【2022年度】税務職員採用(高卒者試験)の倍率推移【地域別】

税務職員採用試験の倍率
この記事でわかること
  • 税務職員採用試験の実施状況(受験者数、合格者数、倍率)
  • 地域ごとの実施状況

本記事では、税務職員採用試験(高卒者)の倍率について、最新年度から過去の推移まで詳しくまとめています。

実施状況を把握して、合格に向けて準備を始めましょう。

※採用試験の内容は『【初心者向け】税務職員の試験内容(科目)と傾向を徹底解説』で解説しています。始めて受験する方は合わせてチェックしましょう。

目次

2022年度税務職員採用試験の倍率(実施状況)

税務職員採用試験は、全国の国税局や税務署などで働く職員を募集するために行われている、国家公務員試験の一つです。

そんな税務職員の倍率は、過去15年間で12.6倍(2011年)を記録したこともあります。しかし、それ以降は低倍率が続いている状況です。

最新(2022年度)の実施状況は以下のとおり。

全体結果

2022年に実施された税務職員採用試験の倍率は、全ブロック(北海道~沖縄)を合わせて3.2倍でした。これは前年度の3.5倍から下がり、過去最低を更新しています。

ブロック受験者数合格者数倍率
北海道185503.7
東北4041103.7
関東甲信越1,7896302.8
東海北陸6611883.5
近畿7132832.5
中国5011283.9
四国224643.5
九州7561834.1
沖縄142207.1
合計5,3751,6563.2

一次試験

ブロック受験者数合格者数倍率
北海道185902.1
東北4041662.4
関東甲信越1,7891,0781.7
東海北陸6613671.8
近畿7134641.5
中国5012691.9
四国2241261.8
九州7563292.3
沖縄142453.2
合計5,3752,9341.8

二次試験

ブロック受験者数合格者数倍率
北海道79501.6
東北1401101.3
関東甲信越9716301.5
東海北陸3241881.7
近畿4042831.4
中国2291281.8
四国117641.8
九州2971831.6
沖縄42202.1
合計2,6031,6561.6

採用人数については、こちらの『令和5年度税務職員の採用人数は減少傾向?過去の採用数も地域別に紹介』でまとめています。

税務職員の合格者が多い理由

税務職員採用試験では、採用人数よりも多くの合格者を出す傾向があります。合格者が多い主な理由は以下のとおりです。

  • 併願者が合格を辞退するから
  • 採用後(1年以内)に一定数が辞めるから

年度によって余剰人数は違いますが、平均1.5倍ほどです。とはいえ、あまり余剰人数に期待せず、採用予定人数の中に入れるよう準備しましょう。

COLUMN:税務職員は人数が少ないとヤバい

少し多めに採用するのは、税務署ならではの理由もあります。例えば、日本経済を考えると、税務職員は必ず一定以上の人数が必要になりますよね。仮に辞退者や退職者が想定より少なくても、翌年の採用人数で調整すれば良いだけですから、多い分には問題ないのです。

【地域別】税務職員採用試験の倍率|過去の推移

ここでは、税務職員採用試験の過去(2013年度から2022年度まで)の倍率推移をまとめています。

全体

実施年受験者数合格者数倍率
20133,3406864.9
20145,8831,2894.6
20157,1301,4474.9
20167,2491,5234.8
20177,4671,4695.1
20186,9781,4964.7
20195,7121,4553.9
20206,1861,6723.7
20216,2831,8093.5
20225,3751,6563.2

北海道

実施年受験者数合格者数倍率
2013186276.9
2014267683.9
2015364458.1
2016283505.7
2017317526.1
2018278515.5
2019215494.4
2020276634.4
2021217484.5
2022185503.7

東北

実施年受験者数合格者数倍率
2013197484.1
2014426855.0
20154981603.1
20168381924.4
20178071834.4
20187551445.2
20195681214.7
20205111363.8
20214791363.5
20224041103.7

関東甲信越

実施年受験者数合格者数倍率
20131,2802984.3
20142,3225734.1
20153,1247214.3
20162,9856804.4
20172,9256224.7
20182,7556714.1
20192,1666323.4
20202,5146154.1
20211,8716672.8
20221,7896302.8

東海北陸

実施年受験者数合格者数倍率
2013388804.9
20146121424.3
20156301763.6
20169942014.9
20179212014.6
20188821765.0
20197261664.4
20206731933.5
20217902004.0
20226611883.5

近畿

実施年受験者数合格者数倍率
20133821183.2
20149011934.7
20157661345.7
20165921474.0
20178281445.8
20186621504.4
20194791563.1
20207262542.9
20218643042.8
20227132832.5

中国

実施年受験者数合格者数倍率
2013250445.7
2014284763.7
2015464617.6
2016389675.8
2017349665.3
2018388675.8
2019352744.8
20203631412.6
20216681713.9
20225011283.9

四国

実施年受験者数合格者数倍率
2013156188.7
2014215435.0
20152472410.3
2016191267.3
2017208336.3
2018215395.5
2019204494.2
2020222922.4
2021358705.1
2022224643.5

九州

実施年受験者数合格者数倍率
2013418508.4
20147771067.3
20159531198.0
20168771525.8
20171,0241606.4
20189401805.2
20198831844.8
20207741395.6
20218431934.4
20227561834.1

沖縄

実施年受験者数合格者数倍率
201383327.7
201479326.3
201584712.0
2016100812.5
201788811.0
2018103185.7
2019119245.0
2020127393.3
2021193209.7
2022142207.1

まとめ|税務職員採用試験の倍率は低い

今回は、税務職員採用試験の倍率をまとめていました。

過去10年間の平均倍率は4.3倍と、他の公務員試験と比べて低い傾向にあります。しかし、試験科目はたくさんあるので簡単に合格することはできません。

倍率にこだわらず、一問でも多く基礎能力試験の問題を解く、一枚でも作文を書く、面接対策として志望動機を考えるなど、合格に向けて行動を始めてくださいね。

今回は以上です。

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※タップすると税務職員の概要と対策方法の記事に移動できます。

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この記事を書いた人

公務員試験の指導を13年間やっています。新卒で大手専門予備校に就職→公務員課で5年間勤務、在職中に公務員試験を受験するも不合格→退職→公務員試験の勉強→国立大学法人、政令市、市役所に合格→現在、某大学の職員として8年目。 2018年6月からサイトを運営中。普段はカフェで珈琲飲んでます。

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