本記事では、警視庁警察官採用試験の過去問とその使い方や目的を解説します。
過去問を正しく使えば、試験の出題傾向を把握できます。逆にいえば、過去問の使い方次第で大きく差が出るということです。
まずは過去問を見て、出題形式や内容、難易度の確認をしてみましょう。
この記事でわかること
- 警視庁一類、三類の過去問
(教養試験、作文、面接) - 警視庁一類、三類 過去問の入手方法
- 警視庁一類、三類 過去問の使い方と目的
その他、警視庁の試験情報はこちらの記事で紹介しています。

警視庁の過去問(試験問題)
ここでは、警視庁の過去問を試験種目ごとにまとめています。
警視庁の試験種目
- 教養試験
- 論作文試験
- 口述試験(面接)
教養試験
警察官一類
なお、他年度の試験問題や出題範囲をまとめたデータを下記記事で公開しています。あわせて確認してください。

警察官三類
なお、他年度の試験問題や出題範囲をまとめたデータを下記記事で公開しています。あわせて確認してください。

論作文試験
警察官一類
これまで最も苦労した経験に触れ、そこから学んだことをどのように警察官の仕事に活かしていきたいか述べなさい。(令和5年度第1回)
警察官三類
規則や決まりごとを守る大切さを感じた経験について触れ、それを警察官の職務にどのように活かしていきたいか、 具体的に述べなさい。(令和4年度第2回)
なお、他年度のテーマや傾向はこちらで公開しています。

口述試験(面接)
警察官一類
- 自己紹介をしてください。
- 志望動機を言ってください。
⇒なぜ警視庁を志望するのですか。
⇒警視庁のイメージを言ってください。 - 長所と短所を簡潔に言ってください。
- 趣味はありますか。
⇒どのくらいやっていますか。
⇒なぜ始めたのですか。 - 語学はどのくらいできますか。
⇒これから極めたい語学はありますか。 - 友人はどれくらいいますか。
⇒友人からどのように思われていると思いますか。
⇒親友の名前と漢字を教えてください。
警察官三類
- 昨夜はどこに宿泊しましたか。
- 志望動機を言ってください。
⇒なぜ警視庁の警察官を志望するのですか。 - 警察官になることを親はなんと言っていますか。
- 警察官の仕事内容をどれくらい知っていますか。
⇒希望部署はありますか。 - 学校では何を学んでいますか。
⇒得意教科はありますか。
⇒なぜ得意なのですか。 - 普段は読書をしますか。
⇒どんな本を読むのですか。
⇒おすすめの1冊を教えてください。 - 新聞はどのくらい読んでいますか。
⇒家で新聞は購読していないのですか。
⇒新聞は必要だと思いませんか。
なお、この他にも聞かれた質問や面接試験の傾向をこちらで解説しています。参考にしてください。

警視庁の過去問を入手する3つの方法
警視庁の過去問を入手する方法を3つ紹介します。
- 警視庁情報公開センターでコピーする
- 予想問題集を購入する
- 先輩や予備校にお願いする
警視庁情報公開センターでコピーする
警視庁情報公開センター(警視庁本部庁舎1階)で、「教養試験」「国語試験」「論作文」の問題と解答を閲覧、コピーすることができます。
解説はありませんが、最新の問題を見ることができるので、出題内容や形式、問題レベルを測るには十分に役立つでしょう。
予想問題集を購入する
手っ取り早く過去問がほしいなら、予備校のTACが出版する書籍「警視庁 過去問+予想問題集」がオススメです。
最新年度を含む数年分の問題と解答、解説が収録されています。
予想問題や購入特典(論文の模範解答など)があるのもいいですね。
これから勉強を始めるなら、持っておきたい1冊です。

先輩や予備校にお願いする
実際に受験した先輩に過去問を譲ってもらうのも手っ取り早いですね。おそらく上記で紹介した書籍は持っていると思うので、そのままもらいましょう。
また、公務員専門の予備校や塾でも過去問は所持しているはずなので、相談すればコピーさせてもらえると思います。
とくに、入手が難しい第2回、第3回や三類の問題などが欲しい人にオススメですね。
過去問の使い方と目的
『過去問は腕試しとして最後に使う』と思っていませんか?
確かにそういう目的もありますが、勉強の総仕上げとして過去問をどれだけ解いても意味がないんですよね。
なので、過去問は勉強の1番初めに使うことが大事です。
ここでは、過去問の目的と使い方を解説します。
現在の学力を把握する
現在の実力(学力)を知ると、どのくらい頑張れば合格できるのか把握できます。
たとえば過去問を解いてみて…。
- 5割以下:基礎がないので中学受験レベルから勉強しなおす
- 7割以下:公務員試験の問題集を使って知識を覚える
- 7割以上:小論文や面接対策に注視する
こんな感じで、過去問を使うことで合格できるのかどうか判断ができます。
出題傾向(範囲)の理解
これが1番の使い道です。
出題傾向というのは、簡単にいうと「どの科目・分野から勉強するか?」というデータのこと。
たとえば、
- 数的推理:5問
- 判断推理:4問
- 政治:1問
- 日本史:1問
という出題傾向があるとしたら、日本史→政治→判断推理→数的推理という順番で勉強するでしょうか?
どんなに日本史が苦手でも、数的推理から勉強した方が効果的ですよね。
勉強となれば過去問を求める人は多いです。しかし、多くの人は過去問の目的や使い方を知らずに勉強しようとしています。
間違っても、全科目に手をつける、最初から最後まで勉強する、といった無駄な時間を使わないためにも出題傾向を理解してから勉強しましょう。
教養試験の出題傾向はこちらでも詳しく解説しています。

まとめ:過去問を制して効率よく勉強しよう!
過去問は勉強するものではなく、出題傾向を理解するためのツールです。どれだけ繰り返し勉強しても意味はありません。
過去問はあくまで「過去」問であって、同じ問題は出ないんですよね(類似問題はでることもあるけど・・・。)過去問を何度も繰り返すのではなく、出題傾向を理解し、その出題範囲を参考書や問題集で覚えていくのが勉強です。
過去問に限らず、目的を決めてテキストを使うのはとても大事なポイントです。何となく使って時間や労力を消費しないようにしてください。
その他、警視庁の内容はこちらで解説しています。参考にして対策を始めましょう。
