【初心者向け】刑務官採用試験の内容は?科目と独学で受かる勉強法を解説

刑務官採用試験の試験内容

刑務官採用試験の試験内容は何があるの?必要な勉強時間や対策方法が知りたいです。
結論:筆記試験(基礎能力試験)のほかに、面接と作文、体力検査がある。勉強時間は500時間ぐらいが平均!

刑務官採用試験の最大の特徴は試験内容が多すぎるということ!

偏差値やボーダーラインは大したことありませんが、試験内容が幅広いので対策は本当に難しんですよね…。なので適当に勉強しても合格は厳しいです!

そこで今回は、刑務官採用試験のおおまかな内容を提示しつつ、受験者の90%以上が苦しんでいる基礎能力試験(教養試験)の具体的な勉強手順まで解説していきます。

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えもと
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ぶっちゃけ、公務員試験には、公務員試験向きの戦略があるので、それを知っているか知らないかは、これからの勉強に大きく影響してきます。本記事を参考に効率的な勉強戦略を理解してみてくださいね。

>>過去の出題傾向をまとめた攻略noteはこちら

過去の傾向が丸わかり!

刑務官採用試験の内容は?筆記と面接がメイン

刑務官の採用試験は、大きく「筆記試験」と「人物試験」に分類できます。

試験は段階式で行われ、まず一次選考で受験者をふるいにかけ人数を絞ります。その後、一次選考の合格者を対象に二次選考を行い最終合格者を決定するという流れです。まずは試験ごとの大まかな内容を把握しましょう。

一次試験の内容

  • 基礎能力試験
  • 作文試験
  • 実技試験(武道区分のみ)

基礎能力試験(教養試験)

対象区分:全区分(共通問題)

計算力や読解力を測る「一般知能」と高校までに習った学力を測る「一般知識」で構成される筆記試験です。

試験レベルは高校卒業程度。具体的な勉強法はこちら

作文試験

対象区分:全区分(共通問題)

作文試験はテーマに沿って文字を書かせることで、受験者の人生観や価値観、公務員としての適性などを評価する試験です。

刑務官は「これまでに頑張ったこと」や「刑務官としてやりたいこと」のような今までの経験から今後の抱負を書かせる傾向があります。今までの経験や体験をもとに書かなければいけないため、普段から生活のことや仕事内容について情報収集が不可欠です。

えもと
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作文試験は一次選考で実施されますが、評価は最終合格の際に使われます(公式案内より抜粋)

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二次試験の内容

  • 人物試験(個人面接)
  • 体力検査
  • 身体検査・測定

人物試験(個人面接)

対象区分:全区分

個人面接では、 筆記試験では判断できない受験者の人間性や公務員への資質・適性、志望意欲などを評価する人物試験です。

面接形態は「個人面接」で、面接官3人に対して受験者が1人で行います。試験時間は15分、過去の経歴や経験、志望動機から今後の抱負まで幅広い質問に回答することが求められます。

えもと
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配点はそこまで高くありませんが、基準を超えていなければ最終合格者の候補に選出されません(=不合格)。対策不足で落ちる受験者が後を絶たないので、できるだけ早い時期から対策することがポイントです。

関連記事刑務官の面接対策はいつから?過去の質問から面接カードの書き方まで解説!

体力検査

対象区分:刑務A、刑務A(社会人)、刑務B、刑務B(社会人)

刑務官として、備えておくべき最低限の体力をチェックする試験です。

検査項目は以下のとおり。

  • 上体起こし30秒間:男子21回以上、女子13回以上
  • 反復横跳び20秒間:男子44回以上、女子37回以上
  • 立ち幅跳び:男子205cm以上、女子147cm以上

この回数は最低基準。これ以上を目標にやることが重要。1項目でも基準に達しない場合、他の試験が満点でも不合格となるため注意しましょう。

合格者の決定方法

一次試験の合格者は「基礎能力試験(教養試験)」の点数で決定。最終合格者は作文・体力・身体検査に合格し、面接でA〜C以上の評価を取った人の中から一次試験の結果を踏まえて総合的に決定します。

関連記事【合格点は低い?】刑務官のボーダーラインと一次合格率を徹底解説

刑務官採用試験の合格に必要な勉強時間

勉強時間が多ければ合格できるわけではありませんが、不合格者の多くは勉強時間が圧倒的に不足しています。

今の学力にもよりますが、ある程度の目標を決めて計画を立てることが重要です。

目安は500時間

予備校や合格者の体験談を聞く感じ「400時間〜500時間」ぐらいの勉強時間を目安にするといいでしょう。

500時間も必要なのか…。と思うかもしれませんが、1日3時間やれば約半年で達成できる勉強時間です。

(勉強時間500時間を達成するまでに必要な期間)
1日の勉強時間期間
2時間9ヶ月
3時間5ヶ月〜6ヶ月
4時間4ヶ月
5時間3ヶ月〜4ヶ月
6時間3ヶ月

効率性を意識して勉強すれば、実際にはもっと少なくても合格は可能です。

短期集中がポイント

また、勉強期間が長ければ逆に効率が悪くなるので注意が必要です。なぜなら、公務員試験の多くは暗記科目であり、人の記憶は長期間になればなるほど忘れてしまうから。

なので、できるだけ短期集中(6ヶ月ぐらい)で覚えていくことが重要です。

刑務官採用試験 基礎能力(教養試験)の勉強法

教養試験(基礎能力)は、計算力や読解力を測る「一般知能」と高校までに習った学力を測る「一般知識」で構成される筆記試験です。

要は科目の多い大学入学共通テスト(センター試験)のようなもので、その多くが高校までに学んだ内容です。一度は勉強したことがある科目ばかりなので馴染みはあると思いますが、科目数は10以上もあるので対策が大変なんですよね…。

まずは、どんな科目が出ているのか簡単に紹介します。

基礎能力(教養試験)の科目

(2019〜2021年試験で出題された科目一覧)
科目主な内容
一般知能数的推理「速さ」や「確率」、「○○算」など、算数や数学の文章題
判断推理「文章条件から推測」や「論理」など、論理的思考力を図る問題
空間把握平面図形や立体図形など、空間把握能力を図る問題
資料解釈「数表」や「グラフ」からデータ、資料、統計値などを読み解く問題
文章理解300~400字程度の「現代文」「英文」を読んで趣旨に合う設問を選ぶ
一般知識社会科学「政治」「経済」「社会・時事」
人文科学「日本史」「世界史」「地理」「倫理」「国語」「英語」
自然科学「数学」「物理」「化学」「生物」「地学」

これらの科目から40問出題されます。試験時間は90分しかないので、時間配分に注意が必要です。

出題は「正誤問題」や「空欄補充」で解答方式は択一式(マークシート)。

基礎能力(教養試験)の得点目標は6割

得点目標は「最低5割」というのが第一目標。年によっては5割でも十分に合格できているからです。配点比率を考慮すれば最終的に6~7割を目安に取れれば十分と言えます。

したがって1科目ずつ深入りするより、頻出科目・重要箇所を把握してピンポイントで勉強することが重要です。くれぐれも全科目・全範囲を満遍なく勉強するような方法は取らないようにしましょう。

関連記事【合格点は低い?】刑務官のボーダーラインと一次合格率を徹底解説

基礎能力(教養試験)の勉強手順

さて、基礎能力(教養試験)の科目や問題数、得点目標がわかったら、いよいよ問題を解くための勉強を始めていくわけですが、いったい何から勉強すればいいか悩みますよね。

結論からいうと、過去問です。これは高校生であっても、大学生・社会人であっても、勉強を始める全員が最初に手をつけてください。このような話をすると、「まだ知識がないので、過去問はある程度の知識がついてからじゃダメですか?」とふざけたことを言う人は一定数いますが、別に真剣に解けと言っているわけじゃありません。

過去問は勉強を楽にするヒントがたくさん詰まった攻略本です。せっかく「こういう問題や範囲を出題しますよ」というヒントが書かれているのに、後回しにするってかなりヤバいですよね。逆に過去問を見ておけば「どの科目が多くでるのか」、「頻出分野はどこなのか」といった出題傾向がわかるので悩まずに勉強することができます。

最重要科目を見極める

勉強するときのポイントは主要科目から手をつけることが重要です。下記のデータ(2021年度の情報)を参考に勉強する科目を考えてみましょう。

数的推理4
判断推理5
空間把握2
資料解釈2
文章理解7
政治2
経済2
社会1
倫理1
世界史2
日本史1
地理2
国語2
英語2
数学1
物理1
化学1
生物1
地学1
【教養試験は何から?】刑務官採用試験の出題傾向と具体的な勉強の手順より抜粋)

教養試験で一番時間がかかる「主要科目」は数的推理、判断推理、資料解釈、文章理解です。出題数が多く、理解するのに時間がかかる、または物理的に量が多いというのが主要因です。

これらの科目にある程度メドが立たないと、合格点を取ることは厳しいので、優先して勉強してください。

つまり、これらの科目の正答率が高ければ高いほど、その他の科目の負担が少なくなるので、効率よく勉強できます。逆に点が取れないと、その他の科目でも点を取らなければいけなくなるため多くの時間がかかってしまうので注意が必要です。

頻出分野から勉強する

また、全範囲を勉強することはNGです。なぜなら、すべての範囲から満遍まんべんなく出題されているわけではないから。

たとえば、主要科目の一つである数的推理の出題範囲は以下の8分野30項目(155ページ)で構成されています。

① 方程式
② 割合
③ 速さ
④ 確率
⑤ 図形の計量
⑥ 整数
⑦ 規則性
⑧ その他

出典:オープンセサミ参考書(一般知能)

過去の出題傾向を見ると、④確率分野は8年連続で出ていますが、全国で頻出の③速さからは過去10年間で5年間しか出題されていません。使える時間は限られているのに、出ない範囲まで時間を使っても損ですよね。

これを間違えると、時間をたくさん使って勉強したのに点数が取れない、つまり不合格という悲惨な結末になってしまいます。過去の出題傾向をしっかり把握しておけば、「どこから手をつければいいのか」なんて悩まなくてよくなります。

まずは試験に必要な全体像をつかみ、最重要箇所から勉強していくようにしましょう。過去問や詳しい出題傾向を下記記事でそれぞれ解説しているので参考にしてください。

関連記事【教養試験は何から?】刑務官採用試験の出題傾向と具体的な勉強の手順

刑務官採用試験の勉強は独学でもやり方次第で可能

刑務官採用試験の内容は幅広く、なかでも基礎能力(教養試験)は科目・範囲ともに膨大なので多くの受験者が対策に苦労しています。その焦りから適当に参考書を買って、出ない科目・範囲を一生懸命勉強したり、重要科目を捨ててしまったり間違った勉強をしてしまい思ったような結果を出せずにいます

冒頭でも言いましたが、公務員試験には、公務員試験向きの戦略があるので、それを知っているか知らないかは、これからの勉強に大きく影響してきます。具体的な勉強の手順は次のとおり。

過去問分析

出題形式、レベルの把握、出る科目と分野の把握をする

最重要科目の決定

出題数の多い科目とそうでない科目を選別して、勉強する最重要科目を決める。

頻出分野に絞って勉強

よく出ている分野とそうでない分野を把握して、頻出事項に沿って勉強する。出題頻度が低い分野はサクッと捨てる。

この手順を踏んで勉強することが重要です。

えもと
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出ない科目・範囲に時間を使ったり、面接や作文を軽視したりすれば到底合格はできません。独学で闘うのであれば、しっかり情報収集をして対策していきましょう。

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