この記事では、警視庁警察官採用の教養試験について解説します。
- 教養試験の概要(試験科目や合格点)
- 教養試験の出題傾向を徹底解説
- 教養試験の効率的な勉強方法
対象区分:一類、三類
教養試験の科目や出題傾向、勉強方法をわかりやすくまとめたので警視庁の警察官を目指す方はぜひ参考にしてください。
教養試験は誰でも簡単に勉強できるものではありませんが、本記事で紹介する内容を理解して実践すれば効率よく勉強を進めることができますよ。
警視庁の出題傾向を科目別・分野別に分類したデータを作成しました。科目ごとにどの分野が良く出ている(出ていない)のか簡単に把握可能!無駄な時間や労力を消費せず、効率よく勉強を進めたい方にはオススメです。

【概要】警視庁採用の教養試験とは?
教養試験とは、 計算力や読解力を測る『一般知能(数的処理、文章理解)』と、今までに習った基礎学力を測る『一般知識(社会・人文・自然科学)』で構成される筆記試験のことです。
試験概要
試験時間 | 120分 |
問題数 | 50問 |
レベル | 一類:大学卒業程度 三類:高校卒業程度 |
出題形式 | 五肢択一式 |
解答方式 | マークシート |
試験科目
警視庁の教養試験では、以下の5分野19科目から出題されます。各分野の内容は以下のとおりです。
分野 | 試験科目 |
---|---|
数的推理 | 数的推理、判断推理、空間把握、資料解釈 |
文章理解 | 現代文、英文 |
社会科学 | 政治、経済、社会、倫理(思想) |
人文科学 | 日本史、世界史、地理、国語、英語 |
自然科学 | 物理、化学、生物、地学 |
このように、教養試験にはさまざまな科目があり、幅広い知識が求められます。各科目の試験範囲も広いため、出題傾向を理解し、効率的に勉強することが大事です。
警視庁採用試験の過去問はダウンロードできる?入手方法と使い方を参考にしてください。
問題を見たいなら合格ライン
合格ラインは非公開であり、採用人数や問題レベルによっても変動するため確かなことは言えませんが、合格者からの情報提供や過去のデータから6割程度だと推測できます。
教養試験の問題数は50問であり、そのうち25〜30問の正解ができれば合格の可能性が高いと言えるでしょう。

余談ですが、点数にバラツキがあるのは警視庁は論作文の重要度が高いからです。実際に教養試験で点数の低い人が合格できているんですよね。
満点を目指して勉強ガチ勢になるのもいいですが、6割を安定してとれるような勉強をしてください。
以上が、教養試験の概要です。
高校・大学受験に比べると試験科目が倍増するので、科目の多さに手こずることがあります。これまでの受験勉強とは少し違った工夫が必要なので、次の章では対策方法を詳しく紹介しますね。
【対策】警視庁採用の教養試験を効率よく勉強するには?
警視庁の教養試験は、高校までにきちんと勉強してきた人からすれば、それほど難しいわけではありません。しかし、試験科目数は5分野19科目もあり、出題範囲も膨大なので、対策に多くの時間を取られてしまいます。
そんな教養試験を効率よく勉強する方法を解説します。
優先順位をつける
まずは、科目別の問題数を確認し、どの科目にどの程度の時間を割くべきかを判断しましょう。
試験科目 | 一類 | 三類 |
---|---|---|
数的推理 | 7 | 7 |
判断推理 | 5 | 5 |
空間把握 | 3 | 3 |
資料解釈 | 2 | 2 |
現代文 | 6 | 6 |
英文 | 2 | 2 |
政治 | 4 | 3 |
経済 | 1 | 3 |
社会 | 4 | 3 |
倫理 | 1 | 1 |
日本史 | 2 | 2 |
世界史 | 2 | 2 |
地理 | 2 | 2 |
国語 | 3 | 3 |
英語 | 2 | 2 |
物理 | 1 | 1 |
化学 | 1 | 1 |
生物 | 1 | 1 |
地学 | 1 | 1 |
この表をみると、判断推理、数的推理、現代文などの科目は出題数が多いことがわかります。したがって、これらの科目から勉強を始め、その後、あなたの得意科目に時間を割くようにしましょう。
出題傾向に合わせて勉強する
教養試験は受験する試験によって出題範囲が異なります。
例えば、数的推理では『速さ』が良く出ると言われていますが、警視庁の数的推理でも同様の傾向があるかどうかは、過去問を分析をしないと判断できません。
せっかく時間をかけて勉強したのに、その範囲がまったく出ていなかったら努力が水の泡です。そうならないためにも、出題傾向に合わせた勉強をしてください。
復習に重点をおく
新しい問題をたくさん解くことが勉強だと思っている人もいますが、効率よく知識を覚えるには、先に進むことよりもどれだけ復習をしたかが重要です。特に翌日の復習が知識の定着に欠かせません。
復習するタイミングですが、僕は勉強した箇所は3日連続で見るというルールで覚えていきました。
1日目 | 問題1〜10をやる |
2日目 | 問題1〜10を見直して、問題11〜20をやる |
3日目 | 問題1〜20を見直して、問題21〜30をやる… |
最初は大変かもしれませんが、1カ月ほど続けてみると、反復練習の効果が見えてくると思います。復習に時間を割くことで、効率的に知識を定着させ、試験での成果につなげましょう。
警視庁採用の教養試験に関する質問FAQ
ここでは、お問い合わせフォームからよく寄せられる質問をまとめています。
第1回、第2回、第3回の試験傾向は同じですか?
問題レベルや出題数(科目別の問題数)は同じです。しかし、出題範囲は違います。なので、受験する試験の出題範囲を理解してから勉強するようにしてください。
参考書・問題集や勉強のやり方は同じでOKです。
過去問はどこで入手できますか?
警視庁情報公開センターで問題と解答を閲覧、コピーすることができます。
解説はありませんが、最新の問題を見ることができるので、出題内容や形式、問題レベルを測るには十分に役立つでしょう。
その他、過去問を入手する方法は警視庁採用試験の過去問はダウンロードできる?入手方法と使い方で解説しています。
オススメの参考書は?
一類は「スーパー過去問ゼミ」、三類は「オープンセサミ」です。




試験範囲の多くを網羅している情報量の多い参考書ですが、使い方を誤ると勉強時間を無駄にしてしまうことがあります。
そこで、これらの参考書に合わせて過去10年分の出題範囲を科目別・分野別に分類した「note」を公開しています。このデータを活用することで、試験範囲を正確に理解し、勉強時間の効率化につなげることができますよ。ぜひ活用してください。
警視庁の教養試験を徹底分析したデータ!
過去10年間の出題傾向を集約した「note」はこちら!
まとめ|警視庁採用の教養試験は出題傾向を理解して対策を始めよう!
今回は、警視庁採用の教養試験について、試験科目や傾向、効率的な勉強の進め方まで解説しました。
教養試験の問題は、高校までにきちんと勉強してきた人からすれば、それほど難しいわけではありません。それなのに多くの受験者が悩んでいるのは、試験科目が多いからです。
数的推理 | 数的推理、判断推理、空間把握、資料解釈 |
文章理解 | 現代文、英文 |
社会科学 | 政治、経済、社会、倫理 |
人文科学 | 日本史、世界史、地理、国語、英語 |
自然科学 | 物理、化学、生物、地学 |
1科目あたりの範囲も広いので、出題傾向を理解してから勉強することが大切です。出題のない分野に時間をかけても意味がありません。出題範囲を把握して、無駄な時間と労力を省き勉強しましょう。
警視庁の出題傾向を科目別・分野別に分類したデータを作成しました。科目ごとにどの分野が良く出ている(出ていない)のか簡単に把握可能!無駄な時間や労力を消費せず、効率よく勉強を進めたい方にはオススメです。