もっとも知りたいデータの一つ競争倍率。
なぜ、競争倍率はそんなに知りたい情報なのでしょうか。
それは、どのくらいの人が受験し、合格したのかを知ることで難易度をある程度測はかれるものが「競争倍率」だからです。
“倍率=難易度”とストレートには言えませんが、客観的な難しさを知るうえでは把握しておくべきデータなんですよね。
そこで本記事では、航空保安大学校学生採用試験の倍率について、最新年度から過去の推移まで詳しくまとめています。
実施状況を把握して、合格に向けて準備を始めましょう。
*合格に向けて準備を始めたい方は『【難しい】航空保安大学校の偏差値は?難易度や入試対策のコツ』をご覧ください。試験の全体像を網羅したガイドブックです。
航空保安大学校の倍率
2023(令和5)年度航空保安大学校学生採用試験の最終倍率は2.1倍でした。
これは、2022(令和4)年度の2.6倍と比べて低下しており、過去最低の結果となっています。
近年の倍率推移は次のとおり。
実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
---|---|---|---|
2023 | 251 | 120 | 2.1 |
2022 | 316 | 120 | 2.6 |
2021 | 280 | 126 | 2.2 |
2020 | 429 | 121 | 3.5 |
2019 | 440 | 132 | 3.3 |
2018 | 579 | 106 | 5.5 |
2017 | 569 | 102 | 5.6 |
2016 | 542 | 111 | 4.9 |
2015 | 538 | 112 | 4.8 |
2014 | 540 | 127 | 4.3 |
- 人事院資料より作成
- 航空情報科、航空電子科の合計値(男女合計)
また、選考区分は航空情報科と航空電子科の2種類あり、その選考区分によって受験者数や合格者数(採用者数)、倍率は異なります。
選考区分ごとの倍率(実施結果)を以下にまとめたので、ぜひ参考にしてください。
航空情報科
2023年度(令和5年実施)航空保安大学校学生採用試験 航空情報科の倍率は3.2倍でした。
これは、最も低倍率だった2021年度(令和3年実施)の3.4倍と比べて低くなっており、過去最低を記録しています。
これまでの倍率は次のとおり。
実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
---|---|---|---|
2023 | 140 | 44 | 3.2 |
2022 | 193 | 42 | 4.6 |
2021 | 165 | 48 | 3.4 |
2020 | 257 | 53 | 4.8 |
2019 | 270 | 62 | 4.4 |
2018 | 371 | 40 | 9.3 |
2017 | 303 | 37 | 8.2 |
2016 | 320 | 40 | 8.0 |
2015 | 321 | 45 | 7.1 |
2014 | 314 | 50 | 6.3 |
- 人事院資料より作成
- 男女の合計値
航空電子科
2023年度(令和5年実施)航空保安大学校学生採用試験 航空電子科の倍率は1.5倍でした。
これは、最も低倍率だった2021年度(令和3年実施)と同じであり、依然として低倍率が続いています。
これまでの倍率は次のとおり。
実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
---|---|---|---|
2023 | 111 | 76 | 1.5 |
2022 | 123 | 78 | 1.6 |
2021 | 115 | 78 | 1.5 |
2020 | 172 | 68 | 2.5 |
2019 | 170 | 70 | 2.4 |
2018 | 208 | 66 | 3.2 |
2017 | 266 | 65 | 4.1 |
2016 | 222 | 71 | 3.1 |
2015 | 217 | 67 | 3.2 |
2014 | 226 | 77 | 2.9 |
- 人事院資料より作成
- 男女の合計値
航空保安大学校の倍率に関する質問FAQ
航空保安大学校学生採用試験の倍率に関する、よくある相談・質問に回答します。
航空保安大学校の倍率は高い?低い?
低いです。
多くの公務員試験では5倍前後、高くても10倍程度です。同じ国家公務員の中でも裁判所事務官(高卒)の倍率は10倍超えは当たり前。
これら試験と比較するとかなり低いと言えます。
また、国家公務員試験(高卒)の難易度ランキングでは10職種のうち7位でした。
航空保安大学校の一次試験倍率は?
情報科は約1.3倍~2.0倍、電子科は約1.1倍です。
詳細は次のとおり。
選考区分 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
---|---|---|---|
情報科 | 140 | 105 | 1.3 |
電子科 | 111 | 104 | 1.1 |
一次試験の合格者は、基礎能力試験と学科試験の点数で決定します。
とくに基礎能力試験は科目・範囲ともに膨大なので、出題傾向を理解してから勉強を始めましょう。
航空保安大学校の基礎能力試験について、詳しくは次の記事で解説しています。
航空保安大学校の二次試験倍率は?
情報科は約2.0倍、電子科は約1.3倍です。
詳細は次のとおり。
選考区分 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
---|---|---|---|
情報科 | 89 | 44 | 2.0 |
電子科 | 91 | 76 | 1.2 |
二次試験(最終合格者)は、全試験の総合成績順に決定します。
資格試験のように筆記試験の点数を取れば合格できるものではなく、面接などによる人間性が最重視されるため、努力がそのまま結果に結びつかない難しさがあります。
そこを理解・意識してバランスよく対策してください。
航空保安大学校の面接について、詳しくは次の記事で解説しています。
航空保安大学校の女性倍率は?
情報科は約2.7倍~4.0倍、電子科は約1.3倍~1.5倍です。
詳細は次のとおり。
選考区分 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
---|---|---|---|
情報科 | 68 | 24 | 2.8 |
電子科 | 24 | 19 | 1.3 |
以上、航空保安大学校学生採用試験の倍率についてでした。
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!