ありませんが、採点方式を知らないまま試験を受けるのはリスクです。
そこで本記事では、適性試験の傾向や問題例、対策するときのポイントについて徹底解説していきます。
税務職員採用試験 適性試験は採点方式に注意する理由
適性試験とは、短時間でどれだけ多くの問題を解けるか(処理できるか)を測る試験のことです。適性試験で注意するのは、その特殊な採点方式にあります。
たとえば、120問中70問解いたとします。
そのうち不正解が5問だったら、何点になると思いますか?
正解は60点です。
「え?70問解いて5問ミスだから65点なんじゃないの?」と思ったのではないでしょうか。
実は、適性試験の採点方式は『正解数−誤答数』で採点されます。なので、先ほどの事例を計算式に当てはめると60点になるのです。
単純に考えれば70問中65問が正解なので65点だと思いますが、採点方式は正解数から誤答数を引くので注意が必要です。
問題飛ばしに注意!
気をつけたいのは問題を飛ばしてしまうこと。というのも、解答を飛ばした問題は間違ったとみなされるからです。
たとえば、次の場合は何点だと思いますか?
- 問題番号1~50は全問正解
- 問題番号51~60は飛ばした。
- 問題番号61~70は全問正解
単純に考えれば、正解の問題数は60問、間違った問題数は0なので60点に思えますよね?
しかし、飛ばした問題番号51~60は不正解とみなされるので、実際は60-10=50点になります。
これが適性試験の恐ろしい部分なので、確実に理解してくださいね。
税務職員採用試験 適性試験の傾向
試験時間 | 15分 |
---|---|
問題数 | 120問 |
配点比率 | 1/4 |
適性試験の時間はたった15分しかありません。それに対する問題数は120問もあるので、ゆっくりやっていると点数を伸ばすことはできません。
高得点を狙おうとして誤答を出すよりも正確に6割あたりを取りに行くことがポイントです。
関連記事:税務職員のボーダーラインは何割?効率よく合格点を取る2つのコツ

なお、36点以下は一発不合格(=足切り)なので注意してくださいね。
税務職員採用試験 適性試験の問題
ここでは、税務職員採用試験の適性試験で出題される問題パターンを3つ紹介します。
実際の問題を見て内容をイメージしてみましょう。
- 計算
- 分類
- 照合
①計算
一つ目のパターンは、単純な計算問題です。
簡単な足し算や引き算、掛け算、割り算を使いながら受験者の計算力を測ります。
過去問(出題例)


②分類
二つ目のパターンは、分類問題です。
条件に従って文字や記号を該当するものに分類していきます。
過去問(出題例)


③照合
三つ目のパターンは、照合です。
似たような数字や記号、文字の並びや組み合わせを分析し、正しいものと照合していきます。
過去問(出題例)


この他にも、図形の組み合わせや複合問題などがでることもあります。問題自体は簡単なものばかりです。ルールを正確に把握して速く解けるように訓練しましょう!
税務職員採用試験 適性試験の対策方法
結論からいえば、決まった勉強方法はありません。
なぜなら、対策しなくても解けるからです。
とはいえ、1回、2回は時間を測って体感すべきだと思うので、オススメの方法を2つ紹介します。



僕自身、過去問を解きましたがノー対策で7割(84/120問)は解けたので、6割ぐらいならコツを掴めば大丈夫かと。
①スーパー過去問ゼミで勉強する
一つ目の勉強法は問題集を使うことです。
オススメの問題集は、実務教育出版の「初級スーパー過去問ゼミ 適性試験
さまざまな出題パターンに沿った問題が掲載されているので、この1冊を繰り返しやっておけば十分です。
②模試を活用する
二つ目の勉強方法は模試を活用すること。
オススメは東京アカデミーの模擬試験です。
教養試験と作文試験にくわえて、適性試験までやってくれるので活用しましょう。
4月〜7月にかけて3〜4回実施しています。会場受験であれば時間を測ってやれるので本番感覚で実力を知ることができますよ。
まとめ|適性試験を制して合格を勝ち取ろう!
本記事は公務員試験の適性試験についてまとめていました。
適性試験の問題は簡単なので、あまり深く考える必要はありません。
適性試験で大切なことは、正確に速く解くこと。
あまり高得点は必要ないので、確実に6割は越えるようにしておきましょう。
今回は以上です。
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