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【大卒・高卒】愛知県の警察官になるには?採用試験の難易度や傾向を徹底解説

愛知県警の難易度

将来は愛知県の警察官になりたいです。どうやったらなれますか?採用試験の難易度やポイントを教えてほしいです。

愛知県の警察官になるには、以下の試験に合格して警察学校に入る必要があります。

  1. 愛知県警察官採用試験A
  2. 愛知県警察官採用試験B

入学後半年~10カ月の専門教育・研修を受けて卒業すれば、警察官になれるという感じです。

学歴や年齢によって受験できる試験が異なるので、本記事を参考に試験の仕組みや難易度を理解してみてください。

目次

愛知県の警察官になるには?採用試験の概要を解説します

愛知県の警察官になるには、愛知県警察官採用試験に合格し、警察学校に入学する必要があります。

その後、大卒6カ月間、高卒(専門・短大卒)10カ月間の専門教育を受けた後、各警察署に配属され警察官としての勤務がスタートするという感じです。

愛知県警になるには

ここでは、愛知県警察官採用試験の概要を紹介します。

受験資格(年齢制限)

大学卒業者を対象にしたA区分とそれ以外のB区分の2種類があります。

それぞれの受験資格(年齢制限)は以下のとおり。

A区分平成2年4月2日以降に生まれた人で、学校教育法による大学を卒業した人又は令和6年3月31日までに卒業する見込みの人
B区分平成5年4月2日以降に生まれた人
※大学卒業者(見込み含む)は受験不可
令和5年度の場合

試験日程

出願受付2023年3月1日(水)~4月10日(月)
一次試験2023年5月14日(日)
合格発表2023年5月24日(水)
二次試験1日目:2023年6月5日(月)~6月21日(水)
2日目:2023年6月3日(土)~6月18日(日)
最終合格2023年8月10日(木)

試験内容

試験は大きく「筆記試験」と「面接試験」に分類できます。

選考は段階式で行われ、まず一次選考で受験者をふるいにかけ人数を絞ります。その後、一次選考の合格者を対象に二次選考を行い最終合格者を決定するという流れです。

一次試験教養試験
専門試験
(一般区分以外)
論文・作文試験
適性試験Ⅰ
(一般区分のみ)
二次試験口述試験(面接試験)
身体検査
適性試験Ⅱ
体力検査

最終合格するには筆記と面接の両方で点数を取ることが重要なので、いずれかの試験に偏った対策をするのではなく、計画を立ててバランスよく対策しましょう。

なお、愛知県警察官採用試験の内容は以下の記事でくわしく解説しています。

合格率

令和4年度のデータ

第1回

性別受験者数合格者数倍率
男性5861983.0
女性195702.8

第2回

性別受験者数合格者数倍率
男性178364.9
女性50143.6

なお、愛知県警の採用倍率については以下の記事でも詳しく解説しています。

【難しい?】愛知県警察官採用試験の難易度

愛知県警察官採用試験の難易度・・・はそこまで高くありませんが、決して受かりやすいわけじゃないです。

試験問題は中学〜高校1年レベル

公務員試験の問題は、今までに勉強してきた内容が試験範囲です。

なので、高校までにきちんと勉強してきた人からすれば、それほど難しいわけではありません。

たとえば、次はメイン科目の一つである数的推理の問題です。

愛知県警の問題(数的)

「速さ」という単元で、中学校1年生で学習するような問題です。

算数、数学が苦手な人は少し悩むかもしれませんが、少し勉強すれば思い出すのではないでしょうか。

たまに大学入試レベルの問題も出ていますが、多くは中学〜高校入試ぐらいの問題です。

ボーダーラインは4割~5割

採用者数や受験者レベルによって変動しますが、4割程度あれば筆記試験をパスできています。

同じ警察官でも警視庁は6割の正答率が必要なので、愛知県警のボーダーは低いことがわかりますね。

一次試験と二次試験の倍率差から見ても、面接重視であることは一目瞭然です。

試験科目が多い

ここまで解説したように、問題レベルやボーダーラインは大したことありません。

それなのに多くの受験者が悩んでいるのは、試験科目が多いからです。なんと17科目もあるんですよね…。

愛知県警の試験科目

分野科目
数的処理数的推理|判断推理|空間把握|資料解釈
文章理解現代文|英文
社会科学政治|経済|社会
人文科学日本史|世界史|地理
自然科学数学|物理|化学|生物|地学

高校・大学受験でも5~7科目くらいですからね…約3倍はあるのです。

中学校から高校までに一度は学んだことのある科目ばかりだと思いますが、それをもう一回勉強しないといけないので…正直、キツイですね。

なお、愛知県警の試験科目は以下の記事で解説しています。

頭がいいだけでは合格できない

賢い(頭がいい)だけでは公務員になれません。

あなたがこれまでに経験してきた入学試験(中学・高校入試)や資格試験では、単純な学力だけが問われ、知識を詰め込んでいれば合格が狙えました。

しかし、採用試験の内容は筆記試験だけではありません。論作文や面接もあるんですよね…。

『公務員になるための試験=就職試験』でもあるため、公務員としての適性・資質や人間性(コミュニケーション能力)も総合して評価されるのです。

採用試験の内容はこちら

単純に筆記の点数だけでは合格できないので、努力がそのまま結果に結びつかない難しさがあります。

モチベーション維持

対策はやることが多いので…まぁ、シンドイです。

合格するために必要な勉強時間は過去のデータから400時間~500時間ほど。1日2時間の勉強を約1年間続けるようなものです。

合格目標「500時間」の勉強計画

1日の勉強時間500時間に到達するまでの日数
2時間250日(約8ヶ月)
3時間166日(約5ヶ月)
4時間125日(約3ヶ月)

実際、合格を目指して勉強を始める人は多いですが、途中で挫折する人も相当多いです。100人いて30〜50人ぐらい、半分はいなくなります。

モチベーションを長期間保ちながら筆記対策も面接対策もする必要があるため、相当な覚悟が求められます。

想像してみてください、周囲が遊んでいる中で自分だけ勉強漬けの毎日、文化祭や部活動の誘いをシャットアウトしながら勉強に集中して高いパフォーマンスを維持しなければならないのです。

同じ志をもつ仲間を集めたり、合格後の姿を想像したりしてモチベーション維持を図ることが大事!

このように愛知県警察官採用試験は、問題が難しいというよりは、対策内容が多く、メンタルのコントロールが大変って感じですね。

愛知県警察官採用試験に落ちないためのコツ

確実に合格する方法はありませんが、少しでも合格率を上げるコツならあります

スキマ時間を有効活用する

始めにこれを伝えておかなければいけません。

公務員試験でとにかく大切なことは、『時間は無限ではない』ということです。

じゃあ具体的にどうやって時間を捻出するの?というと、『スキマ時間を有効活用する』という結論に達します。

  • 通学時間
  • 学校での休み時間
  • 食事の前後
  • 入浴時間
  • 寝る前の10分間 など

全てを使うのは難しくても、自分の生活スタイルに合わせてこの中のいくつかを取り入れるだけでも十分スキマ時間を活用できますよ。

たとえば1回20分のスキマ時間でも、1年で7,300分(約120時間)になります。

これが1日の中で3回(朝、昼、夜)繰り返されるだけで、年間365時間も勉強できることになりますよね。

最終合格までに必要な勉強時間は400~500時間なので、スキマ時間だけでも6~7割ぐらいの勉強ができてしまうのです。

出題傾向を理解してから勉強する

試験内容は幅広いですが、時間の多くを筆記対策に充てなければいけません

教養試験の科目が多いのは説明しましたが、出題範囲も膨大です。なので、点が取れるまで時間がかかりますし、やり方によって差がつきやすいです。

科目・範囲ともに広範な教養試験を攻略するには、出題傾向をきちんと理解することがポイントです。

なお、愛知県警の教養試験については、以下の記事で勉強方法や出題傾向を解説しています。

論作文を軽視しない

論作文は教養試験と違い独学では十分な対策ができません。

独学でできることは、

  • 過去問を見て傾向をつかむ
  • 参考書を読んで『書き方』を学ぶ
  • 時間を計って書く

くらいしかできないんですね。

十分じゃないの?と思ったかもしれませんが、論作文は自力で答案を書く練習をしないと書けるようになりません。

そして、実際に書いた答案を学校の先生や予備校講師などに添削してもらうことでしか改善点(テーマのズレや誤字脱字、文法の誤りなど)に気づけないので、まったく十分じゃありません。

たとえるなら、Youtubeでホームランの打ち方を学び、懸命に素振りを重ねてもいきなり実践でホームランが打てないのと同じです。

コーチからアドバイスをもらい修正と検証を繰り返すことで、なんとか打てるようになりますよね。対策を後回しにすればするだけ合格から遠のいていくことは覚えておいてくださいね。

なお、愛知県警の論作文については以下の記事でも詳しく解説しています。

面接対策を試験日の2ヵ月前から始める

最終合格するには、面接試験の評価も必要になってきます。

そのため筆記試験の勉強だけに時間を費やしても最終合格できませんし、今まで面接を受けたことのない初心者が合格基準に達するには、繰り返し練習する必要があるため、かなりの時間が必要です。

すでに面接でA、B評価をもらえる人なら一次試験が終わってからでも十分間に合うかもしれませんが、面接に自信を持てない人がマネすると確実に落ちてしまいます。

面接試験で評価を得るには準備が必要です。長所短所を考えたり、志望動機を考えたり…と、かなり時間がかかりますよ。

使える時間は限られているので、早めに面接対策もやってくださいね。

なお、愛知県警の面接試験については以下の記事を参考にしてください。

まとめ:愛知県警察官採用試験は難しいけどやり方次第で合格可能

本記事では、愛知県警察官採用試験の難易度や受かるためのコツを解説しました。

難易度だけで考えれば、愛知県警察官採用試験はそんなに難しくないです。試験問題は中学〜高校レベルですし、ボーダーも大したことないですからね。

しかし、合格するのは簡単ではありません。

と、試験内容が難しいというよりは、対策内容が多く、メンタルのコントロールが大変って感じですね。

「これをやれば確実に合格できる」という方法はありませんが、「効率よく対策するために意識するポイント」はあります。

具体的には以下の4つ。

このようなポイントを踏まえて対策できれば短期間でも十分に合格を狙えます!

小難しい話になりましたが、要は、対策は難しいけど効率よく勉強すれば合格は余裕だよ!ってことです。焦る必要はないので、やれることから少しずつやっていきましょう。

この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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この記事を書いた人

公務員試験タスクフォースの運営者。国立大学の職員として勤務しています。

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