- 令和4年度東京消防庁三類採用試験の実施結果
- 東京消防庁の合格者が多い理由
- 東京消防庁三類採用試験の過去の倍率推移
本記事では、東京消防庁消防官三類(高卒者)採用試験の倍率について、最新年度から過去の推移まで詳しくまとめています。
実施状況を把握して、合格に向けて準備を始めましょう。
令和4年度東京消防庁三類(高卒者)採用の倍率は?
東京消防庁採用試験は、全国の消防官志望者が受験する公務員試験の一つです。
そんな人気のある東京消防庁の倍率は、過去10年間で27.4倍(令和元年)を記録したこともあります。しかし、最近は受験者数の減少に伴いガクッと下がっています。
令和4年度(2022年実施)の実施結果は以下のとおりです。
全体の結果
受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
---|---|---|
2,742 | 428 | 6.4 |
一次試験の結果
受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
---|---|---|
2,742 | 1,176 | 2.3 |
二次試験の結果
受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
---|---|---|
815 | 428 | 1.9 |
東京消防庁三類(高卒者)採用の合格者が多い理由
東京消防庁では、採用人数よりも多くの合格者を出す傾向があります。合格者が多い主な理由は以下のとおりです。
- 併願者が合格を辞退するから
- 採用後(消防学校や1年以内)に一定数が辞めるから
年度によって余剰人数は違いますが、平均1.7倍ほどです。とはいえ、あまり余剰人数に期待せず、採用予定人数の中に入れるよう準備しましょう。
関連記事:東京消防庁採用の難易度と合格することは想像以上に難しい理由
少し多めに採用するのは、消防官ならではの理由もあります。例えば、治安維持を考えると、消防官は必ず一定以上の人数が必要になりますよね。仮に辞退者や退職者が想定より少なくても、翌年の採用人数で調整すれば良いだけですから、多い分には問題ないのです。
東京消防庁三類(高卒者)採用 過去の倍率推移
ここでは、東京消防庁三類(高卒者)採用の過去(平成25年度から令和3年度まで)の倍率推移をまとめています。
実施年度 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
---|---|---|---|
平成25年 | 6,196 | 427 | 14.5 |
平成26年 | 7,207 | 406 | 17.8 |
平成27年 | 7,148 | 496 | 14.4 |
平成28年 | 6,829 | 370 | 18.5 |
平成29年 | 6,913 | 347 | 19.9 |
平成30年 | 6,500 | 368 | 17.7 |
令和元年 | 5,723 | 209 | 27.4 |
令和2年 | 4,005 | 522 | 7.7 |
令和3年 | 4,678 | 231 | 20.3 |
一次試験や二次試験の倍率も知りたい方は、【東京消防庁採用】一次試験と二次試験の倍率を徹底解説!でまとめているので参考にしてください。
まとめ|東京消防庁三類(高卒者)採用試験の倍率は低下傾向
今回は、東京消防庁三類(高卒者)採用の倍率をまとめていました。
過去10年間の平均倍率は15.2倍と、他の公務員試験と比べて高い傾向にあります。しかし、本気で合格を目指して対策する人が少ないことや予定の採用人数よりも多くの合格者を出すことを考えると、そこまで倍率にビビる必要はありません。
倍率にこだわらず、一問でも多く教養試験の問題を解く、一枚でも論文を書く、面接対策として志望動機を考えるなど、合格に向けて行動を始めてくださいね。
今回は以上です。