【大卒・高卒】福岡市消防の試験科目は?教養試験の効率的な勉強方法を解説

福岡市消防官の試験科目

本記事は、福岡市消防官採用試験(A・B)の教養試験を効率よく・・・・対策したい人向けの内容です。

  • 教養試験の科目は?
  • 教養試験は何から勉強すればいいの?
  • 教養試験の出題傾向は?

こんな悩みを解決します。

公務員試験の対策を始めたものの、「結局、何から勉強すればいいの?」と行き詰まっている人は多いです。

勉強ができない人ほど出題傾向を無視してメチャクチャに勉強しているんですよね。それだとどんなに時間があっても合格点を取ることはできません。

そこで重要になるのが、過去の出題傾向を踏まえて勉強すること。

本記事の前半では、教養試験の科目を問題とともに特徴をまとめています。そして後半では、効率よく勉強する手順から出題傾向を知る方法まで具体的に解説

本記事を参考にして、やり方を間違えずに取り組めば、勉強が苦手でも充分に対策できますよ。

タップできる目次

【福岡市消防官A・B】教養試験の科目を徹底解説

教養試験は一般知能と一般知識で構成される筆記試験です。

試験時間150分
問題数50問
出題形式択一式(マークシート)
レベルA:大学卒業程度(上級)
B:高校卒業程度(初級)
配点100点満点

僕自身、公務員試験を受験して大学職員として働いていますが、総じて大変だったのは「科目数が多すぎる」ということです。

これまでにあなたが経験した高校・大学入試なら5科目~7科目ぐらいですが、福岡市消防官採用試験は以下の5分野17(18)科目もあるんですよね…。

▼教養試験の科目一覧▼

分野試験科目
数的処理数的推理
判断推理
空間把握
資料解釈
文章理解現代文
英文
社会科学政治
経済
社会
人文科学日本史
世界史
地理
国語(Bのみ)
自然科学数学
物理
化学
生物
地学                
2022年本試験問題より作成

それぞれの傾向や問題例を解説するので確認してみましょう。

数的処理
一般知能分野

計算力や思考力、空間認識力などを測る分野で、以下の4科目で構成されています。

  • 数的推理
  • 判断推理
  • 空間把握
  • 資料解釈

数学的要素を多く含む分野なので、苦手とする人が多いです。

▼こんな問題が出ます▼

福岡市消防の過去問(数的推理)

内容の多くは中学・高校入試で出てくるような問題です。

なので、時間をかけて解けば正答できます。しかし、1問あたりに使える時間は3分程度しかないので、じっくり考えることができません。

問題数は全50問のうち約3割を占めているので、苦手な人は早めに手を打つことが大事です。

オススメの対策本

文章理解
一般知能分野

日本語と英語で書かれた300字〜400字程度の文章を読み解く力を測る分野で、以下の2科目で構成されています。

  • 現代文
  • 英文

現代文は得意な人が多いです。でも、英文を苦手とする人はけっこういます。

▼こんな問題が出ます▼

福岡市消防の過去問(現代文)

判断推理や資料解釈と同じように時間をかければ解ける問題は多いです。

しかし、繰り返しになりますが1問あたり2分程度で解かないと時間切れなんですよね…。速く正確に解けるように練習が必要

問題数は8~9問と多いので、捨てないようにしましょう。

オススメの対策本

社会科学
一般知識分野

高校までの基礎学力(社会科目の知識力)を測る分野で、以下の3科目で構成されています。

  • 政治
  • 経済
  • 社会

日本国憲法や選挙制度、経済政策や社会時事(日本国外で起きた最新の出来事)などを勉強します。

▼こんな問題が出ます▼

福岡市消防の過去問(政治)

基本的な知識にくわえて、時事問題に関連した出題もあります。

なので、日頃から新聞・ニュース等で取りあげられる政治、経済、社会問題にアンテナを貼っておくようにしましょう。

オススメの対策本

人文科学
一般知識分野

高校までの基礎学力(歴史や語学の知識力)を測る分野で、以下の3科目(高卒は4科目)で構成されています。

  • 日本史
  • 世界史
  • 地理
  • 国語(B区分のみ)

科目を見てわかるように、The 暗記科目がメインです。

▼こんな問題が出ます▼

福岡市消防の過去問(日本史)

暗記科目なので、覚えれば覚えた分だけ点数を取りやすいです。

しかし、出題範囲が広く覚えても覚えてもキリがないため、やり過ぎには注意が必要

オススメの対策本

自然科学
一般知識分野

高校までの基礎学力(数学や理科の知識力)を測る分野で、以下の5科目で構成されています。

  • 数学
  • 物理
  • 化学
  • 生物
  • 地学

見てのとおり、理系科目です。数的処理と同じように計算力が求められるので苦手な人が多いです。

▼こんな問題が出ます▼

福岡市役所の過去問(数学) (1)

僕も理系科目は嫌いだったので、自然科学を捨てたくなる気持ちはわかります。でも化学や生物、地学は暗記するだけでも点が取れる問題もありますよ

全部捨てて点数を下げるよりは、そういった問題を取ることが重要です。

オススメの対策本

実務教育出版
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以上が、福岡市消防で出題される試験科目です。

このように科目数はハンパないので、きちんと傾向を理解して勉強することが大事

【福岡市消防官A・B】教養試験を効率よく勉強するポイント

教養試験の科目数はハンパないため、行き当たりばったりで進めるのはNGです。

ここでは、僕自身が意識していた勉強のポイントを紹介します!

優先順位をつける

試験科目は多いですが、配点(問題数)はバラバラです。

なので、適当に勉強を進めるのではなく、どの科目から勉強すれば点を伸ばしやすいか考える必要があります

余談ですが、僕は理系科目が苦手だったので物理や化学から勉強していました。でも、どちらも1問しか出なかったんですよね…。一方で、数的推理や判断推理の出題数は5問~6問ほど。明らかに勉強する順番を間違ってました(苦笑)。

配点が低い科目にどれだけ時間を使っても総合点は上がりません。少しでも効率よく勉強を進めたいなら、この科目選択が今後の勉強効率を大きく左右します。

以下に科目ごとの配点(問題数)をまとめているので、どの科目から勉強するのか優先順位をつけてみましょう。

科目別の配点(問題数)一覧

分野科目問題数
数的処理数的推理6
判断推理6
空間把握4
資料解釈1
文章理解現代文3
英文5
社会科学政治4
経済2
社会時事5
人文科学日本史2
世界史2
地理3
自然科学数学1
物理1
化学2
生物2
地学1
出典:2022年本試験より作成

すべてを勉強して中途半端になるよりも、まずは出題数の多い科目を確実に正解することが大切です。

その他の科目はメイン科目に一区切りがついた段階でやればOK。

一般論で勉強しない

ちょっと意外と思うかもですが、合格点を取りたいなら一般論で勉強してはダメです。ここでいう一般論とは、どの試験でも共通していえることを指します。

たとえば、次の2パターンがあったとします。

Aパターン

福岡市消防の数的推理は「速さ分野」がよく出る

Bパターン

公務員試験の数的推理は「速さ分野」がよく出る

どちらのパターンで勉強すべきでしょうか?

効率よく勉強したいならAパターンですよね。「福岡市消防で出るのは速さ」だと断定しているわけですから。

Bパターンは「公務員試験全体で速さが出やすい」って話なので、他の試験がそうだとしても福岡市消防に当てはまるとは限りません。

しかし、多くの受験者はBパターンの思考で勉強してしまっています。

これは仕方のないことでして…、基本的に予備校や参考書、ネットの多くが一般論(Bパターン)で解説しているからです。また、福岡市消防の過去問が非公開ってのもあります。

もちろん、本記事のように福岡市消防に特化して解説しているなら問題なしですが、世の中に多く出回っている一般論を鵜呑みにして勉強しても…コスパが悪いので注意してください。

復習に重点をおく

また、勉強において重要なのは先に進むことよりもどれだけ復習をしたかということです。

復習するタイミングですが、僕は勉強した箇所は3日連続で見るというルールで覚えていきました。要するにその日に解いた問題は短いスパンで3回見るというものです。

1日目問題1〜10をやる
2日目問題1〜10を見直して、問題11〜20をやる
3日目問題1〜20を見直して、問題21〜30をやる…

とくに重要なのが翌日の復習

勉強した次の日に復習しないだけで一気に知識の定着が悪くなります。記憶の法則で有名なエビングハウスの忘却曲線でも人間の記憶力は翌日にガタ落ちすることが立証されていますからね。

最初のうちはけっこうシンドイですが、1カ月ほど続けてみれば結果が見えてくるので、反復練習を意識して勉強していきましょう。

【福岡市消防官A・B】教養試験は何から勉強する?出題傾向を知る3つの方法

教養試験を効率よく勉強するには出題範囲の理解がとても重要です。

「数的推理が何問出た」とか「社会科学を捨てると落ちる」などの一般的な情報は、予備校の説明会に参加したり、ネットで探したりすれば無料で発掘できます。

でも、肝心の「何をどこまでやればいいのか」といった福岡市消防に特化したデータはまったくでてきません。

そこで、ここでは福岡市消防の出題範囲を知る方法を3つ紹介します。

▼出題範囲を知る方法まとめ▼


自力

予備校

note
価格10万円〜1,980円
分析
年数
予備校
次第
7年分
教材
指定
予備校
次第
指定あり
詳細詳細詳細
出題範囲を知る方法比較

1 自力で過去問を分析する

これは無理です。

理由は簡単で、福岡市消防官の過去問は公開されていないから。

なので、どんなにネットを探しても時間の無駄なので注意が必要です。

COLUMN:公務員試験の問題はどうやってできるのか

実は、公務員試験の問題は「公益財団法人日本人事試験研究センター」が作っており、そこから各自治体は問題を借りる形で試験を行っているんですね。つまり問題の著作権は財団法人側にあるため過去問として問題を公開できないのです。また、出題タイプの話でも言いましたが、どの自治体も問題を借りている(出所は同じ)ため出題科目や問題数に違いはあるけど内容は同じなんですね。

なお、例外として国家公務員や東京都・特別区は独自に問題を作成して行っているので自由に問題を公開できているってわけです。

2 予備校を利用する

公務員試験対策に定評のある予備校を使うことで、効率的に傾向を知ることができます。

メリットデメリット
情報量が多い
分析済みのデータが入手しやすい
誤った分析をしてしまうリスクが少ない
費用が必要(数万円〜)
講座・講義にも出席が必要
予備校によって情報量が違う

公務員試験を専門に扱っているため、情報量は多い傾向にあります。そのため、過去問や傾向が多く手に入りやすいです。

しかし、授業料や教材費などの出費が必要(10万円~20万円)。

また、予備校によって情報量やサポート面に差があるので入会前に規模を確認することが大事。

3 noteを活用する

過去の出題を科目別・分野別に分類して、オリジナルの出題傾向表をnoteで公開しています。

メリットデメリット
過去の出題傾向が把握できる
分析済みのデータが入手できる
誤った分析をしてしまうリスクが少ない
費用が抑えられる(1,980円)
使う問題集が限定的
過去問がない以上完璧ではない
完璧主義の人には不要

受験者から情報を聞き取ってデータにまとめました。

当然、過去問は公開されていないため完全とはいえませんが、かなりの再現性を実現していると思いますよ。

また、勉強するテキストですがA区分は「スー過去」、B区分は「オープンセサミ」を推奨しています。

というのは、これらのテキストの目次をもとに出題傾向表を作成したためです。なので、スー過去やセサミを使えば目次と出題分野がリンクしているので並行学習が可能ですよ。

出題傾向表を見て、繰り返し出題されている科目・分野から勉強すればOK。逆に出題がない分野は見る必要すらないので、「どこを勉強すればいいんだろう…」と悩む心配がありません。

使う(使おうと思っている)参考書がスー過去、セサミでない場合は効果をフル活用できませんが、効率よく勉強を進めたい方はぜひ役立ててほしいです。

【福岡市消防A(大卒)の出題範囲がよくわかる】教養試験の出題データ

【福岡市消防B(高卒)の出題範囲がよくわかる】教養試験の出題データ

まとめ|教養試験の出題傾向を理解して対策を始めよう!

今回は、福岡市消防官採用の教養試験について、試験科目や傾向、を効率よく勉強するなら出題範囲の理解が大事という話をしました。

教養試験の問題は、高校までにきちんと勉強してきた人からすれば、それほど難しいわけではありません。

それなのに多くの受験者が悩んでいるのは、試験科目が多いからです。1科目あたりの出題範囲も広いので、出題範囲を理解して効率よく勉強することが大切です。

出題範囲を知る方法はいくつもありますが、早めに把握することで遠回りをせずに勉強できます。そうすれば、科目・範囲ともに膨大な教養試験の勉強は、これまでよりずっとラクに合格点を超えるようになると僕は考えます。

まずは科目ごとの出題範囲を理解する。そこから始めていきましょう!

【福岡市消防A(大卒)の出題範囲がよくわかる】教養試験の出題データ

【福岡市消防B(高卒)の出題範囲がよくわかる】教養試験の出題データ

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この記事を書いた人

公務員試験の指導を13年間やっています。新卒で大手専門予備校に就職→公務員課で5年間勤務、在職中に公務員試験を受験するも不合格→退職→公務員試験の勉強→国立大学法人、政令市、市役所に合格→現在、某大学の職員として8年目。 2018年6月からサイトを運営中。普段はカフェで珈琲飲んでます。

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