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【大卒事務】札幌市役所の試験科目は?総合教養の傾向や勉強方法を解説

札幌市役所の勉強方法

本記事は、札幌市職員採用試験(大学事務)の総合教養試験を効率よく・・・・対策したい人向けの内容です。

  • 総合教養試験の科目は?
  • 総合教養試験は何から勉強すればいいの?
  • 総合教養試験の出題傾向は?

こんな悩みを解決します。

公務員試験の対策を始めたものの、「結局、何から勉強すればいいの?」と行き詰まっている人は多いです。

勉強ができない人ほど出題傾向を無視してメチャクチャに勉強しているんですよね。それだとどんなに時間があっても合格点を取ることはできません。

そこで重要になるのが、過去の出題傾向を踏まえて勉強すること。

本記事の前半では、総合教養試験の科目や傾向をまとめています。そして後半では、効率よく勉強する手順から出題傾向を知る方法まで具体的に解説

本記事を参考にして、やり方を間違えずに取り組めば、勉強が苦手でも充分に対策できますよ。

目次

【札幌市役所採用】総合教養試験とは?試験科目や傾向を解説

総合教養試験は、計算力や読解力を確かめる「一般知能」と、公務員・社会人として知っておくべき「法律・経済・行政科目」で構成される筆記試験です。

勉強を始める前に傾向を3つ紹介します。

試験科目が多い

僕自身、公務員試験を受験して大学職員として働いていますが、総じて大変だったのは「科目数が多すぎる」ということです。

これまでにあなたが経験した高校・大学入試なら5科目~7科目ぐらいですが、札幌市役所採用試験は以下の5分野15科目もあるんですよね…。

▼総合教養試験の科目一覧▼

分野試験科目
数的処理数的推理
判断推理
空間把握
資料解釈
文章理解現代文
英文
法律系憲法
民法
行政法
経済系経済学(ミクロ・マクロ)
経営学
財政学
行政系政治学
行政学
社会事情              
2022年本試験問題より作成

このように科目数はハンパないので、きちんと傾向を理解して勉強することが大事

一般知識(人文・社会・自然科学)からの出題はありません!

解答時間が短い

試験時間は120分です。

対する解答数は40問もあるので、1問あたりにかけられる時間は3分しかないですね…。

こんな問題を3分かけずに解けますか?

数的推理の問題例
資料解釈の問題例

複雑な問題も含め、すべての問題をこの時間内で解ききることは、簡単なことではないですよね。

実際に、総合教養試験で時間が足りずに問題を解ききれない人は少なくありません。

マークシートへの記入や見直しの時間も考えると、テンポよく解答していくことが必要になってきます。普段の勉強から時間配分を意識しておくなど、十分な対策をとっておくことが必要です。

科目選択が重要

試験問題65問のうち一般知能20問は必須解答ですが、専門科目45問は好きな科目を20問選択して解答できます。

なので、あらかじめ勉強科目を決めておくことが可能です。

これまでの得意科目を中心に科目選択をすべきですが、科目によって配点は異なります。出題傾向をきちんと把握して勉強しましょう。

以上が、総合教養試験の傾向です。

中学・高校受験に比べると試験科目が倍増するので、科目の多さに手こずることがあります。これまでの受験勉強とは少し違った工夫が必要なので、次に対策方法を紹介しますね。

【札幌市役所採用】総合教養試験を効率よく勉強するポイント

総合教養試験の科目数はハンパないため、行き当たりばったりで進めるのはNGです。

ここでは、僕自身が意識していた勉強のポイントを紹介します!

優先順位をつける

試験科目は多いですが、配点(問題数)はバラバラです。

なので、適当に勉強を進めるのではなく、どの科目から勉強すれば点を伸ばしやすいか考える必要があります

余談ですが、僕は理系科目が苦手だったので物理や化学から勉強していました。でも、どちらも1問しか出なかったんですよね…。一方で、数的推理や判断推理の出題数は5問~6問ほど。明らかに勉強する順番を間違ってました(苦笑)。

配点が低い科目にどれだけ時間を使っても総合点は上がりません。少しでも効率よく勉強を進めたいなら、この科目選択が今後の勉強効率を大きく左右します。

以下に科目ごとの配点(問題数)をまとめているので、どの科目から勉強するのか優先順位をつけてみましょう。

科目別の配点(問題数)一覧

▼一般知能▼
(全問必須)

試験科目問題数
数的推理3
判断推理7
資料解釈2
文章理解8
参考:2022年度本試験(受験者の報告より作成)

▼専門系科目▼
(選択問題)

試験科目問題数
憲法5
民法7
行政法7
経済学9
経営学5
財政学4
政治学2
行政学2
社会事情4
参考:2022年度本試験(受験者の報告より作成)

一般論で勉強しない

ちょっと意外と思うかもですが、合格点を取りたいなら一般論で勉強してはダメです。ここでいう一般論とは、どの試験でも共通していえることを指します。

たとえば、次の2パターンがあったとします。

Aパターン

札幌市の数的推理は「速さ分野」がよく出る

Bパターン

公務員試験の数的推理は「速さ分野」がよく出る

どちらのパターンで勉強すべきでしょうか?

効率よく勉強したいならAパターンですよね。「札幌市の数的推理で出るのは速さ」だと断定しているわけですから。

Bパターンは「公務員試験全体で速さが出やすい」って話なので、他の試験がそうだとしても札幌市に当てはまるとは限りません。

しかし、多くの受験者はBパターンの思考で勉強してしまっています。

これは仕方のないことでして…、基本的に予備校や参考書、ネットの多くが一般論(Bパターン)で解説しているからです。また、札幌市役所の過去問が非公開ってのもあります。

もちろん、本記事のように札幌市役所に特化して解説しているなら問題なしですが、世の中に多く出回っている一般論を鵜呑みにして勉強しても…コスパが悪いので注意してください。

復習に重点をおく

また、勉強において重要なのは先に進むことよりもどれだけ復習をしたかということです。

復習するタイミングですが、僕は勉強した箇所は3日連続で見るというルールで覚えていきました。要するにその日に解いた問題は短いスパンで3回見るというものです。

1日目問題1〜10をやる
2日目問題1〜10を見直して、問題11〜20をやる
3日目問題1〜20を見直して、問題21〜30をやる…

とくに重要なのが翌日の復習

勉強した次の日に復習しないだけで一気に知識の定着が悪くなります。記憶の法則で有名なエビングハウスの忘却曲線でも人間の記憶力は翌日にガタ落ちすることが立証されていますからね。

最初のうちはけっこうシンドイですが、1カ月ほど続けてみれば結果が見えてくるので、反復練習を意識して勉強していきましょう。

【札幌市役所採用】総合教養試験は何から勉強する?出題傾向を知る3つの方法

総合教養試験を効率よく勉強するには出題範囲の理解がとても重要です。

「数的推理が何問出た」とか「社会科学を捨てると落ちる」などの一般的な情報は、予備校の説明会に参加したり、ネットで探したりすれば無料で発掘できます。

でも、肝心の「何をどこまでやればいいのか」といった札幌市役所に特化したデータはまったくでてきません。

そこで、ここでは札幌市役所の出題範囲を知る方法を3つ紹介します。

▼出題範囲を知る方法まとめ▼


自力

予備校

note
価格10万円〜1,980円
分析
年数
予備校
次第
7年分
教材
指定
予備校
次第
指定あり
詳細詳細詳細
出題範囲を知る方法比較

1 自力で過去問を分析する

これは無理です。

理由は簡単で、札幌市役所の過去問は公開されていないから。

なので、どんなにネットを探しても時間の無駄なので注意が必要です。

COLUMN:公務員試験の問題はどうやってできるのか

実は、公務員試験の問題は「公益財団法人日本人事試験研究センター」が作っており、そこから各自治体は問題を借りる形で試験を行っているんですね。つまり問題の著作権は財団法人側にあるため過去問として問題を公開できないのです。また、出題タイプの話でも言いましたが、どの自治体も問題を借りている(出所は同じ)ため出題科目や問題数に違いはあるけど内容は同じなんですね。

なお、例外として国家公務員や東京都・特別区は独自に問題を作成して行っているので自由に問題を公開できているってわけです。

2 予備校を利用する

公務員試験対策に定評のある予備校を使うことで、効率的に傾向を知ることができます。

メリットデメリット
情報量が多い
分析済みのデータが入手しやすい
誤った分析をしてしまうリスクが少ない
費用が必要(数万円〜)
講座・講義にも出席が必要
予備校によって情報量が違う

公務員試験を専門に扱っているため、情報量は多い傾向にあります。そのため、過去問や傾向が多く手に入りやすいです。

しかし、授業料や教材費などの出費が必要(10万円~20万円)。

また、予備校によって情報量やサポート面に差があるので入会前に規模を確認することが大事。

3 noteを活用する

過去の出題を科目別・分野別に分類して、オリジナルの出題傾向表をnoteで公開しています。

メリットデメリット
過去の出題傾向が把握できる
分析済みのデータが入手できる
誤った分析をしてしまうリスクが少ない
費用が抑えられる(1,980円)
使う問題集が限定的
過去問がない以上完璧ではない
完璧主義の人には不要

受験者から情報を聞き取ってデータにまとめました。

当然、過去問は公開されていないため完全とはいえませんが、かなりの再現性を実現していると思いますよ。

また、勉強するテキストですが「スー過去(スーパー過去問ゼミシリーズ)」を推奨しています。

というのは、これらのテキストの目次をもとに出題傾向表を作成したためです。なので、スー過去やセサミを使えば目次と出題分野がリンクしているので並行学習が可能ですよ。

出題傾向表を見て、繰り返し出題されている科目・分野から勉強すればOK。逆に出題がない分野は見る必要すらないので、「どこを勉強すればいいんだろう…」と悩む心配がありません。

使う(使おうと思っている)参考書がスー過去でない場合は効果をフル活用できませんが、効率よく勉強を進めたい方はぜひ役立ててほしいです。

\ 過去の出題傾向を公開しています /

【札幌市役所採用】総合教養試験でよくある質問FAQ

最後に総合教養でよく聞かれる質問を紹介します。

過去問はどこで入手できますか?

札幌市役所をはじめ、基本的に地方公務員試験(県・市役所など)の過去問は公開されていません

なぜなら、公務員試験の問題は「公益財団法人日本人事試験研究センター」が作っており、そこから各自治体は問題を借りる形で試験を行っているからです。

参考:公務員試験の問題はどうやってできるのか

つまり問題の著作権は財団法人側にあるため過去問を公開できないんですね。なお、例題は札幌市のHPで公開されているので、確認したい方は見ておきましょう。

実際の試験問題例はこちら。

オススメの参考書や問題集はありますか?

畑中敦子シリーズ

ボーダーラインは何割くらいですか?

総合教養のボーダーラインは7割前後(26~30/40問)です。

札幌市は合格ラインを公表していませんが、7割前後をとっている合格者が多いです。6割程度で受かっている年度もあることから、7割が一つの目安といえるでしょう。

7割か…。そんなに点数が取れるか不安だな…。

「今から勉強しても間に合わない…。」とか「働きながらじゃ厳しいかも…。」と諦めモードになっているかもしれませんが、諦める必要はありません。

試験科目や範囲は膨大ですが、出る科目や範囲はある程度わかっているからです。

つまり、

勉強が得意じゃなくても、

仕事や学校で勉強時間が少なくても、

出題傾向を把握して勉強していけばボーダーラインをとることは十分可能なので、悩む暇があるならとにかく手を動かしていきましょう。

\ 過去の出題傾向を公開しています /

出題傾向を知ってから3ヶ月程度で合格した人や、働きながら1日2時間の勉強を続けて合格した人も実際にいるので、諦めるのはまだ早いです!

まとめ|総合教養試験は出題傾向を理解して対策を始めよう!

今回は、札幌市役所(大学の部)の総合教養試験について、試験科目や傾向、効率よく勉強するなら出題範囲の理解が大事という話をしました。

総合教養試験の問題は、高校までにきちんと勉強してきた人からすれば、それほど難しいわけではありません。

それなのに多くの受験者が悩んでいるのは、試験科目が多いからです。1科目あたりの出題範囲も広いので、出題範囲を理解して効率よく勉強することが大切です。

出題範囲を知る方法はいくつもありますが、早めに把握することで遠回りをせずに勉強できます。そうすれば、科目・範囲ともに膨大な教養試験の勉強は、これまでよりずっとラクに合格点を超えるようになると僕は考えます。

まずは科目ごとの出題範囲を理解する。そこから始めていきましょう!

\ 過去の出題傾向を公開しています /

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この記事を書いた人

公務員試験タスクフォースの運営者。国立大学の職員として勤務しています。

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