【初心者向け】東京消防庁採用の試験内容(科目)と傾向を徹底解説

東京消防庁の試験内容(試験科目) (1)
この記事でわかること
  • 東京消防庁採用試験の内容(科目)
  • 東京消防庁採用試験の傾向

今回は、東京消防庁採用の試験内容(科目)を解説します。

効率よく対策できるかどうかは、試験内容や傾向をどれだけ理解しているかが重要です。そのため、本記事では試験内容だけでなく、それぞれの傾向についてもまとめています

※採用試験の概要は『東京消防庁の消防官になるには?採用試験の概要と対策ガイド2023』で解説しています。始めて受験する方は合わせてチェックしましょう。

目次

東京消防庁採用試験の内容(科目)

東京消防庁採用試験は、二段階選抜方式で行われます。まず一次選考で受験者をふるいにかけ人数を絞ります。その後、一次選考の合格者を対象に二次選考を行い最終合格者を決定。

具体的な試験内容(科目)は、以下のとおりです。

一次試験

  • 教養試験
  • 論作文
  • 適性検査

※一次試験では、教養試験の成績が一定点に達しない場合は、論作文の採点を行いません(不合格)。

二次試験

  • 身体検査
  • 体力検査
  • 口述試験

※最終合格は、一次試験と二次試験及び受験資格の確認結果を総合的に判定して決定します。

東京消防庁採用 教養試験の傾向

試験時間120分
問題数45問
試験レベルⅠ類「大学卒業程度」
Ⅲ類「高校卒業程度」
出題形式五肢択一式
解答方式マークシート

教養試験とは、 計算力や読解力を測る『一般知能』と、今までに勉強してきた基礎学力を測る『一般知識』で構成される筆記試験のことです。

制限時間120分で、45問に解答します。
出題形式は、5つの選択肢から正しい(誤りの)肢を選ぶ「五肢択一式」。

出題科目の多くは、中学校から高校までに習う内容ばかりです。

一般知能数的推理数的推理、判断推理、空間把握、資料解釈
文章理解現代文、英文
一般知識社会科学政治、経済、社会
人文科学日本史、世界史、地理、国語、英語
自然科学数学、物理、化学、生物
令和4年度の情報より

そのため、問題レベルは高くありませんが、科目数が多いので対策に苦労している人は多いです。やみくもに手をつけるのではなく、出題傾向をきちんと理解して対策しましょう。

詳しい傾向や勉強方法を【独学向け】東京消防庁採用の教養試験とは?勉強法と出題傾向を解説でまとめているので、参考にしてください。

東京消防庁採用 論作文の傾向

試験時間90分
文字数800字以上~1200字以内
形式Ⅰ類「論文試験」
Ⅲ類「作文試験」

論作文は、自分の考えや主張を論理的に説明する文章形式の試験です。筆記試験では判断できない、論理的思考力や読解力、人間性などを総合的に測ることを目的としています。

受験者からの報告や開示データ、他市の配点から、論作文の重要度はかなり高いことが推測できます。事実、教養試験の点数が低くくても合格できているのです。

勉強すればしただけ成果が見える筆記試験とは違い、客観的な評価(添削してもらうこと)でしか習熟度がわからないため、なんとも厄介な試験といえるでしょう。

傾向や過去の出題テーマなどを【東京消防庁の論作文対策】過去問や傾向から書き方まで徹底解説でまとめています。参考にしてください。

東京消防庁採用 身体検査の傾向

身体検査は、消防官として職務遂行に必要な身体(四肢関節機能含む。)や健康度を検査します。

主な検査項目は以下のとおり。

視力視力(矯正視力を含む)が0.7以上、かつ、一眼でそれぞれ0.3以上。なお、裸眼視力に制限はありません。
色覚石原式色覚検査で実施。
聴力オージーメータを使用し、純音聴力検査を実施。
その他尿検査、胸部X線検査、心電図、血液検査により健康度を検査。

視力などに不安がある人は、あらかじめ眼科などを受診しておきましょう。

東京消防庁採用 体力検査の傾向

体力検査とは、消防官として必要な、基礎的な体力が備わっているかどうかを判断する試験のことです。

検査種目は以下のとおり。

1㎞走6分間で走りきるペース(グループ制)
反復横とび20秒間
上体起こし30秒間
立ち幅とび2回実施
長座体前屈2回実施
握力左右1回実施
腕立て伏せ15回(合図に従い上げ下げ)
※最後は10秒間キープ
令和4年度の情報

なお、正確なフォームで行わないとカウントされないので注意が必要です。正しいフォームややり方については、文部科学省の資料「新体力テスト実施要項」を参考にするといいでしょう。

東京消防庁採用 口述試験の傾向

試験時間20分~30分
面接官3人
形式個人面接

口述試験とは、志望動機や自己アピールなどを問うことで、あなたが東京消防庁の消防官として相応ふさわしいかどうかを評価・判断する面接試験のことです。形式は個人面接。

関連記事東京消防庁の面接カードはいつ提出する?内容や書き方を徹底解説

個人面接は1人の受験者に対して、集中してチェックできるため、面接官は様々な観点から評価することができます。また、集団面接とは違い、受験者は自分一人だけなので緊張しやすい形式ですが、他の受験者がいないことから集中でき、自分をアピールしやすいという利点があります。

間違いのない回答を目指すことも重要ですが、あまりマニュアルに頼るのではなく、それ以上に自分らしさや消防官への熱意をアピールできるように準備していきましょう。

面接試験で聞かれた質問や対策方法は東京消防庁採用の面接対策!過去の質問や落ちる人の特徴を解説でまとめています。

まとめ

今回は、東京消防庁採用試験の内容(科目)と傾向を解説しました。効率よく対策を始めるには試験内容の理解が重要なので、必ず把握してください。

再度、試験内容をまとめます。

一次試験教養試験消防官として必要な一般教養についての択一式試験。
論作文試験テーマにそって、自分の考えを論じる記述式試験。
適性検査消防官としての適性を測る検査
二次試験身体・体力検査消防官として職務遂行に必要な身体、体力及び健康度を検査
口述試験個人面接を実施

対策することは多いので、やみくもに進めるのではなく、傾向を把握してから始めましょう。

今回は以上です。

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この記事を書いた人

公務員試験の指導を13年間やっています。新卒で大手専門予備校に就職→公務員課で5年間勤務、在職中に公務員試験を受験するも不合格→退職→公務員試験の勉強→国立大学法人、政令市、市役所に合格→現在、某大学の職員として8年目。 2018年6月からサイトを運営中。普段はカフェで珈琲飲んでます。

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