【一類・三類】警視庁採用の論作文試験とは?傾向と過去のテーマ

警視庁の論文作文対策

警視庁採用試験の一次選考で行われる論作文試験。

「読書感想文みたいなやつでしょ?」と何となく内容を想像するけど、イマイチどんな試験なのか把握できていないのではないでしょうか。

本記事では、これから論作文対策を始める方向けに、傾向や過去の出題テーマを紹介します。ぜひ参考にしてください。

その他、警視庁の試験情報はこちらの記事でまとめています。

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警視庁採用 論作文試験の傾向

論作文試験とは、課題テーマに沿って文章を書かせることで、受験者の考え方や熱意といった人間性を総合的に判断する記述式の試験です。

区分一類三類
内容論文作文
試験時間80分
文字数1,000字以内
令和4年度の情報

ただ単に文章を書ければいいのではなく、 課題テーマを正しく読み取り、自分の経験や体験を盛り込みつつ説明できているかといった知識の総合的な応用力が問われます

勉強すればした分だけ成果が見える筆記試験とは違い、第三者の評価が解答になるためなんとも厄介な試験といえるでしょう。苦手意識がある人は特に注意が必要です。

警視庁採用 論作文のテーマ

ここでは、警視庁警察官一類、三類採用試験の論作文で出題された過去の課題テーマを紹介します。

警察官一類

令和5年度(2023年実施)

第1回これまで最も苦労した経験に触れ、そこから学んだことをどのように警察官の仕事に活かしていきたいか述べなさい。
第2回
第3回

令和4年度(2022年実施)

第1回これまであなたが人との関わりから学んだことについて触れ、今後それを警察官の仕事にどのように活かしていきたいか述べなさい。
第2回
第3回

令和3年度(2021年実施)

第1回現在、自らの成長に必要なものを理由とともに述べた上で、今後、その成長に向けてどのように努力し、警察官として自らの能力を発揮していきたいか述べなさい。
第2回
第3回

令和2年度(2020年実施)

第1回実施なし
第2回努力して困難に打ち勝った経験と、そこから得たことをどのように警察官として活かしていきたいか述べなさい。
第3回

令和元年度(2019年実施)

第1回警視庁警察官という職業についてあなたの考えを述べた上で、警察官になることに対する自信と不安について述べなさい。
第2回
第3回あなたが今、興味や関心を持っていることについて述べ、それを警察官の仕事にどのように活かしていきたいか述べなさい。

警察官三類

令和4年度(2022年実施)

第2回規則や決まりごとを守る大切さを感じた経験について触れ、それを警察官の職務にどのように活かしていきたいか、 具体的に述べなさい。
第3回

令和3年度(2021年実施)

第2回安全・安心な社会の実現を目指していく上で役に立つあなたの経験・知識を挙げ、どのような警察官を目指すのか、具体的に述べなさい。
第3回

令和2年度(2020年実施)

第2回警視庁警察官を目指す具体的な理由と警視庁の魅力について挙げたうえで、警察官としてやりたいことを述べなさい。
第3回

令和元年度(2019年実施)

第2回理想とする警察官になるために努力したいことと、警察官の仕事に活かせるあなたの「強み」について述べなさい。
第3回

平成30年度(2018年実施)

第2回学生生活の中で得た最とは何ですか。それを警察官としての活動にどのように活かしていきたいか述べなさい。
第3回

警視庁採用 論作文試験でよくある質問FAQ

最後に、警視庁採用の論作文試験でよくある質問に回答します。

Q1 何文字かけばいいですか?

結論、8割以上書きましょう。上限が1000字なので800字程度です。

文字数は誰が見ても一発でわかる評価基準なので、極端に文字数が少ないと減点もしくは採点不可の判定を受けることになるんですよね。

下限(おそらく600字)程度なので、下回らないように気をつけてください。

知識や語彙が乏しいと多くの文字を書くのは難しいので、普段から語彙力も増やしておくといいでしょう。

Q2 いつから対策を始めればいいですか?

書けるまでに最低3ヶ月は必要です。

最低でも以下の知識を身につける必要があります。

  • 課題の把握力(読解力)
  • 文章構成力
  • 表現力
  • 語彙力
  • 漢字(日本語)の知識

そしてこれらの力は短期間で身につくものではありません。

語彙力や漢字の知識くらいなら1ヶ月でも何とかなりますが、他の力を短期間で身につけるのは厳しいです。

論作文の書き方を勉強する

実際に書いてみる

添削を受けて、弱点を知る

何度か繰り返す(最低でも3回)

こういった順番で勉強することになるので、やはり最低でも3ヶ月は必要だと思って学習スケジュールを組んでみてください。

なお、論作文の対策方法(書き方)は下記記事で紹介しています。

Q3 論作文試験でオススメの参考書はありますか?

オススメの参考書は『よくわかる! 公務員試験のための論作文術』です。

模範解答をもとに良い例、悪い例を学べます。

模範解答をそのままコピーするのではなく、自分なりの表現方法やアイデアを加えることが重要です。

模範解答を参考にしながら、自分なりの論文を書けるように努めましょう。

警察官一類(大卒)向け

編集:土屋書店編集部
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警察官三類(高卒)向け

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Q4 論作文試験の配点はどれくらいですか?

警視庁の配点は公表されていませんが、受験者からの報告や開示データ、他県の警察官採用試験から推測すると以下のようになります。

試験内容配点比率
教養試験15%
論作文20%
国語試験5%
面接試験40%
体力検査20%
合計100%

このようにかなり重要だとわかるはずです。実際、教養試験の点数が低い方が合格していることからも論文(作文)の重要度は高いと言えるでしょう。

勉強すればした分だけ成果が見える筆記試験とは違い、解答は添削者の力量次第で変わってくるため、なんとも厄介な試験といえるでしょう。苦手意識がある人は特に注意が必要です。

Q5 論作文で落ちる人の特徴は?

答案を書いたら書きっぱなしの人です。

論作文で落ちる人ほど、書いたら書きっぱなしってことが多いんですよね…。

論作文を書いて誰にも見せないというのは、問題を解いても答え合わせをしないのと同じことです。正解不正解がわからないまま対策を続けても成績は伸びないので、書いた答案は必ず添削してもらいましょう。

学生なら学校の先生、社会人なら予備校やオンライン添削サービスなど、方法はたくさんありますよ。

なお、オススメの添削サービスを以下の記事でまとめています。周りに頼れる人がない方は参考にしてみてください。

警視庁採用 論作文対策は早めに始めることが大事

論作文を攻略するには、多くの時間が必要です。

  • 課題の把握力(読解力)
  • 文章構成力
  • 表現力
  • 語彙力
  • 漢字(日本語)の知識

これらの知識を身につける必要があります。そしてこれらの力は短期間で身につくものではありません

語彙力や漢字の知識くらいなら1ヶ月でも何とかなりますが、他の力を短期間で身につけるのは厳しいです。

論作文の書き方を勉強する

実際に書いてみる

添削を受けて、弱点を知る

何度か繰り返す(最低でも3回)

こういった順番で勉強することになるので、やはり最低でも3ヶ月は必要だと思って学習スケジュールを組んでみてください

今回は以上です。

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