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【内容と傾向】福岡市消防採用試験対策の教科書【一次・二次】

福岡市消防の試験内容

日々の学校や仕事で忙しい中、効率よく試験対策できるかどうかは、選考内容や傾向をどれだけ理解しているかが重要です。

今回は、福岡市消防官採用試験の内容(一次、二次)を徹底解説します。

試験内容だけでなく、それぞれの傾向も解説しているので、ぜひ参考にして対策を始めましょう!

目次

福岡市の求める人材像

福岡市が求める人材は、市民全体の奉仕者として、市民の声に耳を傾け、市民に説明責任を果たすことができるコミュニケーションカを持ち、市民や職場の仲間たちと信頼関係を築き、困難な状況にあっても、責任感と積極性をもって自分に課せられた仕事に取り組むことができる人です。

このように人が欲しいという採用者からのメッセージです。忘れずに覚えておきましょう!

福岡市消防採用試験の概要

まずは、福岡市消防採用試験の概要を紹介します。

※令和5年度(2023年実施)の情報。

選考区分・年齢制限

福岡市消防は、年齢によって選考区分が分かれます。

消防吏員A平成6年4月2日から平成14年4月1日までに生まれた人
消防吏員B平成11年4月2日から平成18年4月1日までに生まれた人

試験レベルは、消防吏員A「大学卒業程度」、消防吏員Bは「高校卒業程度」です。

学歴要件ではないため、年齢を満たしていれば高卒者でもA区分を受験できます。

採用予定人数

消防吏員A22人
消防吏員B28人

※採用予定人員は、変更になることがあります。

試験日程

出願期間令和5年5月1日(月)〜5月16日(火)
一次試験令和5年6月18日(日)
一次試験
合格発表
令和5年6月22日(木)
二次試験
(体力試験)
令和5年6月30日(金)
面接試験
該当者発表
令和5年7月13日(木)
二次試験
(面接試験)
令和5年8月下旬〜9月上旬
最終合格令和5年9月7日(木)

実施状況

選考区分消防吏員A消防吏員B
令和5年度9.2倍
令和4年度24.6倍29.4倍
令和3年度11.9倍21.6倍
令和2年度13.1倍13.9倍
令和元年度11.9倍16.8倍

受験者数や合格者数、過去の実施状況などは、「【2023年最新】福岡市消防(大卒・高卒)の倍率【一次二次別】」でまとめています。

福岡市消防採用試験の内容

試験は大きく「筆記試験」と「人物試験」に分類できます。

筆記試験

教養試験、論文試験

人物試験

体力試験、口頭試問(面接)

それぞれの傾向を解説するので参考にしてください。

教養試験

選考区分消防吏員A消防吏員B
試験時間150分150分
問題数50問50問
出題形式択一式択一式
レベル大学卒業程度高校卒業程度
出題科目17科目18科目
配点比率100点100点
令和5年度の試験情報

教養試験とは、 計算力や読解力を測る『一般知能』と、今までに勉強してきた基礎学力を測る『一般知識』で構成される筆記試験のことです。

出題科目

分野科目
一般知能数的処理数的推理|判断推理|空間把握|資料解釈
文章理解現代文|英文
一般知識社会科学政治|経済|社会
人文科学日本史|世界史|地理|国語(Bのみ)
自然科学数学|物理|化学|生物|地学
消防吏員A・B共通

このように中学~高校までに学んだ内容から多く出題されるので、”科目の多い大学入試共通テスト“だと僕は思っています。

共通テストとの大きな違いは、科目選択の有無です。

例えば共通テストであれば、社会なら日本史か世界史、理科なら物理か生物のように、受験に必要な科目を選択して試験を受けられます。しかし、教養試験では全科目が必須です。

なので、社会なら日本史も世界史も、理科なら物理も生物もすべて勉強しないといけません。

また、社会時事(最近、日本や世界で起こった出来事)等に関する問題もあります。そのため、ニュースを見たり、新聞を読んだりして、普段の生活から情報収集をしておきましょう。

詳しい出題傾向や勉強方法は、「【攻略】福岡市消防官採用試験の勉強法!教養試験科目と出題傾向」で解説しています。

論文試験

試験時間75分
問題数1題
文字数1,000字
評価基準理解力・問題意識、独自性(自分の考え・意見)、論理性・構成力、表現力の観点から評定します。
配点40点
令和5年度の情報

論文試験は、自分の考えや主張を論理的に説明する文章形式の試験です。

筆記試験では判断できない、論理的思考力や読解力、人間性などを総合的に測ることを目的としています。

試験は一次試験に行われますが、評価は二次試験です。

*対象は消防吏員Aのみ。

問題例

福岡市では、政治意識を高めるための啓発事業として、「明るい選挙啓発事業(ポスターコンクール、出前授業等)」を実施しています。令和4年度から令和5年度にかけては、福岡市長及び福岡市議会議員の任期満了に伴う選挙が執行されますが、多くの人が参加し、公正かつ適正な選挙を実現するために、福岡市はどのように取り組んでいけばよいか、あなたの考えを述べなさい。

このようなテーマについて、自分の考えや経験を文章で書きます。

論文は、自分では文章が書けると思っていても、意外に書けなかったり、書けた(気になった)としても課題に対してまったく十分な解答にはならないことはよくあります。

勉強すればしただけ成果が見える筆記試験とは違い、客観的な評価(添削してもらうこと)でしか習熟度がわからないため、なんとも厄介な試験といえるでしょう。

毎年、論文で評価がもらえずに不合格となる受験者は一定数いるので、早めに準備をしてください。

体力試験

消防官として必要な、基礎的な体力が備わっているかどうかを判断する試験のことです。

一次試験の合格者を対象として、二次試験に行われます。

内容は次のとおり。

福岡市消防体力試験の内容
消防吏員A・B共通

基準(目安)を超えていれば、体力試験で落とされることはありません。

普段から鍛えていれば難度は低いと思います。しかし、正確なフォームで行わないとカウントされないので注意が必要です。

・我流でやってもカウントしてもらえなかった。
・腕立て伏せはかなり低い位置まで下げないとノーカン。
・監視員によって評価が曖昧なところが気になる。

受験者たちからは、このような感想をいただいています。しっかりルールを把握して対策しましょう。

なお、正しいフォームややり方は文部科学省の資料「新体力テスト実施要項」を参考にしてください。

口頭試問(面接)

試験時間20分~30分
面接官3人
形式個人面接
評価基準コミュニケーション力、情緒安定性、協調性・関係構築力、責任感・積極性の観点から評定します。
配点200点
※一類、三類共通

志望動機や自己アピールなどを問うことで、あなたが福岡市の消防官として相応ふさわしいかどうかを評価・判断する人物試験です。

受験者の人柄や対人能力(コミュニケーション)をみるための試験で、個人面接により行われます。

勉強時間の多くを教養試験に充てるのは正しいですが、面接対策を後回しにしたため落ちてしまった人を何人もみてきました。

最終合格者の決定方法

最終合格は、第2次試験科目の総合成績のみにより決定し、第1次試験の成績は反映されません。
また、一定の基準(点)を満たさない試験科目がある場合は不合格となります。

令和5年度福岡市職員募集案内より

そんな不幸な結末を迎えないためには、筆記対策と並行して面接練習を行うことが重要です。

自分らしさや消防官への熱意をアピールできるように準備していきましょう。

福岡市消防の試験内容を理解して対策しよう!

今回は、福岡市消防採用試験の試験内容と傾向を解説しました。

効率よく対策を始めるには試験内容の理解が重要なので、必ず把握してください。

再度、試験内容をまとめます。

筆記試験

教養試験、論文試験

人物試験

体力試験、口頭試問(面接)

対策することは多いので、やみくもに進めるのではなく、傾向を把握してから始めましょう。

今回は以上です。

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この記事を書いた人

公務員試験タスクフォースの運営者。国立大学の職員として勤務しています。

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