【傾向と対策】海上保安学校の基礎能力試験を独学で勉強する方法

海上保安学校学生の基礎能力試験(傾向、試験科目、勉強方法)

みなさん、勉強は好きですか?

僕は高校、大学にスポーツ推薦で入るくらい勉強が嫌いです。なので、筆記試験にはかなり苦労しました!

海上保安官志望者に指導を始めて12年になりますが、毎年「どうやって勉強すればいいですか?」「何から手をつければいいの?」といった相談は多いですから…。

筆記って本当に嫌な試験ですよね。

・・・冗談はさておき、今回は海上保安学校学生採用試験における基礎能力試験の傾向、独学で合格点を取る勉強方法のお話です。

えもと

今回はこれから独学で勉強をスタートしようとしている初心者さん、中でも本当に勉強が苦手!って人向けの話です!

もちろんあなたにも、十分にチャンスはあります。そのためにも、まずはこの記事で勉強ノウハウを理解していきましょう!

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海上保安学校学生採用試験 基礎能力試験の傾向

基礎能力試験は一次選考で実施される筆記試験です。

勉強を始める前に基礎能力試験の傾向を3つ紹介します。

試験科目が多い

海上保安学校の基礎能力試験は科目がとても多いです。

試験科目は計算力や読解力を測る「一般知能」と高校までに習った学力を測る「一般知識」で構成され、科目数は15以上にのぼります。

具体的な試験科目は次のとおり。

分野領域科目
一般知能数的推理数的推理、判断推理、空間把握、資料解釈
文章理解現代文、英文、古文
一般知識社会科学政治、経済、社会時事
人文科学日本史、世界史、地理、国語、英語、思想
自然科学数学、物理、化学、生物、地学
参考元:2022年本試験問題より

これだけの科目を勉強しなくてはいけないので、計画をきちんと立てて勉強を進めることが大事。

解答時間が短い

基礎能力試験の試験時間は90分です。

それに対する問題数は40問もあるので、1問あたりにかけられる時間は3分もありません。複雑な問題も含め、すべての問題をこの時間内で解ききることは、簡単なことではないですよね。

実際に、基礎能力試験で時間が足りずに問題を解ききれない人は少なくありません。

マークシートへの記入や見直しの時間も考えると、テンポよく解答していくことが必要になってきます。普段の勉強から時間配分を意識しておくなど、十分な対策をとっておくことが必要です。

合格ラインは低い

前述したように試験科目は多いですが、合格ラインは高くありません。

明確な基準があるわけではありませんが、過去の合格ラインは4~5割ってことが多いです。

あれだけの科目数を勉強して7~8割ぐらい必要なら難しいですが、5割ぐらいなら出題傾向を理解して正しく勉強すれば十分に取れますよ。

海上保安学校学生採用試験の合格ラインは以下の記事でくわしく解説しています。あとで確認してみてくださいね。

以上が、海上保安学校学生採用試験の基礎能力試験の傾向です。

海上保安学校学生採用試験 基礎能力試験の効率的な勉強手順

基礎能力試験の科目数はハンパないため、行き当たりばったりで進めるのはNGです。時間や労力の無駄を減らすために、効率よく必要なプロセスを考える必要があります。

勉強するときは以下の手順に沿って進めてください。

①勉強する科目を決める

まずは勉強する科目を決めましょう!

なぜなら、科目ごとに配点(問題数)が違うからです。

基礎能力試験で合格点を取る場合、この科目選択が今後の勉強効率を大きく左右します。

基礎能力試験では、配点の高い科目・低い科目が明確に分かれています。

  • 配点の高い科目:数的推理、判断推理、文章理解 など
  • 配点の低い科目:数学、物理、化学 など

配点が低い科目にどれだけ時間を使っても総合点は上がりません。

過去のデータや得意不得意を踏まえて、現実的に得点できそうな科目を選ぶことが重要です。

以下に科目ごとの配点(問題数)をまとめているので確認してください。

科目別の配点(問題数)一覧

分野領域科目配点
一般知能数的処理数的推理4
判断推理5
空間把握2
資料解釈2
文章理解現代文5
英文2
一般知識社会科学政治2
経済2
社会時事1
思想1
人文科学日本史1
世界史2
地理2
国語2
英語2
自然科学数学1
物理1
化学1
生物1
地学1
参考元:2022年本試験問題より作成

すべてを勉強して中途半端になるよりも、まずは出題数の多い科目を確実に正解することが大切です。

その他の科目はメイン科目に一区切りがついた段階でやればOK。

えもと

僕なら数的推理、判断推理、資料解釈、現代文、政治、経済、国語をメインにするかな。これだけでもボーダー5割は取れる!

②出題範囲を理解する

勉強科目が決まったら出題範囲の確認をしましょう。

理由は単純で、全範囲から出ていないからです。

高校・大学受験のように高得点が必要な試験なら全範囲を勉強すべきですが、海上保安学校の基礎能力試験は科目ごとに頻出分野があるんですよね。

例)数的推理の出題範囲
  • 方程式分野:10年間で9年間の出題
  • 確率分野:10年間で7年間の出題
  • 速さ分野:10年間で5年間の出題
  • 図形分野:10年間で4年間の出題
  • 整数分野:10年間で3年間の出題

参考元:2012〜2021年度海上保安学校(9月)

このようなデータがあれば、『数的推理を勉強するなら方程式分野から!』ってなりますよね。わざわざ出題頻度の低い「整数分野」に時間をかけても意味がありません。

出題傾向に気づかないまま、どれだけ勉強量を増やしたとしても、時間や労力が無駄になりかねないことは覚えておいてください。

えもと

間違っても問題集を最初から最後まで勉強するなんてことはやめてくださいね。

このような出題範囲を理解しておけば、勉強が苦手な人でも簡単に取り組めるので必ず理解してから勉強しましょう。

過去の出題範囲は以下の記事でくわしく解説しています。

③参考書・問題集を準備する

勉強科目・出題範囲を把握できたら、次は参考書・問題集を用意します。

公務員試験用の 参考書・問題集は『大学卒業程度』と『高校卒業程度』に大別されますが、海上保安学校はどの種目も『高校卒業程度』です。

書店には公務員試験用の 参考書・問題集が数多くあるので、自分に合った使いやすいものを購入するといいでしょう。

なお、オススメの参考書・問題集は以下のとおり。

海上保安学校でオススメの参考書・問題集

問題集の使い方(勉強の仕方)

参考書・問題集の正しい使い方は、問題を読んだら自力で解かず、すぐに解答と解説を読みます

そして、正解を導くためにはどのような知識を知っていればよいのかをはっきりさせて、再度、問題にトライし、きちんと正解が得られるかどうかを確かめるというのが正しい使い方です。

具体的な方法を言うと「正文化」する方法が最も効果的でした。言葉として聞いたことがある方もいると思います。

簡単に言えば、間違いの選択肢を正しい文章に直して覚えるという手法。これの良いところは、試験に出る知識を、本試験と同じレベル・形式でインプットできることです。

言葉で言っても意味不明かもしれないので実例を見てイメージしてみましょう。

このように、選択肢ごとにどこがどう違っているのかを直して読んでいきます。漫然と参考書を読んでいるライバルたちに比べれば、これだけで勉強効率が数倍変わってくるでしょう。

選択肢について正答は言うまでもなく大切ですが、勉強において重要なのは誤答の方です。

えもと

最近の傾向は正解をちょこっとひねって誤答にしてあるのですが、そこが受験者の間違えやすいポイントなので、意識して押さえておくようにしましょう。

④復習メインに勉強する

また、勉強において重要なのは先に進むことよりもどれだけ復習をしたかということです。

たとえるなら、先にどんどん進んで勉強することは、穴の開いたバケツで次々と水をむようなもの。そのままだとんだそばから水が漏れてしまいますよね。

それよりも漏れをふさぐほうがはるかにいい結果になることは明白ですよね。

えもと

僕の経験上、どれだけ勉強量を増やしても復習に時間をかけていないと覚えることはできません。僕も勉強時間の7割ぐらいを復習に充てていました。

では、どのタイミングで復習するのがベストなのでしょうか。

人にもよりますが、僕は勉強した箇所は3日連続で見るというルールで覚えていきました。

要するにその日に解いた問題は短いスパンで3回見るというものです。

1日目問題1〜10をやる
2日目問題1〜10を見直して、問題11〜20をやる
3日目問題1〜20を見直して、問題21〜30をやる…

とくに重要なのが翌日の復習

勉強した次の日に復習しないだけで一気に知識の定着が悪くなります。記憶の法則で有名なエビングハウスの忘却曲線でも人間の記憶力は翌日にガタ落ちすることが立証されていますからね。

最初のうちはけっこうシンドイですが、1カ月ほど続けてみれば結果が見えてくるので、復習メインを意識して勉強していきましょう。

以上が、海上保安学校の基礎能力試験を効率よく勉強する方法です。

試験科目・出題傾向を理解して基礎能力試験の対策を始めよう!

今回は海上保安学校学生採用試験の基礎能力試験について傾向と対策方法を解説しました。

基礎能力試験の傾向は次の3つ。

海上保安学校 基礎能力試験の傾向

とにかく試験科目は多いので、きちんと出題傾向を理解して効率よく勉強することがポイントになります。

効率よく勉強を進める手順は以下の4つ。

僕を含め公務員試験に合格している人の多くは、何か特別なことをして合格したわけではありません。

僕らが合格するのに意識していたことは「普通」の方法です。

「そんな普通の方法だったら全員受かりますよね?」と鋭いツッコミをいれられるかもしれませんが、その「普通の方法」を知らない、または理解しようとしないから、多くの受験者が勉強に苦しんでいるのです。

本記事で解説した内容を理解して実践すれば、独学でも海上保安学校学生採用試験に合格することは十分可能です。実際に多くの受験者は独学で勝利を勝ち取っています。

とはいえ、基礎能力試験の科目・範囲は膨大ぼうだいなので勉強するには戦略が必要です。やみくもに勉強をしても合格はできません。

やり方を間違えずに正しい道筋(出題傾向)を知り、それに沿って問題を解く。

そうすれば、科目・範囲ともに膨大な基礎能力試験の勉強は、これまでよりずっとラクに合格点を超えるようになると僕は考えます。

まずは科目ごとの出題傾向を理解する。そこから始めていきましょう!

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この記事を書いた人

公務員試験の指導を12年間やっています。新卒で大手専門予備校に就職→公務員課で5年間勤務、在職中に公務員試験を受験するも不合格→退職→公務員試験の勉強→国立大学法人、政令市、市役所に合格→現在、某大学の職員として7年目。 2018年6月からサイトを運営中。普段はカフェで珈琲飲んでます。

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