警視庁の警察官になりたい人が最初にぶちあたる壁、警視庁警察官採用試験。
試験対策を始めるうえで、難易度(難しいのか簡単なのか)が気になる人は多いです。
そこで今回は、警視庁警察官採用試験の難易度(難しさ)を徹底解説します。
最初に結論を言うと、警視庁警察官採用試験の難易度は高くないです。でも、合格するのは簡単ではありません。
「これから警視庁警察官を目指したい」「受験勉強を始めたばっかり」という高校生や大学生、社会人の方は参考にしてください。
警視庁警察官採用試験の難易度は?
結論から言えば、警視庁警察官採用試験の難易度は高くないです。
しかし、合格するのは簡単ではありません。
これを詳しく解説します。
倍率は高め
過去10年間の平均倍率が6.9倍と、他の警察官採用試験と比べて高い傾向にあります。
これは警視庁警察官採用試験の試験日が独立しているので、全国から受験者が集まるからです。
しかし、この数値の中には本気で合格を目指して対策する人が少ないことや予定の採用人数よりも多くの合格者を出すことを考えると、倍率が高い=難易度も高いとはなりません。
より詳しい実施結果(倍率)はこちら。
試験問題は中学から高校1年レベル
対策するのに多くの時間が必要な筆記試験のレベルは、中学校や高校で勉強してきた内容です。
たとえば、次はメイン科目の一つである数的推理の問題。
「速さ」という単元で、中学校1年生で学習する内容です。なんとなく覚えているのではないでしょうか。
時間をかければ解ける問題は多いので、大学入試や各種資格試験に比べると難易度は低いと言えます。
警視庁採用の過去問はこちら。
ボーダーラインは6割程度
ボーダーラインがそこまで高くない点も難易度の低さを証明しています。
たとえば、警視庁合格者の報告では、6割前後の点数で最終合格できており、しっかり準備しておけば容易に到達できる水準です。
試験によっては高得点が必要な場合もあるため(裁判所事務官8割、消防庁三類7割など)、比較すると難易度はそこまで高くないと言えます。
全員は合格できない
しかし、警視庁警察官採用試験は競争試験です。つまり、一定数の採用枠に対して、成績上位者から順に合格が決まるため、受験者全員が合格できるわけではありません。
資格試験(英検や漢検など)であれば偏差値の高い人が何人いても基準点を取れれば合格できますが、競争試験では偏差値の高い人たちよりも1点でも多くの点数を取らなければ合格できないのです。
受験者の大半が東大生だったら勝てる気がしないですよね…。
人物重視(面接が重要)
また、最終合格するには、知識や学力だけでなく、警察官としての適性・資質や人間性(コミュニケーション能力)も必要です。
単純に筆記試験の点数を取れば合格できるものではなく、面接・論作文などによる人間性が最重視されるため、努力がそのまま結果に結びつかない難しさがあるんですよね。
これまでの入学試験や資格試験では、知識を詰め込んでいれば合格できたものが、警視庁警察官採用試験では、能力を総合的に評価されるため単に知識を詰め込んでいるだけでは合格できないのです。
何かの試験に偏った対策をするのではなく、どの試験科目もバランスよく対策しましょう。
具体的な試験内容や対策はこちら
警視庁警察官採用試験は難しい?簡単?
難易度だけで考えれば、警視庁警察官採用試験に受かることはそんなに難しくありません。
試験問題は中学〜高校レベルですし、ボーダーラインも5〜6倍程度だからです。しかし、単純に筆記試験の点数を取れば合格できるものではなく、面接・論作文などによる人間性が最重視されるため、努力がそのまま結果に結びつかない難しさがあるんですよね。
適当に勉強を進めるのではなく、試験内容や傾向ををきちん理解してから効率よく行うことが大切です。
本サイトでは、警視庁警察官採用試験合格に必要な情報を多く配信しています。
ぜひ、参考にして対策を始めてくださいね。