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【愛知県警察官採用】教養試験の内容は?科目や出題傾向を徹底解説

愛知県警の試験内容(教養試験の傾向と対策)

愛知県警察官採用試験の一次試験で実施される教養試験。

試験科目・範囲が膨大なので、「何から勉強すればいいの?」と悩んでいるのではないでしょうか。

本記事では、愛知県警察官採用試験の教養試験を徹底解説します。

「教養試験はどんな科目・傾向なのか」「教養試験の効率的な勉強方法が知りたい」という方は、ぜひ参考にしてください。

試験の概要を知ることは、合格への第一歩。まずは、教養試験がどんなものか、大まかにつかんでいきましょう。

対象区分は第1回・大卒程度試験です!

目次

【愛知県警察官採用】教養試験の内容

教養試験は、「一般知能(計算力や読解力を測る分野)」と「一般知識(高校までに学んだ基礎学力を測る分野)」で構成される筆記試験です。

試験科目が多く、出題範囲が膨大という特徴があります。

教養試験の試験時間と問題数

試験時間120分
問題数50問
教養試験の試験時間と問題数(愛知県警察官採用)

試験時間120分に対する問題数は50問もあります。

1問に3分もかけると時間切れになってしまうため、科目ごとの配分を考えながら解くことが大切です。

教養試験の出題形式

教養試験の出題形式は択一式です。

5つの選択肢から、問題文に合致する番号を選択し、マークシートに記入します。

愛知県警の問題(一般知識)
教養試験の問題例(愛知県警察官採用)

問題レベルは大学卒業程度(国家公務員や県・政令市)です。

教養試験の科目

一般知能数的処理数的推理、判断推理、空間把握、資料解釈
文章理解現代文、英文
一般知識社会科学政治、経済、社会
人文科学日本史、世界史、地理
自然科学数学、物理、化学、生物、地学
教養試験の科目一覧(愛知県警察官採用)

試験科目は多いですが、問題数は科目によって異なります

次の科目別出題数一覧を参考にして、どの科目から手をつけるのか考えてみましょう。

実施年度202120222023
数的推理566
判断推理555
空間把握544
資料解釈222
現代文333
英文555
古文
政治444
経済233
社会433
日本史232
世界史323
地理333
思想
文芸術
数学111
物理111
化学222
生物222
地学111
教養試験の科目別出題数内訳(愛知県警察官採用)
  • 受験者からの報告をもとに作成。
  • 上記の科目別出題数は僕自身の解釈であり、公式発表されたものではありません。

まずは出題数の多い数的推理や判断推理から勉強を始めるといいでしょう。

【愛知県警察官採用】教養試験の出題傾向

愛知県警察官採用の教養試験について、出題傾向を解説します。

数的推理の出題傾向

数的推理は、計算力や思考力を測る科目で、次の分野から構成されます。

  1. 数の計算と数列
  2. 約数・倍数
  3. 整数問題・記数法
  4. 方程式・不等式
  5. 割合・比・濃度
  6. 速さ
  7. 仕事算・年齢算
  8. 場合の数
  9. 確率
  10. 図形

このうち、もっとも出題されているのは「4.方程式・不等式」です。過去10年間で9回(13問)出ているため、今後も狙われる可能性が高いと言えるでしょう。

その他にも、「1.数と計算と数列」も7年連続で出ているので、併せて対策しましょう。

判断推理の出題傾向

判断推理は、判断力や瞬発力を測る科目で、次の分野から構成されます。

  1. 集合
  2. 論理
  3. 暗号
  4. 対応関係
  5. 順序関係
  6. 位置関係
  7. 試合の勝敗
  8. 数量関係
  9. 操作の手順

このうち、もっとも出題されているのは「4.対応関係」です。過去10年間で9回(14問)も出ているため、今後も出題が予想できます。。

その他にも、「2.論理」も3年連続で出ているので、併せて対策しましょう。

空間把握の出題傾向

空間把握は、空間認識力や図形の理解を測る科目で、次の分野で構成されます。

  1. 平面図形(移動・軌跡)
  2. 平面図形(構成と分割)
  3. 立体図形(組み立て)
  4. 立体図形(展開図)
  5. 立体図形(投影図)
  6. 立体図形(切断)

このうち、もっとも出題されているのは「2.平面図形(構成と分割)」です。過去10年間で10回(13問)出ているため、今後も出題される可能性が高いと言えるでしょう。

その他にも、「1.平面図形(移動・軌跡)」も9年連続で出ているので、併せて対策しましょう。

資料解釈の出題傾向

資料解釈は、グラフや表から適切な数値を算出する科目で、次の分野で構成されます。

  1. 数表
  2. グラフ・データ
  3. 複合

「1.数表」と「2.グラフ・データ」から1問ずつの出題となっています。

1日1問~2問をコンスタントに解いていき、数字の読み方やグラフの見方を勉強しましょう。

文章理解の出題傾向

文章理解は、読解力を測る科目で、次の分野で構成されます。

  1. 現代文(趣旨把握)
  2. 現代文(内容一致)
  3. 現代文(空欄補充)
  4. 現代文(文章整序)
  5. 英文(内容・趣旨把握)
  6. 英文(空欄補充・整序)
  7. 英文(文法)
  8. 古文漢文

このうち、もっとも出題されているのは「5.英文(内容・趣旨把握)」です。過去10年間で10回(50問)出ています。

その他にも、「1.現代文(趣旨把握)」も10年連続で出ているので、併せて対策しましょう。

社会科学の出題傾向

社会科学は、高校までに習った社会系に関する科目で、次の分野で構成されます。

  1. 政治
  2. 経済
  3. 社会(時事)
  4. 思想(倫理)

このうち、もっとも出題数が多いのは「1.政治」です。とくに日本国憲法(基本的人権)の分野から7年連続で出ています。

その他にも、「2.経済」のミクロ経済学から9年連続で出ているので、併せて対策しましょう。

人文科学の出題傾向

人文科学は、高校までに習った社会系に関する科目で、次の分野で構成されます。

  1. 日本史
  2. 世界史
  3. 地理
  4. 文学芸術

このうち、もっとも出題数が多いのは「3.地理」です。とくに日本の地形や地域の分野から5年連続で出ています。

その他にも、「1.日本史」の明治時代以降から6年連続で出ているので、併せて対策しましょう。

自然科学の出題傾向

自然科学は、高校までに習った理数科目で、次の分野で構成されます。

  1. 数学
  2. 物理
  3. 化学
  4. 生物
  5. 地学

このうち、もっとも出題数が多いのは「4.生物」です。とくに動物の行動・生体の集団の分野から6回(過去10年中)出ています。

その他にも、「3.化学」の基礎理論から7年連続で出ているので、併せて対策しましょう。

より詳しい出題傾向は、次の記事を参考にしてみてください。

【愛知県警察官採用】教養試験に関するFAQ

最後に、よく相談される内容に回答します。

  • オススメの参考書はありますか?
  • 過去問はどこで入手できますか?
  • ボーダーラインは何割ですか?

Q1.オススメの参考書はありますか?

  • スーパー過去問ゼミ
  • ダイレクトナビ
  • (畑中敦子シリーズ)

この2冊+1をやれば十分です。

スーパー過去問ゼミ

実務教育出版が監修している参考書+問題集です。

要点が絞られており問題+解説という構成で勉強しやすい。

ダイレクトナビ

実務教育出版が監修している”初〜上級者向け”の過去問題集です。

選択肢中の誤りを赤字で修正しながら覚える「正文化」がすでに施されており、すぐに重要箇所をインプットできます。

付属の赤シートを使えば即アウトプットもできるの一石二鳥の過去問題集です。

畑中敦子シリーズ

理系科目が苦手な人は取り組む価値のあるテキストです。

数的推理や判断推理、資料解釈について最もスタンダードな問題からやや応用レベルの問題まで、段階的にマスターできるように構成しております。

数学が不得意な方でも、解法パターンやテクニックを覚えることで、得意分野にすることは十分可能がコンセプト。

初めは解説を読んで解法をマスターし、それから自力で解けるようになるまで、繰り返し、手を動かして問題を解いてみてください!

Q2.過去問はどこで入手できますか?

過去問は公開されていません。

試験日に回収されるからです。

なお、受験者からの情報を集約した出題傾向表を次の記事で公開しているので、そちらも参考にしてみてください。

Q3.ボーダーラインは何割ですか?

ボーダーラインは非公開であり、採用数や問題レベルによっても変動するため確かなことは言えませんが、合格者の情報提供や他サイトのデータから4割程度だと推測できます。

なので、高得点を目指して勉強するよりも、5割を安定して取れることが大切です。

一次試験と二次試験の倍率を見てわかるように、筆記試験はそこそこ通して、二次試験でガッツリ落とします

したがって、筆記試験の対策は大切ですが、それだけでは合格できないことを理解してバランスよく対策しましょう。

【愛知県警察官採用】教養試験は出題範囲がわかれば合格点は取れる

愛知県警察官採用試験の教養試験は、高校までにきちんと勉強してきた人からすればそれほど難しいわけではありません。

それなのに多くの受験者が悩んでいるのは、試験科目・範囲が膨大だからです。

事実、「科目が多くて何から勉強すればいいか分からない」という相談・お問合せが相当多いんですよね。

教養試験を効率よく勉強するには、出題範囲の理解(=過去問分析)がとても重要です。必要な科目・分野に沿って勉強すれば、これまでよりずっとラクに合格点を超えるようになると僕は考えます。

合格点は4割程度です。そんなに高くありません。なので、闇雲に無駄な勉強をするのではなく、出題傾向を軸に勉強してください。

まずは科目ごとの出題範囲を理解する。
そこから始めていきましょう!

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この記事を書いた人

公務員試験タスクフォースの運営者。国立大学の職員として勤務しています。

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