- 東京消防庁消防官採用試験の論文・作文の文字数は何文字くらい書けばいい?
- 結論:字数は800〜1200字、書くときは1000字を目安に書く
本記事は、東京消防庁消防官採用試験の論文・作文について解説しています。
最初に論文・作文試験の傾向を明確にしつつ、過去問も紹介していきます。
実際、論文・作文が書けずに不合格になる受験者は多く、対策を後回しにしないことが重要。本記事の後半では、書き方のコツやNGポイントも解説しているので必見です。
それでは、前置きはこの辺にしてさっそく内容を見ていきましょう!
関連記事:東京消防庁採用試験の難易度はどれくらい?難しい3つの理由と対策ポイント
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東京消防庁消防官採用試験 論文・作文の傾向
論作文はテーマに沿って文字を書かせることで、受験者の熱意や人生経験、リーダーシップ力などを評価する試験です。
東京消防庁の論文は一次試験で1類・2類を、作文は3類を対象に実施されます。
出題テーマは論文が時事的な内容、作文がこれまでの経験について書かせる傾向。
一見、消防官とは無縁のテーマですが、最終的には消防に関連のある内容にすることが求められるため、普段から消防官や時事について情報収集が不可欠です。
論文・作文の試験時間
論作文の試験時間は90分です。
論作文を書くときには、時間配分を意識する必要があります。
時間配分の目安は以下のとおり。
- 課題の把握、文章構成:10分
- 執筆:75分
- 推敲(見直し):5分
時間配分の感覚をつかむためには、実際に時間を図りながら練習することが必須です。
論文・作文の文字数
文字数は800〜1200字。
論文(作文)では「何文字くらい書けばいいの?」と悩む受験者は多いです。
ルールとして最大字数の8割くらいが基準となるので、1000字前後を目安に書けるといいでしょう。
文字数が少ないと減点されるからです。
練習の段階から時間を計り、しっかり文字数を埋められるように準備してください。
論文・作文の配点比率
東京消防庁消防官の配点比率は公表されていませんが、受験者からの報告や開示データ、他市の消防官採用試験から察すると以下のようになります。
試験内容 | 配点比率 |
---|---|
教養試験 | 15% |
論作文 | 20% |
適性検査 | 5% |
面接試験 | 40% |
体力検査 | 20% |
合計 | 100% |
かなり重要だとわかるはずです。
実際、教養の点数が低い方が合格していることからも論文(作文)の重要度は高いと言えるでしょう。
論文・作文は1人では採点ができないので、第三者に見せて添削してもらうことが大切です。
- 東京消防庁の傾向は「時事や経験・体験」について論じる
- 試験時間90分、文字数は800〜1200字
- 配点比率は高く、合否に大きく影響する
東京消防庁消防官採用試験 論文・作文の過去問テーマ
ここでは東京消防庁の論作文試験で出題された過去問をまとめています。
問題は区分によってわかれているので、該当する問題を見て内容を確認しましょう。
2019年(令和元年度)
2020年(令和2年度)
2021年(令和3年度)
なお、答案は書きっぱなしにしても意味がありません。
必ず誰かに添削をしてもらいダメな部分を把握することが重要です。
2018年より前の過去問もみたい場合は下記記事をそれぞれ参考にしてください。
CHECK:【東京消防庁消防官1類】論文の過去問テーマ12年分まとめ
CHECK:【東京消防庁消防官2類】論文の過去問テーマ12年分まとめ
CHECK:【東京消防庁消防官3類】作文の過去問テーマ12年分まとめ
東京消防庁消防官採用試験 論文・作文の対策|書き方を解説!
論作文を上手に書くポイントは、以下の3構成を意識することです。
- 【序論】:論点と自分の意見を論じる
- 【本論】:意見に対する理由や根拠を解説
- 【結論】:全体を占める、今後の方向性も述べる
この構成で書けば論旨に一貫性を持たせることができるのでテーマからブレることなく書くことができます。
この型を使い、全体的に4~5段落構成で書くといいでしょう。
書き方のポイント
まずは出題内容をしっかり理解することです。
ここがズレてしまうとすべてが終わります。なので、しっかり何について論じなければならないのか時間をかけて把握してください。
課題文やテーマに対し、どのような意見を主張するのかを決めましょう。
その意見を主張する理由をいくつか挙げ、さらになぜそう思うのか、根拠を箇条書きにしてまとめることがポイントです。
決めたテーマと主張をもとに、先ほどの3段構成に従って論述します。
すでに書く内容や構成はできているはずなので、誤字や脱字に注意して書いてください。
情報収集が必要
過去問を見てわかったと思いますが、「仕事内容や時事、今までの経験談」が必要です。
ただ自分の考えを書くだけでは評価はもらえないため、事前に情報収集をしておくことが大切。
マイナス評価を受けない書き方
どれだけ上手に文章が書けても、以下に該当する答案はマイナス評価を受けてしまいます。
- 雑、汚い
- 原稿用紙の使い方
- 誤字・脱字
- 横文字だらけ
- 一文が長い
なかでも誤字・脱字や文体(常体・敬体)の混同は大きく減点されてしまいます。
- 「常体」・・・文末が「である」「だ」形
- 「敬体」・・・文末が「です」「ます」の形
細かいところですが、よく見直す癖をつけてください。
- 書き方は「三段型(序論・本論・結論)」を使って執筆
- 書くには前提知識(時事の情報や仕事内容など)が必要
- 書いた答案は添削を受けて弱点を把握することが上達のポイント
東京消防庁消防官採用試験 論文・作文対策はいつからやるべきか?
結論をいえば、人によります。
「何を当たり前のことを言っているんだ!」と思うかもしれませんが、事実なので…。
というのも、あなたが文章を書くのが得意と思いこんでいるなら本番1カ月前でもよいかもしれませんし、まったく苦手ならもっと早くやるべきだからです。
とはいえ、とりあえず書いてみて評価を受けてから判断することをオススメします。
論作文の出来がかなり合否に関わってくることを踏まえて対策するようにしましょう。
その他の試験対策は「【初心者向け】東京消防庁採用試験の内容は?傾向と勉強方法を解説」をご覧ください。