- 入国警備官採用試験のボーダーライン(合格最低点)は何割取れれば合格できるの?
- 結論:6割取れれば安全圏、5割前後で合格している年もあるので、そこまで高得点は必要ない。
これから入国警備官採用試験の受験勉強をはじめる上で、ボーダーライン(合格最低点)は多くの受験者にとって気になる指標ですよね。
とはいえ、具体的な数値まで入出国在留管理局(人事院)は提示してくれていないため、「何割ぐらい正答できれば受かるのか」がさっぱり見当もつかないはず。
そこで本記事では、過去のボーダーラインを解説していきます。合格点を超えるためのコツも紹介しているので参考にしてください。

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【前提知識】入国警備官採用試験 合格者の決定方法
入国警備官採用試験の合格者は、各試験種目の成績を総合して決定されます。そのため、一つの試験に偏った対策をするのではなく、バランスよく行うことが重要です。
一次合格者の決定方法
一次試験の合格者は、警備区分(一般)は基礎能力試験の正答数をそのまま用いて決定し、社会人区分は基礎能力試験の正解した問題数をもとに、下記の方法で標準点を算出し、その標準点の合計で決定します。
標準点の算出方法

二次合格者の決定方法
最終合格者の決定方法は以下のとおり。
一般(警備官)
作文、人物、身体、体力検査に合格した者について、基礎能力試験の得点に基づいて決定する。
社会人区分
身体及び体力検査に合格し、作文試験において基準点以上であり、かつ、人物試験においてA~C評価である者を対象として、一次試験の結果を踏まえて決定。

なお、試験ごとの基準点があります(筆記3割、面接C以下)。一つでも基準点に達していないと総合点を超えていても不合格(=足切り)となります。
入国警備官採用試験 一次試験の合格最低点(ボーダーライン)
「入国警備官になるには?採用試験の難易度と対策のポイント5つを解説」でも解説していますが、入国警備官採用試験の合格最低点(ボーダーライン)は低いです。
合格最低点は、試験レベルや採用数によって変動するため一定ではありませんが、だいたい6割あれば合格できています。
2019年から2021年までのボーダーラインをまとめたので、確認してみましょう!
2019年(令和元年度)のボーダーライン
- 警備官:24問以上(40問中)
- 社会人:23問以上
2020年(令和2年度)のボーダーライン
- 警備官:22問以上(40問中)
- 社会人:26問以上
2021年(令和3年度)のボーダーライン
- 警備官:25問以上(40問中)
- 社会人:22問以上
自分の標準点を上げるには配点比率が高い基礎能力試験で得点を取ることがポイントになるので、優先して勉強するようにしましょう。
試験科目や対策方法は下記記事で解説しています。
関連記事:入国警備官採用試験の内容は?試験科目や効率よく勉強する手順
入国警備官採用試験で合格最低点(ボーダー)を超えるコツ
入国警備官採用試験の合格最低点(ボーダー)は低いので、傾向を把握して効率的に勉強することが大切です。
効率よく勉強するには、次の2つを意識すること。
- 主要科目から勉強する
- 出題範囲を絞る
それぞれ解説していきます。
主要科目から勉強する
1つ目のポイントは、主要科目から勉強すること。
入国警備官採用試験の主要科目は次の3つ。
- 数的推理
- 判断推理
- 文章理解
これらの科目は、必須解答であるうえに、問題数も多いため得点できないと合格点に達することは難しくなります。逆に言えば、主要科目で点数が取れると勉強の負担を減らせるので、優先して勉強しましょう。
関連記事:入国警備官採用試験の内容は?試験科目や効率よく勉強する手順
出題範囲を絞る
2つ目のポイントは、出題範囲を絞ること。
というのも公務員試験は出題範囲が膨大なので、まともに勉強すると試験までに終えることができません。例えば、主要科目の一つである判断推理は22分野で構成されています。
仮に1分野10時間を使って勉強すると220時間もかかる計算になりますよね。
やることが多い試験なので傾向を把握して効率性を重視して勉強しましょう。具体的な勉強方法を下記記事で解説しています。
関連記事:入国警備官採用試験の勉強は何から?教養試験の過去問を徹底分析!
できる範囲で高得点を目指そう!
本記事は入国警備官採用試験の合格最低点(ボーダーライン)をまとめていました。
傾向を把握して効率よく勉強できれば合格点を超えることは余裕です。
配点は筆記試験が一番高いので、可能な限り高得点を目指して勉強していきましょう。
とはいえ、面接や作文をおろそかにしていると最終的に落ちてしまう可能性があるのでバランス良く取り組むことが大切です。