- 税務職員の面接傾向
- 税務職員の面接で聞かれた質問一覧
- 税務職員の面接対策ポイント
- 税務職員の面接で落ちる人の特徴
これから税務職員の面接対策に取り組むにあたり、「何から始めたら良いのかわからない…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
面接対策の基本は「予想される質問を知り、ベストな回答を準備する」ことです。そこで本記事では、税務職員採用試験の口述試験(個人面接)で、過去に聞かれた質問内容を紹介します。
面接試験の傾向や対策方法についても解説しているので、早いうちに自己分析や志望動機の整理を行い、面接試験を攻略できるように準備を始めましょう。
税務職員採用試験 面接試験の傾向
面接試験とは、志望動機や自己アピールなどを問うことで、あなたが税務職員や国家公務員として相応しいかどうかを評価・判断する面接試験のことです。
試験時間 | 15分〜20分 |
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面接官 | 3人 |
形式 | 個人面接 |
税務職員採用試験の口述試験は、3人の面接官に対して受験者が一人で行う個人面接です。
個人面接は1人の受験者に対して、集中してチェックできるため、面接官は様々な観点から評価することができます。
また、集団面接とは違い、受験者は自分一人だけなので緊張しやすい形式ですが、他の受験者がいないことから集中でき、自分をアピールしやすいという利点があります。
間違いのない回答を目指すことも重要ですが、あまりマニュアルに頼るのではなく、それ以上に自分らしさや税務職員への熱意をアピールできるように準備していきましょう。
税務職員採用試験 面接試験の過去問(質問)
ここでは、実際に税務職員を受験してきた方々から集めた質問内容を抜粋してまとめています。自分なりの回答を練って対策をはじめましょう!
- 志望動機を言ってください。
- 希望する部署はありますか。
- 税務職員の説明会には参加しましたか。
- 30秒で自己PRしてください。
- あなた自身を1分間で表現してみてください。
- どのようなタイプの友人が多いですか。
- 税務職員になることを学校の先生はなんと言っていますか。
- 大学へ進学しようと思いませんでしたか。
- 部活動は何をやっていましたか。
- 新聞は読んでいますか。
- 税金に関する内容で興味のあるニュースはありますか。
- 公務員の不祥事をどう思いますか。
- 緊張していますか。
- 会場までどうやってきましたか。
- 最後に言い残したことはありませんか。
なお、ここには掲載できなかった質問は【税務職員採用試験(高卒)】個人面接の過去問(質問)と模範回答例でまとめています。たくさん練習したい方は、ぜひ活用してください。
税務職員採用試験 面接試験の対策手順
面接試験の対策を始めるときの手順を解説します。
- 求める人物像を理解する
- 自己分析を進める
- 模擬面接で実践練習
求める人物像を把握する
国税庁(人事院)が、どんな人物を求めているのか知っていますか?
面接は採用者側(人事院)が求める税務職員像と、あなたの人物像がどれだけマッチしているかを確認するために行われています。ここにズレが生じると不合格が確定してしまうので、必ず求める人物像をきちんと把握してから対策してください。
国税庁(人事院)が求める人物像は以下のとおりです。
- あたりまえのような安心を支える
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国民生活のあらゆるところに「あたりまえのような安心」 がいくつも存在しています。こうした「あたりまえのような安心」 は、 警察、消防、 道路や公園など、 個人や民間の団体の活動だけで賄うことのできない公共サービスや公共施設によって支えられています。
そして、それらの事業の費用を賄うために国民の税金が使われています。
現在の安全で豊かな生活は、正しい申告と納税が行われてこそ初めて実現するものです。私たち税務職員は、国民一人ひとりがこの先もずっと安心して暮らしていけるように、使命感と誇りを胸に、日々職務に励んでいます。国の財政を支える税のスペシャリストとして、 一緒に歩みましょう。
「このような人物が欲しい!」という国税庁からのメッセージです。今までの経験や体験からアピールできるような内容を準備しましょう。
自己分析をする
続いて、自分自身をきちんと理解(自己分析)しましょう。自己分析ができていないと、面接官を納得させられる話をできないからです。
多くの方は自分という人間について深く理解し、売り込む経験をしたことなんてないですよね。なので、自己分析をきちんと行って話す内容を考えておかなければ、面接では絶対に上手くアピールすることはできないのです。
過去の質問内容などを使いながら、面接で話す内容(自己PRや志望動機)を作るところから始めていきましょう。
詳しくは税務職員の面接カードはいつ提出する?内容や書き方を徹底解説も参考にしてください。
模擬面接で実践練習
最後は、模擬面接を受けて実践力を鍛えましょう。
- 本番特有の緊張感
- 回答に困る深掘りポイント
- 客観的な評価
このように1人で面接練習をしていては気が付かない部分がたくさん発見できるからです。練習相手は友達や家族でもいいですが、できるだけ経験者(予備校やその道のプロ)にもみてもらってください。
税務職員採用試験 面接試験で落ちる人の特徴
結論からいうと、面接で落ちる(落ちやすい)人は以下に当てはまる人です。
- 機械的な受け答えしかできない
- 印象が悪い(笑顔・元気・熱意)
- 社会人としての適性が感じられない
機械的な受け答えしかできない
簡単にいうと、聞かれたことしか答えない人のことです。
たとえば、「学生時代に頑張ったことはなんですか?」という質問。
この質問では、「学生時代に頑張ったことを通して、税務職員としてどのような活躍・貢献ができるのか」という将来性を知りたいのですが…。
面接で落ちる人は「部活動です!」とか「アルバイトを4年間やったことです!」みたいな、一言だけで終わる人が圧倒的に多いんですよね。
別に頑張ったことはどうでもいいんですよ。大事なのは、その活動を通してどうなったのか、今後どうしていきたいのか、ってこと。
印象がよくない
面接となれば、
- なにかスゴイことを言わないといけない!
- 自慢できる体験がないとダメだ!
- 全国大会で優勝できるくらいの実績が必要!
みたいな、内容に拘わりがちですが、面接では話の内容よりも印象(雰囲気)が重要なんですよね。
もしあなたが面接官だったら、とても素晴らしい内容なのに、うつむきながらボソボソ話したり、カンペ通りに棒読みしたりする受験者がいたらどう感じますか?採用したいと思います?
僕なら、その受験者が東大卒でも、全国チャンピオンや難関資格をたくさん持っていても、そんな人を採用したいとは思いません。
それよりも、誇れるような経験はしていないけど、一生懸命に嚙みながらも大きな声で明るく、自分の言葉で話している人を採用したいですよね。
なので、面接で受かりたいなら話す内容に時間をかけるのではなく、どういう振る舞い、話し方をすれば受け入れてもらえるのか考えてください。
公務員(社会人)としての適性がない
- 挨拶がきちんとできない
- 正しい敬語が使えない
- 時間が守れない
このような行動は、税務職員(公務員)として、社会人としての適性に欠けます。とくに少し圧迫気味な質問をされて、すぐに不機嫌になったり、逆ギレしたりするのはNGです。
社会人として恥ずかしくない振る舞いをしてください。
当然、これらの不合格フラグは1人では判断できません。必ず第三者に協力してもらうことが面接で落ちないポイントと言えるでしょう。
税務職員採用試験の面接対策は早めに始めよう!
今回は、税務職員採用試験の面接試験における過去の質問内容や傾向を解説しました。
面接試験は筆記試験と違い、どのような対策をすれば良いのかが分かりにくく、努力がそのまま結果に繋がらない不透明な試験です。そのために対策を後回しにしてしまい、不合格になる人が後を絶ちません。
不合格にならないためには、面接で必要とされる「自己分析」をしっかりと行い、過去問を繰り返し練習することで自分オリジナルの回答を作り上げることが重要です。そして、第三者にきちんと伝わるかどうか、話し方や表情、態度などを確認しながら練習を続けることで、面接対策は考えているよりも簡単に行えます。
面接試験は筆記試験よりもやることが多く、時間もかかるため、できるだけ早めに対策を開始することが重要です。
まずは過去問を使いながら、自分なりの回答を考えてみましょう。
→【税務職員採用試験(高卒)】個人面接の過去問(質問)と模範回答例
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