【一類・三類】警視庁の教養試験科目を解説【出題傾向と勉強法】

警視庁警察官の試験科目と勉強方法

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多くの受験者を悩ませる試験が、本記事で解説する「教養試験」です。

「教養試験はどんな科目・傾向なのか」「教養試験の効率的な勉強方法が知りたい」という方は、ぜひ参考にしてください。

試験の概要を知ることは、合格への第一歩。まずは、教養試験がどんなものか、大まかにつかんでいきましょう。

*合格に向けて準備を始めたい方は『対策ガイド2024|警視庁採用試験の難易度は?内容と傾向を解説』をご覧ください。傾向や対策方法をまとめたガイドブックです。

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警視庁採用 教養試験の科目

教養試験は、計算力や読解力を測る「一般知能科目」と、高校までに習った基礎学力を測る「一般知識科目」で構成されています。

とにかく出題科目が多く、その数は次の”19科目“に上ります。

分野試験科目
一般知能数的処理数的推理|判断推理|空間把握|資料解釈
文章理解現代文|英文
一般知識社会科学政治|経済|社会|倫理
人文科学日本史|世界史|地理|国語・文学|英語
自然科学物理|化学|生物|地学
*一類、三類共通

数的処理

思考力や判断力を測る領域で、次の4科目から出題されます。

  • 数的推理
  • 判断推理
  • 空間把握
  • 資料解釈

問題例

警視庁警察官採用試験の過去問題(数的推理)
令和4年度第1回警視庁Ⅰ類より

数学的要素が強いため苦手とする受験者は多いです。

しかし教養試験のなかで問題数が最も多く、50問のうち17問程度の出題があります

そのため、数的処理でどれだけ得点できるかどうかが合否に大きく影響するといえるでしょう。

文章理解

読解力を測る領域で、次の2科目から出題されます。

  • 現代文
  • 英文

問題例

警視庁警察官採用試験の過去問題(現代文)
令和4年度第1回警視庁Ⅰ類より

英文は慣れるまでに時間が必要ですが、現代文は対策なしでも正解することは可能です。

問題数はそこそこ多く(50問中8問)、正解できれば他科目の負担を減らせるので、得点源にできるといいですね。

ガッツリやる科目ではないため、1日1問〜2問をコンスタントに解き、文章を読むことに慣れておきましょう。

社会科学

中学〜高校までに学んだ公民や現代社会に関する知識を測る領域で、次の4科目から出題されます。

  • 政治
  • 経済
  • 社会
  • 倫理(思想)

問題例

警視庁警察官採用試験の過去問題(政治)
令和4年度第1回警視庁Ⅰ類より

一般知識の中では出題範囲が狭く、取りかかりやすい領域です。

一般知識科目の中では、1科目あたりの問題数が多いので、優先して対策するといいでしょう。

また、時事(最近起きた出来事)に関する出題もあるため、普段からニュースや新聞などを読んで情報収集も必要です。

人文科学

中学〜高校までに学んだ社会や言語に関する知識を測る領域で、次の5科目から出題されます。

  • 日本史
  • 世界史
  • 地理
  • 国語・文芸
  • 英語

問題例

警視庁警察官採用試験の過去問題(日本史)
令和3年度第2回警視庁Ⅲ類より

暗記科目なので覚えてしまえば簡単に点を取れます。しかし、出題範囲が膨大なうえに問題数も1科目あたり1~2問なのでコスパを意識して勉強することが大事です。

全科目・全範囲を勉強するより、出題頻度の高い分野に絞って覚えることがポイントです。

えもと

中でも、国語は3問も出題があるうえに、覚えることも少ないため得点源にするといいでしょう。

自然科学

中学〜高校までに学んだ理科に関する領域で、次の4科目から出題されます。

  • 物理
  • 化学
  • 生物
  • 地学

問題例

警視庁警察官採用試験の過去問題(物理)
令和4年度第1回警視庁Ⅰ類より

物理、化学は計算問題を含むため避けがちですが、基礎的な問題だけでも解けるように公式や知識を覚えるといいでしょう。

一方で生物と地学は理系科目の中でも暗記部分が大半を占めるので、上記2科目が苦手なら生物と地学は必ず解けるように勉強してください。

このように教養試験の科目数はハンパないため、戦略を立てて勉強することが大事です。

えもと

適当に勉強を進めても時間だけが過ぎていくので、後述している戦略を参考に勉強しましょう!

警視庁採用 教養試験の傾向

ここでは、教養試験の傾向を解説します。

区分一類三類
試験時間120分120分
問題数50問50問
レベル大卒程度高卒程度
出題形式択一式択一式
解答方式マークシートマークシート
第1回〜第3回共通

速読・速答力が必要

問題1問あたりに使える時間は2分程度しかありません。

教養試験の制限時間は120分です。対する問題数は50個もあるので、単純計算すると”1問あたり2分程度”で解かないと時間切れになってしまいます。

複雑な問題も含め、すべての問題をこの時間内で解くのは簡単ではありません。

過去問チャレンジ

次の問題を解いてみましょう!
制限時間は3分間です。

警視庁一類の問題
解答をみる(タップして表示)

正解 (5)

どうでした?しっかり3分以内で解けたでしょうか。

実際に、教養試験で時間が足りずに問題を解ききれない人は少なくありません。普段の勉強から時間配分を意識しておくなど、十分な対策をとっておくことが必要です。

暗記系科目が多い

主な暗記系科目

  • 日本史
  • 世界史
  • 地理
  • 政治
  • 経済
  • 社会
  • 倫理

これら7科目の出題数は16問ほど。全体の30%以上を暗記系科目が占めています

同じ公務員試験でも、海上保安官採用試験は25%、東京消防庁でも22%なんですよね。

出題数割合の比較
試験海上保安官東京消防庁警視庁
出題数10問10問16問
割合25%22%32%

暗記系科目は勉強すればすぐに結果がでます。しかし、記憶維持が大変なのと、問題レベルに差があるので安定して点数を取れません。

闇雲に勉強するのではなく、「出題範囲を絞る」、「短期集中型で一気に覚える」といった戦略を立てて対策しましょう。

合格点は6割程度

教養試験の合格点は6割程度です。

合格点が8~9割なら無理ゲーですが、6~7割ぐらいなら出題傾向を理解して正しく勉強すれば十分に取れます

満点を目指して勉強ガチ勢になるのもいいですが、6~7割を安定してとれるような勉強をしてください。

えもと

高校・大学受験に比べると試験科目が倍増するので、科目の多さに手こずることがあります。これまでの受験勉強とは少し違った工夫が必要なので、次の章では対策方法を詳しく紹介しますね。

警視庁採用 教養試験の勉強方法

ここでは、教養試験の勉強を効率よく進める方法(ポイント)を解説します。

  1. 勉強する科目を決める
  2. 最初から勉強しない
  3. 復習メインで進める
Point

勉強する科目を決める

まずは、どの科目から勉強するのか決めましょう。

なぜなら、科目によって問題数が異なるからです。

例えば、数的推理や判断推理は5問~7問出ていますが、物理や生物は1問ずつしか出題されません。

どんなに物理が苦手でも、1問しか出ない科目に時間を使うのは非効率です。

次の表を参考にして、何から手をつけるのか考えてみましょう。

科目別出題数一覧(令和5年度)

試験科目一類三類
数的推理66
判断推理65
空間把握34
資料解釈22
現代文66
英文22
政治33
経済33
社会33
倫理11
日本史22
世界史22
地理22
国語33
英語22
物理11
化学11
生物11
地学11
第1回〜第3回共通
えもと

数的推理や判断推理、政治経済あたりから着手するといいでしょう。

STEP

最初から勉強しない

よく出る分野(章)から勉強しましょう。

間違っても、最初から最後まで満遍なく手をつけるような愚かな勉強はやめてくださいね。

たとえば、一般的な公務員試験だと世界史は「現代(第一次大戦〜)」が頻出分野です。各種参考書や予備校でもそう言われています。

しかし、警視庁ではまったく出ていません(下図参照)。

警視庁三類の出題傾向
(第2回三類のデータ)

なので、一般的な情報を鵜呑みにして現代分野を勉強しても時間の無駄です。

反対に東洋史はよく出ています。なかでも中国史は頻出なので、時間をかけてでも覚えると効率的。

警視庁三類の出題傾向
2回に1回は出ている!
えもと

まずは出るところから!その他の分野は一通り終わってからでOKです。

出題範囲を知る方法

結論、過去問を見て1問ずつ分野ごとに仕分けていくことです。

出ない分野をどれだけ勉強しても0点なので、メンドーですがやりましょう!

過去10年間の出題範囲をまとめたデータを次の記事で公開しています。出題範囲を知って効率よく勉強を始めたい方は参考にしてください。

STEP

復習をメインに進める

覚える方法は参考書を読み込んだり、ノートに書いたり、あなたにあったスタイルでOKです。

しかし、どの方法でも重要なのは、先に進むことよりもどれだけ復習をしたかということ。

たとえるなら、先にどんどん進んで勉強することは、穴の開いたバケツで次々と水をむようなもの。そのままだとんだそばから水が漏れてしまいますよね。

それよりも漏れをふさぐほうがはるかにいい結果になることは明白。

えもと

僕の経験上、どれだけ勉強量を増やしても復習に時間をかけていないと覚えることはできません。僕も勉強時間の7割ぐらいを復習に充てていました。

覚えた翌日に再度見る

では、どのタイミングで復習するのがベストなのでしょうか。

人にもよりますが、僕は勉強した箇所は3日連続で見るというルールで覚えていきました。

要するにその日に解いた問題は短いスパンで3回見るというものです。

1日目問題1〜10をやる
2日目問題1〜10を見直して、問題11〜20をやる
3日目問題1〜20を見直して、問題21〜30をやる…

とくに重要なのが翌日の復習

勉強した次の日に復習しないだけで一気に知識の定着が悪くなります。記憶の法則で有名なエビングハウスの忘却曲線でも人間の記憶力は翌日にガタ落ちすることが立証されていますからね。

最初のうちはけっこうシンドイですが、1カ月ほど続けてみれば結果が見えてくるので、復習メインを意識して勉強していきましょう。

警視庁採用 教養試験でよくある相談FAQ

最後に、教養試験について相談される質問に回答します。

オススメの参考書や問題集は?

オススメの参考書・問題集は次のとおりです。

勉強が苦手な人(点数が4割以下)

勉強できる人(5割以上)

番外編(総仕上げ)

過去問はどこで入手できますか?

警視庁の過去問について、直近2年分の問題・解答を次の記事でまとめています。

勉強時間がありません。間に合いますか?

出題傾向に沿って効率よく勉強すれば、短期間でも合格点を取れます。

警視庁の試験科目は多いですが、出る科目や頻出分野には傾向があります

時間がないからといって適当に勉強しても時間の無駄なので、出る科目・分野に沿って勉強することが大事です。

過去10年間の出題範囲をまとめたデータを次の記事で公開しています。出題範囲を知って効率よく勉強を始めたい方は参考にしてください。

警視庁採用 教養試験対策には戦略が重要

高校までにきちんと勉強してきた人からすれば、教養試験はそれほど難しいわけではありません。

それなのに苦手意識を持ってしまうのは、試験科目・範囲が膨大だからです。なので、多くの人が適当に勉強を始めています。

やることが多い試験だからこそ、攻略するには戦略がとても重要です。

どの科目で点を取りにいくのか、どの分野から勉強するのか、こういった戦略を立てて勉強してください。そうすれば、これまでよりずっとラクに合格点を超えるようになると僕は考えます。

まずは、過去問分析をして出題傾向を把握しましょう。勉強はそれからでも十分に間に合います。

なお、過去10年間の出題範囲をまとめたデータを下記記事で公開しています。手っ取り早く傾向が知りたい方は参考にしてください。

今回は以上です。

その他、警視庁の試験情報を下記記事でまとめています。

タップできる目次